とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、3月14日、3月24日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は3月14日、3月22日の予算決算委員会において行われました)。その内容の一部を掲載します。 予算決算委員会 3年度富山市一般会計補正予算、4年度富山市一般会計予算など36件については、いずれも原案のとおり「可決」、「承認」した。 総務文教分科会 3年度富山市一般会計補正予算、4年度富山市一般会計予算など8件について、審査した。 企画事務費(当初予算分)                    (委員からの質疑)市町村合併については、旧町村が十分に恩恵を受けていないという意見も聞かれる。  市町村合併の検証を行う際には、過去にとらわれることなく、合併の効果や課題を今後どのように生かしていくのかを冷静に検証すべきと考えるが、どのように取り組んでいくのか。 (市の答弁)3年度は、各部局の次長および当時の合併協議会に在籍していた職員を含むメンバーで検証チームを構成し、新し建設計画の内容やその進捗状況の確認、人口や職員数、財政指標などの検証項目の洗い出しに、全庁を挙げて取り組んだ。その上で4年度については、第三者機関として、専門家による合併検証のための有識者会議の設置を予定しており、客観的かつ透明性の高い検証をおこなっていただくこととしている。  将来市民のためにも、合併の意義や効果も含めて、しっかりと検証していきたいと考えている。   企画事務費および展覧会開催事業費(当初予算分)         (反対意見の表明) シクロシティ株式会社に支払う広告掲出費用等にかかる金額は、自転車市民共同利用システム「アヴィレ」の運営費用を支援する目的で交わした契約に基づくものであり、3年度までの支出額と4年度予算額を合計すると、約1億7,000万円にも上る。  広告の掲出やガラス作品の展示を行うにしても、別の方法であれば、市内の広告業者や障害者の方々の仕事を生み出し、これほど多くの費用もかからないのではないかと考えることから、事業の見直しを求める。 (賛成意見の表明) 当該広告については、シティープロモーションなどを効果的に行うための大切な広告である。  広告を見たかたには、事業に対して関心を持ってもらえると考えており、また、広告料については、各事業において必要な精査をされた金額が計上されている。 厚生分科会  3年度富山市一般会計補正予算、4年度富山市一般会計予算など12件について、審査した。 保育士宿舎借り上げ支援事業(当初予算分)            (委員からの質疑) 本事業は、県外から富山市に転入し、市内のわたくしりつ保育施設に勤務する保育士を対象としているが、県内のた市町村に実家があるかたが、休日や早朝、延長保育に対応するため、実家から通うことが困難な場合もあると思われる。そういったかたは本事業の対象とならないのか。 (市の答弁) まずは、県外から富山市に転入するかたを対象として事業を実施したいと考えており、県内に実家がある方については対象としていない。 (委員からの質疑) 実際に事業を行う中で、事業所内の保育士間で不公平感が出てくる可能性もあるが、事業の拡充も検討していくのか。 (市の答弁) 対象者を広げるには、財源の確保が必要であり、また、保育人材を確保したいのは富山市だけではないという状況も踏まえ、まずは、県外からの転入者という枠組みで実施し、動向を見ていきたい。 経済環境分科会  3年度富山市一般会計補正予算、4年度富山市一般会計予算など14件について、審査した。 家庭ごみ有料化推進事業(当初予算分)              (委員からの質疑) 家庭ごみ有料化の検討を進めるにあたり、市民の意見も丁寧に求めていく必要があると考えるが、どのように考えているのか。 (市の答弁) ごみの問題は世界的にも非常に問題となっており、持続可能な社会の構築のために、行政・事業者・市民が一体となって、ごみの発生抑制に取り組んでいく必要があると考えている。その1つの方法として、家庭ごみ有料化の導入を考えているが、これは有料化ありきで進めているわけではなく、検討を始めた段階である。  今後も慎重に検討を重ねながら、市民のみなさまのご理解が得られるよう、丁寧に説明を行いながら、取り組んでいきたいと考えている。 割山森林公園天こ森整備事業(当初予算分)            (委員からの質疑) 公園のリニューアルを行うにあたり、グランピングやバレルサウナなど、冬季期間に人気が高まる施設を整備する予定とのことだが、現状では、除雪を行えていない部分があると聞いている。  利用者が希望されるサービスを、通年で提供できるようにする考えはあるのか。 (市の答弁)天こ森は、これまで、冬季期間の利用率が低く、利用率の向上を図ることもリニューアルの目的の1つとしている。  冬季期間のサウナ利用の流行などを踏まえ、該当部分の除雪について指定管理者と協議を行うなど、冬季期間の利用率向上に向けて、今後検討していきたいと考えている。 建設分科会  3年度富山市一般会計補正予算、4年度富山市一般会計予算など10件について、審査した。 公園整備事業費の継続費の変更(補正予算分)           (委員からの質疑) 呉羽丘陵フットパス連絡きょうのらくせつ対策について、橋自体をロードヒーティングしており、雪を溶かした水も傾斜により排水されるとのことだが、排水管が凍って水がオーバーフローすることが考えられる。それらへの対策を考えると、今回の増額だけで予算は足りるのか。 (市の答弁) 指摘された件については、当初より一番心配している部分であるので、十分に対策を考えている。  そのため、らくせつ対策がさらなる経費の増加につながることはないものと考えている。 (委員からの要望) 凍結しやすい場所であることから、排水管の材質や設備などにも注意して、しっかりと対策を検討されたい。 4年度富山市賃貸住宅・店舗事業特別会計予算(当初予算分)    (委員からの質疑) 奥田団地については、耐震化から用途廃止へと方針を転換したが、用途廃止が遅れた場合は、周辺への影響も含めて、どのようなリスクがあると考えているのか。 (市の答弁) 奥田団地は、鉄筋コンクリート造の建物であり、I sちと呼ばれる構造耐震指標が極めて低い値となっている。これは、震度6から震度7程度の地震で倒壊や崩壊の可能性が高いレベルとされている。  また、2年度、コンクリートの再調査をおこなったところ、深刻な劣化が進んでおり、当局としては地震発生時の不安が高まっていると認識している。地震による建物の倒壊で人命に損害が出れば、取り返しのつかないことになると考えており、また、建物の瑕疵により倒壊した場合には、損害賠償責任により莫大な財政負担が生じるというリスクがあるものと考えている。 部門別常任委員会 総務文教委員会  富山市芸術文化ホールの指定管理者の指定の件、富山市個人情報保護条例の一部を改正する条例制定の件など9件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 議会事務局 ・政務活動費に係る住民訴訟への対応 企画管理部 ・令和4年4月行政組織の一部改正 ・第2次富山市公共施設マネジメントアクションプラン実行編の策定 ・富山市国土強靭化地域計画(第2期)の策定 ・富山市人材育成基本方針の改訂概要 教育委員会 ・富山市立小・中学校再編計画 ・牛乳に起因する集団食中毒の対応 財務部・出納課・歳入等 ・契約制度の更なる適正化に向けた取組 ・富山市市税条例の一部改正(案) ・富山市地方活力向上地域における固定資産税の課税免除及び不きんいつ課税に関する条例の一部改正(案) 厚生委員会  富山市・医師会急患センターの指定管理者の指定の件、富山市民生委員定数条例の一部を改正する条例制定の件など11件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 富山市立看護専門学校条例の一部を改正する条例制定の件    (委員からの質疑) 今回の条例改正により、5年度以降の入学者から、授業料が月額で3,000円、3年間では10万8,000円の値上げとなる。生活困窮世帯の学生には減免制度を設けるなど、市立の看護専門学校であることの意義や目的などの観点からも、さまざまな配慮が必要ではないか。 (市の答弁) 入学試験料や入学きんを合わせると、3年間の全体の学費としては14万円程度の値上げとなり、生活困窮世帯や低所得のかたに対する配慮は重要なことと考えている。  なお、現行の支援制度としては、富山市立看護専門学校では貸与型の奨学金があるが、5年度からは、授業料の減免制度や最大で年額80万円の給付型の奨学金制度で構成される国の高等教育就学支援新制度の導入に向けた手続きを、現在おこなっている。  生活困窮世帯の学生に対する支援について、今後もどのような対応が必要なのか考えていきたい。 【所管部局からの報告事項】 病院事業局 ・令和4年4月病院事業局組織の一部改正(案) 福祉保健部 ・高齢者ふれあい入浴事業 経済環境委員会  富山市水橋東部農村地域交流センターの指定管理者の指定の件、とやまインキュベータ・オフィス条例の一部を改正する条例制定の件など6件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 農林水産部 ・富山市ふるどうの森自然活用村の今後 建設委員会  土地取得の件(じょう山公園用地)、富山市消防団条例の一部を改正する条例制定の件など8件については、いずれも原案のとおり「可決」した。  また、陳情1件については、「不さい択」すべきものと決した。 稲荷公園駐車場の放置自動車及び利用目的実態調査等に関する陳情 (市の見解)昨年12月16日より、駐車台数や公園利用以外の駐車などについて、延べ12にち間の現地調査をおこなったところ、常習的な公園利用以外の駐車と判断できる車両が20台あった。  これらの車両に対し、フロントガラスのワイパーに警告文をはさみ、経過を観察したところ、20台ちゅう17台は2回の警告でそのごの駐車は確認されていない。  このことから、警告文をはさむという対応は、一定程度の効果があるものと考えている。  また、駐車場入口のゲート設置については、概算で初期費用が1,200万円以上かかり、ランニングコストも600万円程度かかる見込みであることから、費用対効果も踏まえて、今後とも職員による定期的な巡回監視をおこなって対応していきたいと考えている。 (委員からの要望) 調査期間中もトラックなどの夜間駐車があったという話を聞いているので、引き続き巡回監視をおこなってほしい。 (結果)不さい択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 建設部 ・訴えの提起の結果 活力都市創造部 ・富山市空き家実態調査の結果