とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 議会運営委員会と5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、12月1、22日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は12月18、22日の予算決算委員会において行われました)。 その内容の一部を掲載します。 議会運営委員会 富山市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件については、原案のとおり「可決」した。 また、議員主催の「市民との意見交換会」を開くことの請願については、採決の結果、「不さい択」すべきものと決した。 一般質問及び議案質疑を非常時においても柔軟に運用できるよう改善を求める請願については、採決の結果、「不さい択」すべきものと決した。 予算決算委員会 2年度富山市一般会計補正予算など12件については、いずれも原案どおり「可決」した。 総務文教分科会 2年度富山市一般会計補正予算など3件について、審査した。 厚生分科会 2年度富山市一般会計補正予算など6件について、審査した。 ひとり親家庭奨学資金貸付事業 (委員からの質疑)卒業後5年間、市内企業でせい社員として勤務した場合は、貸付きんの返還を全額免除するとのことだが、例えば最初の会社に3年間勤務して退職し、次の会社で2年間勤務したという場合はどうなるのか。 また、退職から再就職するまでの間に求職活動等の期間がある場合はどうなるのか。 (市の答弁)勤務先が両方とも富山市内の企業で、せい社員として採用されていた場合は、貸付きんの返還は全額免除の対象となる。 また、求職活動等の期間については、90日以内であれば、5年間の勤務期間に通算する予定である。 ひとり親世帯臨時特別給付きん支給事業 (委員からの質疑)前回のひとり親世帯臨時特別給付きんの申請をおこなっていない者についても、今回の再支給分と併せて申請することにより支給対象とするとのことだが、申請の期限はあるのか。 (市の答弁)現在おこなっている国の2次補正によるひとり親世帯臨時特別給付きん支給事業の申請は2月26日まで継続することとしており、今回の再支給分についても、同じく2月26日まで受け付けすることとしている。 経済環境分科会 2年度富山市一般会計補正予算など4件について、審査した。 富山市つばき園再整備事業 (委員からの質疑)生活環境影響調査業務委託について、どのような調査を予定しているのか。 また、現行の処理能力と再整備後の処理能力ではどのくらいの差を想定しているのか。 (市の答弁)生活環境影響調査は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定されている、大気汚染や水質汚濁、騒音、振動、悪臭などの各項目についての影響を調査する予定である。 また、富山市つばき園の現行の処理能力は、1日あたり90キロリットルだが、今後の下水道への接続などを勘案して計画を見直したことにより、再整備後は1日あたり40キロリットルに縮小する予定としている。 株式会社やつおサービスへの貸付きん (委員からの質疑)新型コロナウイルス感染拡大の影響により、やつおゆめの森交流施設等の売り上げが大幅に減少していることから資金の貸し付けを行うとのことだが、元年度に比べてどのくらい減っているのか。 (市の答弁)株式会社やつおサービスの主な収入げんであるやつおゆめの森ゆうゆうかんでは、2年4月から6月までは、元年の同月比でゼロ%から約20%の売上高となり、大きく落ち込んでいたが、7月以降はGo To キャンペーン等が実施されたことにより、元年の同月比で約50%から約70%までに回復している。 なお、株式会社やつおサービス全体としては、2年4月から11月において、元年の同時期の約40%の売上高となっている。 建設分科会 2年度富山市一般会計補正予算など3件について、審査した。 債務負担行為の設定(水道事業会計) (委員からの質疑)債務負担行為を設定する目的の一つに、他事業者(日本海ガス株式会社)との共同施工による工事費の抑制が挙げられているが、共同施工する工事の内容はどのようなもので、また、どの程度の工事費が抑制されるのか。 (市の答弁)この工事は、3年度に老朽化した水道管の更新工事を予定している箇所のうち、同時期に施工されたガス管について、同じく3年度に日本海ガス株式会社が更新工事を実施することにより、原形復旧のための舗装復旧工事を本市と日本海ガス株式会社で共同施工するものである。 また、舗装復旧費用として予定している約7,900万円の半額にあたる3,900万円の抑制を図る予定としている。 部門別常任委員会 総務文教委員会 令和2年12月の期末手当に関する条例制定の件など10件については、いずれも原案のとおり、「可決」、「承認」した。 令和2年12月の期末手当に関する条例制定の件 国の人事院勧告等に基づき、一般職の職員、市長、市議会議員などの2年12月の期末手当の支給月数をそれぞれ100ぶんの5引き下げるもの。 (反対討論)新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、医療機関や民間企業で働く人たちのボーナスが減額となるとの報道がなされている。 一般職の職員や市長等の特別職分の期末手当を人事院勧告等に従って引き下げることに反対するものではないが、市議会議員ぶんについてはさらに独自に削減して、富山市議会として市民に寄り添う態度を示し、新型コロナウイルス感染症対策に充てるべきである。 (結果)原案のとおり可決した。 所管部局からの報告事項 教育委員会 教育委員会事務局及び教育センターの移転 厚生委員会 富山市・医師会急患センター条例の一部を改正する条例制定の件など5件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 所管部局からの報告事項 こども家庭部 民営化対象保育所の選考に関する答申 病院事業局 富山まちなか病院の運営状況 福祉保健部 老人福祉センター等の今後の取り扱い方針 細入中核型地区センター等の現富山市細入総合福祉センターへの機能移転 経済環境委員会 特定事業変更契約締結の件(富山市斎場再整備事業)など3件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 所管部局からの報告事項 環境部 令和2年度、あ場の設置事業の結果報告 建設委員会 富山市路面電車施設条例の一部を改正する条例制定の件など5件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 富山市路面電車施設条例の一部を改正する条例制定の件 (委員からの質疑)条例改正の理由として、富山港線における新停りゅうじょうの完成に併せて路面電車施設の維持管理に必要な経費を見直すものとあるが、この改正により、富山都心線と富山駅南北接続線の使用料が増額となり、富山港線の使用料が減額となるのはなぜか。 (市の答弁)今回、富山都心線と南北接続線においては、委託業務の労務単価の見直しにより業務委託料やしょうせつ設備の点検費が上昇したことに加え、損害保険料についても施設の規模に見合ったものとなるよう見直しをおこなったことで増額となり、改正後の年額の使用料が増額となったものである。 一方富山港線においては、委託業務の労務単価は上昇したものの、維持管理に係る巡視作業の頻度を見直したことで作業時間が軽減され、業務委託料が減額となった。 また、損害保険料についても見直しをおこなったことで減額となり、電気料や清掃費は上昇したものの、トータルでは改正後の年額の使用料が減額となったものである。 所管部局からの報告事項 上下水道局 水道料金等におけるスマートフォン決済の開始 契約金額1億5,000万円以上の工事請負契約 活力都市創造部 コンパクトなまちづくりに伴う都市的指標調査 建設部 令和2年度道路除雪計画 9月定例会終了後の閉会中に開催された予算決算委員会(全体会および各分科会)において、元年度富山市一般会計歳入歳出決算などの決算案件を審査し、12月1日の本会議では、審査の経過と結果、審査の過程における要望等が報告されました。 その内容の一部を掲載します。 予算決算委員会(決算関連議案ぶん) 元年度富山市一般会計歳入歳出決算など、24件については、いずれも原案のとおり、「可決」、「認定」した。 総務文教分科会 元年度富山市一般会計歳入歳出決算など3件について、審査した。 タウンミーティング開催事業 (委員からの要望)元年7月に富山北部高等学校で開催されたスクールミーティングでは、SDGず未来都市や公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりについての市の説明に対して、生徒たちからたくさんの質問や意見が出されたとのことだが、若年層に対して市の施策に興味関心を持ってもらえるよう、今後ともしっかりと取り組まれたい。 郷土博物館における特別展及び企画展開催事業 (委員からの要望)企画展ごとの入館者すうなどの明確な目標を定めていないとのことだが、入館者すうを分析し、企画内容の改善につなげるためにも、目標の設定とそれに対する評価を行い、よりよい企画展となるよう引き続き取り組まれたい。 厚生分科会 元年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 産後ケア応援室事業 (委員からの要望)富山市まちなか総合ケアセンター内の産後ケア応援室については、平成30年度に比べてデイケアや宿泊の利用者が減少している。 パンフレットの配置や医療機関との連携に加え、スマートフォンを利用する市民が増えてきていることを踏まえた周知方法を検討するなどして、今後もPRに努められたい。 元年度富山市病院事業会計決算 (委員からの要望)他の医療機関からの紹介患者を増やすための施策として、自分たちが提供している医療がどのように評価されているのか見直すとともに、特色ある医療の提供を今後も進めていきたいとのことだが、富山市民病院の優れている部分や特徴をしっかりとつくり、それを一つの売りにした上で広報活動に取り組んでいただきたい。 経済環境分科会 元年度富山市一般会計歳入歳出決算など8件について、審査した。 産業廃棄物処理対策推進事業 (委員からの要望)不法投棄パトロールは、業務委託により午後2時から午後10時までの時間帯におこなっているとのことだが、不法投棄は、人目につかない場所で、人目につかない時間帯に行われると考えられることから、パトロールの時間を工夫して今後ともしっかりと取り組まれたい。 建設分科会 元年度富山市一般会計歳入歳出決算など9件について、審査した。 歩くライフスタイル推進事業 (委員からの要望)スマートフォンアプリ「とほ活」をきっかけとして、歩くライフスタイルが定着したかどうかが、本事業の成果になると考える。 今後も市民の意見を聞きながら、さらに広く、多くのかたに本アプリを利用していただけるよう努められたい。 元年度富山市公共下水道事業会計決算 (委員からの要望)下水道管に起因する道路陥没等の事故を未然に防止するため、劣化の進行が早いとされるコンクリート管の管内調査および改築を行い、元年度は老朽対策の目標ちを達成したとのことだが、この事業は防災上の大事な取り組みでもあるため、今後も着実に事業を推進されるよう努められたい。