とやま市議会だより №七十六 令和4年12月定例会 発行び 令和5年(2023年)2月20日 発行、 富山市議会 編集、 議会報編集委員会 電話番号、4 4 3、2 1 5 8・FAX番号、4 4 3、2 1 9 6 ホームページ、 https://www.city.toyama.lg.jp とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 主な内容 12月定例会の概要、可決した主な議案等 委員会・諸会議等 議会運営委員会・常任委員会 一般質問 請願・陳情、3月定例会の日程等 行政視察報告、市議会だよりアンケート等 令和4年12月定例会の概要 55億105万よ円の補正予算等を可決 令和4年12月富山市議会定例会は、11月30日から12月20日まで21にち間の会期で開かれました。 令和4年度補正予算案件、条例案件、契約案件、意見書等について審議し、合わせて37議案が原案のとおり決まりました。また、継続審査となっていた令和3年度一般会計、特別会計、企業会計の決算認定議案等については、いずれも、認定、原案可決されました。 定例会の日程 (11月30日)本会議(提案理由説明、せん議分の委員長報告・討論・採決、         決算分の委員長報告・討論・採決ほか)         予算決算委員会前期全体会・後期全体会         予算決算委員会総務文教分科会・厚生分科会 (12月 5日)本会議(一般質問)   6人 (12月 6日)本会議(一般質問)   8人 (12月 8日)本会議(一般質問)   7人 (12月 9日)本会議(一般質問ほか) 3人         予算決算委員会前期全体会 (12月12日)予算決算委員会経済環境分科会・経済環境委員会 (12月13日)予算決算委員会厚生分科会  ・厚生委員会 (12月14日)予算決算委員会建設分科会  ・建設委員会 (12月15日)予算決算委員会総務文教分科会・総務文教委員会 (12月16日)予算決算委員会後期全体会 (12月20日)本会議(委員長報告・討論・採決ほか) 令和4年度予算の12月補正の規模 一般会計(補正前)1,806億3,673万9千円(補正額)40億6,231万6千円(補正後)1,846億9,905万5千円 特別会計(補正前)1,458億1,295万5千円(補正額)13億7,942万2千円(補正後)1,471億9,237万7千円 企業会計(補正前)459億8,355万8千円(補正額)5,931万8千円(補正後)460億4,287万6千円 合計(補正前)3,724億3,325万2千円(補正額)55億  105万6千円(補正後)3,779億3,430万8千円 可決した主な議案 ■予算案件                  4年度富山市一般会計補正予算、40億6,231万6千円  ・子育て世帯応援臨時給付きん等、10億3,378万3千円  ・出産・子育て応援事業費補助きん等、3億2,065万3千円  ・貨物運送事業者エネルギー価格高騰対策支援きん等、1億8,000万  円  ・介護サービス事業所等物価高騰対策支援事業補助きん、1億3,785万  円  ・総合体育館民間事業化アドバイザリー業務委託料、3,300万  円  ・地域資源循環農業推進モデル事業補助きん、800万  円  ・漁業用物価高騰対策緊急支援事業補助きん、775万  円 4年度富山市特別会計補正予算(10会計)、13億7,942万2千円 4年度富山市企業会計補正予算(2会計)、5,931万8千円 ■条例案件                  富山市保育所条例の一部を改正する条例制定の件 ■契約案件                  工事請負契約締結の件  ・西部中学校校舎改築(その2)主体工事 ■その他の議決案件              北朝鮮による日本人拉致被害者全員の即時一括帰国の実現を求める決議  富山市議会は、国においては、政権の最重要課題と位置付けた拉致問題について、米国をはじめとする国際社会と緊密に連携を図りながら、にっちょう首脳会談の実現を見据え、あらゆる手段を講じて事態の打開を図り、拉致の可能性が排除できないかたも含む拉致被害者全員の即時帰国を実現するよう強く要望し、また、政府は、国民が切望する全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ、という旨の決議を全会一致で可決しました。 決議全文については、富山市議会のホームページにてご覧いただけます。 意見書 意見書とは、市の公益に関することについて議会の意思を意見としてまとめた文書のことです。 次の意見書を可決し、国会および関係行政庁などへ提出しました。 (議員提出議案第24号)地方議会からの意見書の取扱いに係る制度の確立を求める意見書、総務大臣 ほか4件へ提出 (議員提出議案第25号)たい状疱疹ワクチンへの助成並びに定期接種化を求める意見書、厚生労働大臣 ほか5件へ提出 (議員提出議案第26号)知的障がい者・知的障がい行政の国の対応拡充を求める意見書、厚生労働大臣 ほか5件へ提出 (議員提出議案第27号)免税軽油制度の継続を求める意見書、財務大臣 ほか8件へ提出 請願・陳情 市政への要望・意見等がある場合に、市議会に提出する文書のうち、議員の紹介があるものを請願、ないものを陳情といいます。 審議された結果は、次のとおりです。 富山市内の保育所・幼稚園等並びに小・中学校における国の新型コロナウイルス感染対策の周知徹底に関する請願(令和4年分請願第4号の1・厚生委員会付託ぶん)、採択 富山市内の保育所・幼稚園等並びに小・中学校における国の新型コロナウイルス感染対策の周知徹底に関する請願(令和4年分請願第4号の2・総務文教委員会付託ぶん)、採択 なお、富山市内の保育所・幼稚園等並びに小・中学校における国の新型コロナウイルス感染対策の周知徹底に関する請願に関しては、請願の内容が厚生委員会および総務文教委員会の所管にわたることから、会議規則に基づき各委員会に付託されました。 ガラス美術館の作品展示方法を見直す陳情、不さい択 シクロシティ株式会社への赤字補填見直しを求める陳情、不さい択 「富山市議会が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)及び関係団体と一切の関係を断つ決議」に対しての陳情(令和4年分陳情第22号の1・議会運営委員会付託ぶん)、不さい択 「富山市議会が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)及び関係団体と一切の関係を断つ決議」に対しての陳情(令和4年分陳情第22号の2・総務文教委員会付託ぶん)、不さい択 なお、「富山市議会が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)及び関係団体と一切の関係を断つ決議」に対しての陳情に関しては、陳情の内容が議会運営委員会および総務文教委員会の所管にわたることから、会議規則に基づき各委員会に付託されました。 委員会・諸会議 定例会中の本会議や常任委員会のほかにも、委員会等を開催し、市政についての課題や、議会改革などについて協議しています。 10月 6日 予算決算委員会建設分科会 ・令和3年度富山市一般・特別会計歳入歳出決算(消防局、建設部、活力都市創造部)  ・令和3年度富山市水道事業会計決算  ・令和3年度富山市工業用水道事業会計決算   ・令和3年度富山市公共下水道事業会計決算  ・企業会計に係る未しょぶん利益剰余きんのしょぶん 10月 7日 議会報編集委員会  ・とやま市議会だより(№.七十五)の発行について 10月11日 予算決算委員会経済環境分科会  ・令和3年度富山市一般・特別会計歳入歳出決算(環境部、商工労働部、農業委員会事務局、農林水産部) 経済環境委員会 ・富山市公設地方卸売市場再整備事業  ・委員会視察の協議 10月12日 予算決算委員会厚生分科会  ・令和3年度富山市病院事業会計決算 ・令和3年度富山市一般・特別会計歳入歳出決算(福祉保健部、こども家庭部、市民生活部) 10月14日 予算決算委員会総務文教分科会  ・令和3年度富山市一般・特別会計歳入歳出決算(議会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会事務局、企画管理部、教育委員会、財務部・出納課) 総務文教委員会  ・委員会視察の協議 10月18日 予算決算委員会後期全体会  ・分科会長報告  ・採決 10月20日 各派代表しゃ会議  ・旧統一教会および関係団体との関係に係る調査結果について 10月21日 政務活動費のあり方検討会  ・クレジットカードの使用について  ・見積書等の取り扱いおよび業者への支払いについて  ・広報費(広報誌の発行)について ・海外視察について  ・私有しゃの利用における県内移動に伴うガソリン代について  ・県議会議員との共催の市政報告会について 10月28日 議会運営委員会  ・ 12月定例会の運営について タブレット端末等導入検討会  ・タブレット端末の再選定について  ・電子化資料の選定について 11月 1日 議会改革検討調査会  ・委員会記録の永久保存および公開について  ・通年議会の導入について  ・委員会のインターネット中継の開始について 11月10日 厚生委員会  ・公立病院経営の強化について 11月18日 各派代表しゃ会議  ・富山市議会の個人情報の保護に関する条例案のパブリックコメントについて 11月22日 議案説明会  ・ 12月定例会提出予定案件の概要について 議会運営委員会  ・ 12月定例会の運営について 11月28日 議会運営委員会  ・北朝鮮による日本人拉致被害者全員の即時一括帰国の実現を求める決議(案)について  ・本会議の進めかたについて 11月30日 各派代表しゃ会議  ・議会改革検討調査会の協議結果について  ・ 12月定例会における議会費の補正予算要求について  ・令和5年度議会費政策的経費の要求について  ・じょうがんじがわ右岸すい防市町村組合議会議員選挙について 議会報編集委員会  ・とやま市議会だより(№.七十六)について 12月 1日 議会運営委員会  ・ 12月定例会の運営について 12月 7日 議会運営委員会  ・追加議案 12月 8日 委員長会議  ・議案等の委員会付託について 12月 9日 議会運営委員会  ・会派から提出された意見書(案)・決議(案)について 12月14日 議会運営委員会  ・議案の審査について  ・陳情の審査について  ・意見書・決議について  ・議員派遣の件について 12月20日 委員長会議  ・委員会審査結果等の確認について 政務活動費のあり方検討会  ・私有しゃの利用における県内移動に伴うガソリン代について  ・クレジットカードの使用について  ・広報費(広報誌の発行)について 1月 6日 議会報編集委員会  ・とやま市議会だより(№.七十六)の発行について 議会運営委員会と5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、11月30日、12月20日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は11月30日、12月16日の予算決算委員会において行われました)。 その内容の一部を掲載します。 議会運営委員会  富山市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件については、原案のとおり「可決」した。  また、「富山市議会が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)及び関係団体と一切の関係を断つ決議」に対しての陳情については、採決の結果、「不さい択」すべきものと決した。 予算決算委員会  4年度富山市一般会計補正予算など15件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 総務文教分科会  4年度富山市一般会計補正予算など4件について、審査した。 人件費補正                           議会事務局において、議員、職員、会計年度任用職員の人件費を補正するもの。 (議員については、人事院勧告に準拠して実施する期末手当12月支給分の0.05月分引き上げや議員の逝去、辞職によるもの) (反対意見の表明) 4年12月に支給される議員の期末手当の支給月数を0.05月分引き上げることは、議会として辞退すべきと考えている。  コロナかや物価高騰により、市民生活はますます大変になっている。今後も、電気料金の大幅な値上げなどが見込まれる中で、給料が上がらず、また、少ない年金で暮らしておられる市民の皆さんには、議員の期末手当の引き上げは理解されないと考える。 厚生分科会  4年度富山市一般会計補正予算など7件について、審査した。 医療てきケア児保育事業費                    (委員からの質疑) わたくしりつの保育施設における医療てきケア児の受け入れについては、市から施設に対してアプローチをかけたのか。それとも、公募に対して施設から申し出があったのか。 (市の答弁) 受け入れを開始した当初は、保育施設に対して個別にお願いすることもあったが、今年度については公募によるものであり、4年10月から新たに1人を受け入れていただいている。 (委員からの要望) 細心の注意を払って保育をしていかなければならないため、これからも受け入れ施設としっかりと連携を取り、要件を確認しながら、安全に保育ができるように進めてほしい。 経済環境分科会  4年度富山市一般会計補正予算など6件について、審査した。 中小企業育成事業費                      (委員からの質疑) 市内の貨物自動車運送事業者の負担を軽減するための支援金について、トラック協会等に所属している事業者には支援金の案内が届くと思うが、個人事業者にも確実に案内が届くのか。 (市の答弁) 事業者の約8割強が加入している富山県トラック協会からは、100%の申請を目指し、会員への案内や申請の中継ぎなどにご協力いただけると伺っている。  また、個人事業者は大手の運送会社の下請けをしている場合も多いため、営業所等へのパンフレットの配置や事業の周知など、大手の運送会社のご協力を得ながら進めていくこととしている。 (委員からの質疑) 市が個人事業者を把握しているのであれば、プッシュ型の案内などは考えられないのか。 (市の答弁) 個人事業者の情報は把握しているので、プッシュ型の案内を行いたいと考えている。 建設分科会  4年度富山市賃貸住宅・店舗事業特別会計補正予算など3件について、審査した。 団地管理費                          (委員からの質疑) 奥田賃貸店舗の立ち退きに伴う移転補償費として、2億5,000万円を補正しているが、各店舗の移転補償費を個別に算定して、既に各店舗に伝えているのか。 (市の答弁) おおむね17事業者に対し、算定業務の結果として、個別の算定額を伝えている。 (委員からの質疑) 奥田賃貸店舗の立ち退きに関する今後の進めかたについて、何か見通しはあるのか。 (市の答弁) 移転補償費の金額については内諾を得られた店舗もあるので、補正予算が議決された場合には、立ち退き期限のめどである5年3月に向けて、本格的な交渉にはいりたいと考えている。 部門別常任委員会 総務文教委員会  富山市公民館条例等の一部を改正する等の条例制定の件など6件については、いずれも原案のとおり「可決」した。  また、請願1件については、「採択」すべきものと決した。陳情2件については、いずれも「不さい択」すべきものと決した。 ガラス美術館の作品展示方法を見直す陳情            (市の見解) 本市では、これまで30年以上にわたりガラスの街づくりを進めてきたところであり、街全体をガラスの美術館に見たてたストリートミュージアムなどを通して、ガラス文化の普及促進に努めてきたところである。そのような中、平成27年8月に、富山市ガラス美術館がオープンしたことから、市民プラザに設置していた、トヤマグラスアートギャラリーの機能をガラス美術館に移行させるとともに、屋外ショーケースについては、老朽化の進行により、その維持管理やガラス作品の保存管理等にも課題が生じていることから、順次撤去することとしたものである。  今後は、原則として、屋外ショーケースの更新や増設は行わず、不特定多数のかたが訪れる公共施設のほか、金融機関やホテルのロビーなど、協力いただける民間施設の屋内空間などを活用したガラス作品の展示等を検討していきたい。また、シクロシティ株式会社の広告パネルは、グランドプラザ前など、通行量の多い通り沿いにあり、デザイン性に優れた広告塔を通じて、市民や市外から訪れた方々に「ガラスの街とやま」をPRできる非常に有効なツールであると考えている。  なお、現在、ガラス美術館所管の屋外ショーケースの清掃業務を障害者就労施設へ委託しているところであるが、本市では、障害者優先調達推進法に基づき、全庁を挙げて、障害者就労施設等からの物品や役務の優先的な調達に努めており、引き続き、市全体として、積極的な活用を図っていきたいと考えている。 (賛成討論) 屋外ショーケースは平成16年に設置され、18年間にわたって、市民や来がい者、観光客の目につく場所にガラス作品が展示されてきた。四季折々の風景・背景にガラス作品があることは、素晴らしいことだと思っている。   撤去方針とのことだが、新規の設置費用が1基あたり500万円程であれば、シクロシティ株式会社への毎年1,000万円の支払いをやめれば、2基くらいは設置できる。全部撤去するとガラス美術館に行かない限り、市民がガラス作品を目にする機会がなくなってしまう。  一方、シクロシティ株式会社へ年間1,000万円以上を支払っている4カ所での展示については、なかに入るガラス作品も限られ、ずっと入れ替えもしていない。効果も疑問であり、1,000万円以上という金額の根拠も不明である。  市民のかたが疑問を持ち、そして、ガラス作品を通し、地元企業や障害者団体の力を借りて、人との結びつきを広める大切さを全国に広げることが富山市民の未来につながるとの陳情であり、採択すべきである。 (反対討論) ストリートミュージアムは、富山ガラス美術館がオープンするまでの間、「ガラスの街とやま」をPRするために大変重要な施策の一つであり、また、屋外ショーケースについては、長い年月がたち、老朽化も進んでおり、維持管理についても課題があると市当局から説明があった。したがって、このストリートミュージアムや屋外ショーケースの役割は十分果たされたと考える。今後は、新しく屋外にショーケースを設置するのではなく、魅力ある施設や企画等によって、ガラス芸術のダイナミックさや多様性を、ガラス美術館に来て、味わってもらうことが、「ガラスの街とやま」を推進することにつながると考える。また、広告パネルについても、「ガラスの街とやま」を多くの市民や来訪者にPRできる一つの大きなツールであると考えている。 (反対討論) この30年間にわたる「ガラスの街とやま」の取り組みや経過についての説明を受け、この屋外ショーケースについては、役割を果たしたと思う。ガラス作品は、もっと丁寧に扱わなければならず、また、屋外での展示は費用面からも難しいところもあり、市当局の考えは理解できる。 (結果) 不さい択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 企画管理部 ・Gセブン富山・金沢教育大臣会合の開催 ・第2期富山広域連携中枢都市圏ビジョン(案) ・富山市民芸術創造センターの耐震診断の結果 ・富山市スマートシティー推進ビジョンの策定 教育委員会 ・富山市立やつ尾中学校における成績に関する個人情報の漏洩 ・富山市立北部中学校3年生死亡事案の概要 ・富山市立北部中学校3年生死亡事案に関する調査組織の設置 厚生委員会  富山市大沢野会館条例制定の件など4件については、いずれも原案のとおり「可決」した。  また、請願1件については、「採択」すべきものと決した。 富山市内の保育所・幼稚園等並びに小・中学校における国の新型コロナウイルス感染対策の周知徹底に関する請願(令和4年分請願第4号の1)  (市の見解) 保育所等でのマスクの着用について、2歳児未満は、マスクを自分で外すことが困難であることから、窒息や熱中症のリスクが高まるため、マスクの着用は勧めていない。また、2歳児以上の就学前の子どもについても発達の状況や体調等を踏まえる必要があることから、他者との距離にかかわらずマスクの着用を一律に求めていない。このことから、保育施設ではマスクを着用していないことでの偏見や差別、いじめにつながることはないと考えているが、マスクを着用できない児童もいることを認識しながら、今後も新型コロナウイルス感染症対策の周知徹底をこれまで以上に図っていきたいと考えている。  次に、保育現場での給食の時間については、会話を控えて食べることや、パーティションを設置するなどの感染対策を取りながら食事を進めてきた。新型コロナウイルス感染症への対応が少しずつ変わっていく中で、引き続き十分な換気を行いながらパーティションの設置や、間隔を取った食事環境を整えること、大声での会話を控えることなど適切な感染対策をおこなった上で、給食が楽しい機会となるよう検討し、一律に黙食を子どもたちに強いることのないよう、周知徹底していきたいと考えている。 (結果) 採択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 こども家庭部 ・富山市立保育所等における医療てきケア児の受入れ等に関するガイドラインの策定 経済環境委員会  富山国際会議じょう条例の一部を改正する条例制定の件など4件については、いずれも原案のとおり「可決」、「承認」した。  また、陳情1件については、「不さい択」すべきものと決した。 シクロシティ株式会社への赤字補填見直しを求める陳情      (市の見解) 本市では、地球温暖化対策推進事業において、全国初の自転車シェアリングシステムとして「アヴィレ」という公共性の高い社会インフラを整備したものであり、本システムは、市が整備費用を負担し、民間事業者が運営を担う、いわゆる上下分離方式に近い官民連携の事業であると考えている。当初の整備費用1億5,000万円は、100%充当可能な国の補助金等を活用したものであり、4回の増設を経て、現在、ステーション23基、自転車255台で運用している。  「アヴィレ」導入前の事業者との協議において、システムの利用料収入だけでは経営が困難であることが課題であった。そこで、事業者の収入増と経営基盤の安定を図り、事業の継続性の一助とするため、年間1,500万円の業務を市から発注するという覚書を締結し、そのご、施設の増設に伴う維持管理費用の増加を勘案して、平成29年に年間2,100万円に増額している。こうしたことから、これまでに、ステーションごとの利用状況等の調査や、主要事業等を効果的に周知するための広告の掲出などを業務委託してきたものである。このような業務を委託することは、単に運営補助を行うよりも、本市としても十分なメリットが生じるとともに、採算性の低い公共インフラの安定経営に資するものであり、その支出は赤字補填を目的としたものではない。  「アヴィレ」は、公共交通の利用を促進する二次交通の役割を果たすだけではなく、中心市街地の回遊性を高め、まちの魅力、都市の総合りょくの向上に寄与してきたものである。これらを維持していくためにも事業の継続が必要であると考えていることから、引き続き、事業者と連携を図りながら、現行システムでの運用を考えている。 (委員からの質疑) 陳情には、環境政策課の窓口で曖昧な回答しか得られなかったとあるが、実際にそのような窓口対応があったのか。 (市の答弁) 窓口では、「アヴィレ」はもともと採算性が見込める社会インフラではないというところから事業が始まっているという説明をした。なぜ決算書が開示できないのかという質問に対して、親会社がフランスの企業であることから、フランスの法律上の問題で経営状況を明らかにできないことはお話ししたが、その根拠となる条文についてはその場ですぐに回答できなかったことに加え、応対した時間が短かったということもあって、十分に説明しきれなかったと思っている。 (委員からの意見) 本事業を市の施策の一環として継続していくためにも、今後、丁寧な対応に努めてほしい。 (結果) 不さい択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 環境部 ・富山市ねい斎場の休止 商工労働部 ・キャッシュレス決済ポイント還元事業(第3弾)の実施結果 ・コンパクトデリトヤマのスペースの撤去・改修 農林水産部 ・富山市公民館条例の一部改正に伴う農林水産部所管条例の一部改正等 建設委員会  土地取得の件(呉羽丘陵フットパス連絡きょう整備事業用地)など2件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 上下水道局 ・第2次富山市上下水道事業ちゅう長期ビジョン(後期計画)の見直し ・契約金額1億5,000万円以上の工事請負契約 建設部 ・親水広場の再整備 ・令和4年度道路除雪実施計画の概要 活力都市創造部 ・スマートシティーの実現に向けた都市的指標調査 ・富山高岡広域都市計画区域の区域区分(線引き)の見直し 正副議長および各委員会委員の構成につきましては、富山市議会ホームページ(議員、委員名簿)からご覧いただけます。また、富山市議会だよりの紙面に記載のコードからもアクセスできます。 決算関連議案ぶん 9月定例会終了後の閉会期間中に開催された予算決算委員会(全体会および各分科会)において、決算案件(3年度富山市一般会計歳入歳出決算など)を審査し、11月30日の本会議では、審査の経過と結果、審査の過程における要望等が報告されました。その内容の一部を掲載します。  3年度富山市一般会計歳入歳出決算など23件については、いずれも原案のとおり「可決」、「認定」した。 総務文教分科会  3年度富山市一般会計歳入歳出決算など3件について、審査した。 富山市人材育成アクションプラン策定           (委員からの要望) 本アクションプランについては、ワーク・ライフ・バランスの一層の推進を観点として、富山市特定事業主行動計画の内容と共通していることから、職員研修じょと職員課が今以上に連携を強化し、取組別実施計画を年度ごとに全ての取組項目の進捗を分析し、じ年度に向けて改善・実施に努められたい。 スクールサポーター配置事業等              (委員からの要望) いじめや不登校対応などにより、学校現場からスクールサポーターおよびスクールカウンセラーの増員、また、校内適応指導教室指導員の配置等を望む声が上がっていることから、定年延長の人材活用を含めて、適正な配置人数となるよう、計画的な体制強化を図られたい。 シティースケープへの広告掲出費用(企画管理部所管分)   (反対意見の表明) シクロシティ株式会社のシティースケープに対し、企画管理部所管分で約2,000万円、市民文化事業団から約1,268万円の掲出費用が支出されている。  これは、シクロシティ株式会社が平成21年10月に富山市と交わした契約書の中に、年間基本金額1,500万円を業務の対価として富山市が支払うという取り決めがあったものであり、3年に情報公開請求をして初めて分かった。このことは、議会には一切説明がされてこなかった。広報やガラス作品展示に関して、もっと効果的でいい方法があると考える。  シクロシティ株式会社は東京都内に所在し、その本体はフランスの大手広告企業である。市民の税金を海外大手企業に流出させるのではなく、地域で経済循環する事業の方法を検討すべきと考えている。  したがって、こうした契約に基づく支出を続けてきたことについては、認定できない。 (賛成意見の表明) シティースケープ等を活用した広告について、統一的な規格やデザイン、景観などを考慮し、厳正にデザインを審査することでデザイン性を高めることができる。また、LED照明により夜間における視認性も良く、広告効果は高い。  このシティープロモーションの効果は、市民にも伝わっているものと考えている。  これらを踏まえながら、個々の案件に各部局の担当課がしっかりと必要性や効果を精査した上で委託していることから、この広告料等の支出については適正であると考える。 厚生分科会  3年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 ひとり親家庭学習支援事業                (委員からの要望) 当事業の目的は、「児童の学習習慣と基礎学力の定着を図り、貧困の連鎖を断ち切ること」である。  少しずつ効果が出ているとのことだが、子どもたちが向上しんを持って、さらに高みを目指していけるような思いの持てる事業となるよう、努められたい。 非行防止推進事業                    (委員からの要望) 市の補導委員と県警の補導員の活動は、街頭補導を実施している点において活動が共通しているとのことだが、事業の内容がちょう複しているのであれば、市の方から積極的に県警に対して事業の整理を提案するよう図られたい。 経済環境分科会  3年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 エゴマ6次産業化推進事業                (委員からの要望) 環境未来都市とエゴマの6次産業化のかんけい性が分かりづらいため、本事業を継続する場合には、このまま環境施策として続けていくことが妥当なのかどうかも含めて、抜本的な見直しを検討されたい。 商工業振興資金等貸付事業                (委員からの要望) 高度化事業資金等は、市が使いやすい制度を設けることで、富山市の企業のさらなる優位性につながると考えており、3年間利用実績がない一部の融資制度については、要件等の見直しを検討されたい。 建設分科会  3年度富山市一般会計歳入歳出決算など9件について、審査した。 道路維持補修事業                    (委員からの要望) 区画線は経年劣化などがあるため、補修および新設がどの程度の規模になるかという計画が立てにくい事業とのことだが、ある程度計画を立てて、みえる形で予算を計上して取り組まれたい。 高山本線活性化事業                   (委員からの要望) 新型コロナウイルス感染症の影響により、JR高山本線の乗車人数がいったん落ち込んでは いるが、徐々に利用者は増えているとのことである。  本事業はぜひ継続させ、公共交通沿線のまちづくりと併せて住民の方々と一緒によりよいものにしてほしい。 一般質問 24人の議員が一般質問を行いました。その中から一部の質問・答弁の要旨をお知らせします。 とやま市議会だよりの紙面の議員めいの横のコードを読み込むと、インターネットで一般質問の様子を閲覧できます。 よこの あきら(富山市議会自由民主党) 悩みを抱えた子ども (問) 不登校特例校の設置を率先して検討する時期と考えるが、見解は。 (答・教育長)国の「骨太の方針ニーゼロニーニー」で不登校児童生徒の個々に応じたカリキュラムが組める不登校特例校の設置促進が示され、文部科学省は5年度予算概算要求に設置準備に関する支援費を計上した。本市も総合教育会議で特例校設置を早急に検討すべき課題に挙げ、来年度以降、市長部局等と情報共有を図り、国の支援制度の活用も視野に入れ、保護者のニーズや開設場所の調査、有識者会議の開催等、特例校設置に向けた具体的な検討にはいりたい。 【質問項目】 ▼悩みを抱えた子ども  ▼令和5年度予算編成方針 ▼Gセブン富山・金沢教育大臣会合 ▼中小企業への支援 ▼桐朋学園富山キャンパス かなおか たかひろ(自由民主党) 不登校特例校 (問) 不登校特例校の設置に向けて積極的に支援すべきと考えるが、市長の見解は。 (答・市長) 総合教育会議において、これまでの「高い教育水準の街」といった本市への全国的評価に加え、「誰一人取り残さない教育」が新たな市の教育の特色となるのではないかという考えを申し上げたところであり、市教育委員会において、国や他都市の動向なども踏まえながら、来年度以降、不登校特例校の設置に向けた具体的な検討を進めていく際には、常に情報共有を図りながら総合的に支援していきたい。 【質問項目】 ▼不登校特例校 しゃがわ ともや(富山市議会自由民主党) まちづくり (問) 今後の南富山駅周辺のまちづくりについて、どのように考えているのか。 (答・活力都市創造部長) 南富山駅は多くのかたが利用しており、駅周辺は多くの教育機関が立地するなど重要な都市機能を有する地域拠点である一方、駅前商店がいの衰退による地域活力の低下等の課題を抱えている。このことから、交通結節機能の強化やじゅう環境の向上などの都市基盤整備を通じ、活力と魅力あるまちへ再編していく必要があると考えており、地域住民や交通事業者等とともに、現状の課題を共有しながら今後のまちの将来像について検討を進めたい。 【質問項目】 ▼富山グラウジーズの新Bワンリーグ正式参入に伴う富山市総合体育館の改修 ▼幸せ日本一に向けた鉄軌道の活性化  ▼まちづくり たかた まり(富山市議会自由民主党) みどりの食料システム戦略(食育の推進) (問) 本市の「食育」全般について、市長の見解は。 (答・市長) 農林水産部や福祉保健部での取り組みの深化が必要である。また、両部局や関係部局での取り組みだけでなく、各種ステークホルダーと一丸となって食育の推進を図ることが必要であり、おのおのの役割を認識し、各種計画等にも食育推進の取り組みを反映し実施することが重要だ。食育は、生きる上での基本で、知育・徳育・体育の基礎となるべきものであり、健全な食生活を実践出来る人間を育てるものであるため、引き続き積極的に推進したい。 【質問項目】 ▼「未来へつなぐ 富山市の教育」  ▼みどりの食料システム戦略  ▼景観まちづくりの推進  ▼北朝鮮による日本人拉致問題 まつお しげる(公明党) 本市の財政・行政サービスの将来展望(DX(意味は後で説明)の推進) (問) 市民サービスを維持していくため、本市の業務分析をどのように行い、また適正職員すうなど、本市の将来像について見解は。 (答・企画管理部長) 本市では国が示す基幹業務の標準的な業務フローと市の現状との比較・分析を行うとともに、今年度は文書管理と電子決裁、来年度以降は庶務事務、人事給与等のシステムを導入する計画であり、業務の見直しやデジタル化により事務の効率化・省力化を図っていく。将来の職員すうの減少は避けられないため、ICTを活用した行政運営の効率化を推進したい。 【質問項目】 ▼本市の財政・行政サービスの将来展望  ▼子育て支援  ▼孤独・孤立対策 DXとは…「デジタル・トランスフォーメーション」の略。デジタル技術を活用して人々の生活をよりよいものへと変革すること。 ふじた かつき(自由民主党) JR高山本線の沿線(高山本線活性化事業) (問) 越中やつ尾駅におけるコミュニティーバスの利用者すうは。 (答・活力都市創造部長) 市営やつ尾コミュニティーバスは全10路線が越中やつ尾駅にアクセスしており、3年度の駅での乗降客すうは73,147人である。主にやつ尾中核工業団地への通勤ややつ尾高校への通学に利用され、コミュニティーバスの全体利用者の約7割を占めている。なお、4年8月からダイヤやルートの見直し、12月からやつ尾環状線でAI顔認証システムによる運賃決済の社会実験を実施しており、さらなる利便性向上や利用者の増加を目指していきたい。 【質問項目】 ▼JR高山本線の沿線  ▼ちゅうさんかん地域 まつい くにひと(富山市議会自由民主党) 富山市民病院の基幹病院との統合再編や連携 (問) 基幹病院との統合再編等を視野に入れるべきと考えるが、見解は。 (答・病院事業管理者) 富山医療圏では、直ちに医療提供体制が維持できなくなる状況ではないが、現状維持では働き手不足等による15年から20年後の大きな転換点への対応がまに合わなくなる可能性は否定できない。また、パンデミックや災害の激甚化への備えなど地域全体での対応が求められる喫緊の課題も加わったため、余力のあるあいだにあらゆる可能性を排除せず協議を始めることが必要であり、富山市病院事業もそのような協議の場で真摯に話し合いたい。 【質問項目】 ▼富山医療圏における富山市病院事業の在り方  ▼医師の働きかた改革と医療提供体制 ▼富山市民病院の基幹病院との統合再編や連携  ▼仕事と育児を両立しやすい環境づくり あずま あつし(立憲民主市民の会) 学校における多忙解消や教育環境の改善 (問) 電話以外の方法による出欠連絡も認めることで、教員や保護者の負担を軽減できると考えるが、見解は。 (答・教育委員会事務局長) 5年度4月から導入予定の欠席連絡システムでは、保護者がスマートフォン等から時間を問わず欠席等の連絡を送信できるほか、送信された連絡は自動集約され、学級担任が教室の端末でも確認できる。不安なことなどを教員に直接伝えたい保護者等には、これまで同様に電話や面談で丁寧に対応する姿勢を大切にしつつ、このシステムを活用し教職員と保護者双方の負担軽減を図っていきたい。 【質問項目】 ▼民生委員・児童委員  ▼学校における多忙解消や教育環境の改善 かなたに ゆきのり(富山市議会自由民主党) スマートシティー政策の方向性 (問) 富山市スマートシティー推進ビジョンの策定状況および今後のスマートシティー政策の推進について、市長の見解は。 (答・市長) 完成した本ビジョンは産学官民の協働・連携により策定されたもので、このビジョンをもとに産学官民一体でスマートシティー政策を効果的に推進する必要がある。来年度の当初予算編成に特別枠を設けており、今後、本格的にスマートシティー関連事業にも積極的に取り組み、郊外やちゅうさんかん地域など市域のどこに住んでいても不便を感じず、安全安心で誰もが豊かさや暮らしやすさを実感できる幸せ日本一とやまを実現したい。 【質問項目】 ▼スマートシティー政策の方向性 いずみ ひでゆき(自由民主党) 不登校特例校と小規模特認校 (問) 地元から寄贈され市教育委員会が管理している小中学校の付帯施設の改修に対しての市長の考えは。 (答・市長) 相撲の土俵やスキージャンプ台などは、地域の子どもたちにとって非常に特色ある教育施設であると考える。また、からだが鍛えられる、トップアスリートが育つなどの利点があるほか、学校への愛情や誇りが持てる非常に大事な施設である。所管は教育委員会であるが、市長部局としてもその必要性等を十分に認識しており、教育委員会の意見を聞きながら協力できるところはしっかりとサポートしたい。 【質問項目】 ▼不登校特例校と小規模特認校  ▼耕作放棄地と太陽光発電 とよおか たつろう(富山市議会自由民主党) ICT機器の教育における活用 (問) ICT機器を利用する際の支援策について問う。 (答・教育委員会事務局長) 市教育委員会では、小中学校に大型モニター等のICT機器を配備し、その利活用も定着しつつある。一方で、先進的な機能を十分に活用できていない教員も見受けられるため、ICT支援員による授業等での機器操作や活用に関する支援に加え、ICT機器の活用に関する教員研修等をおこなっている。このような取り組みを継続的に行い、日々進化するICT機器の機能を効果的に活用した教育活動が展開できるよう学校を支援したい。 【質問項目】 ▼コンパクトシティーのさらなる深化  ▼新しいスポーツ分野 ▼ICT機器の教育における活用 たなべ ゆうぞう(富山市議会自由民主党) 富山市の防災 (問) 住宅の耐震化率90%達成を7年度までの目標としているが、現状は。また、今後の見込みをどう捉えているのか。 (答・活力都市創造部長) 本市の耐震化率については、総務省の平成30年度の住宅・土地統計調査の結果をもとに、そのごの建築確認申請や建設リサイクル法に基づく届け出から4年3月末時点で約86.1%と推計される。今後の見込みとしては、過去5年間の住宅の耐震化率が1年あたり1%前後上昇していることから、7年度末には目標である90%をおおむね達成できると推測している。 【質問項目】 ▼雪対策  ▼富山市の防災 よしだ おさむ(日本共産党) 古どうの森自然活用村の事業継続 (問) 速やかな事業継続に対する地元池だ地区の期待にどう応えるのか。 (答・農林水産部長) 富山市古どうの森自然活用村の財産の活用については民間活力の導入を計画しており、事業に参入する民間事業者を公募により選定する。選定には半年程度の期間が必要と見込んでおり、施設の引き渡しまでにはさらに時間を要することも想定される。このことから、現時点では一定程度の休止期間が必要になると想定しているが、今後、施設が民間事業者により持続的に運営され、地域の活性化に寄与できるよう、まずは着実に事業者の選定を進めていきたい。  【質問項目】 ▼古どうの森自然活用村の事業継続  ▼市立北部中学校における自殺問題 ▼呉羽丘陵フットパス連絡きょう周辺広場整備を巡る問題 おのうえ かずひこ(会派 せいせい) 家庭ごみの有料化 (問) 意見交換会も始まり本格的な検討・議論が行われることとなるが、家庭ごみの有料化に対する市長の思いは。 (答・市長) 有料化導入によりごみの排出量に応じた負担を求めることで公平性を確保し、ごみの発生抑制等につながるとともに、ごみ処理等の特定の行政サービスが安定的に提供可能になると考える。さらに、ごみ処理経費の削減から生じた財源を活用し、環境関連施策の充実や高齢者ごみ出し支援等、市民サービスの向上につなげたい。持続可能なまちづくりを進めるためにも、導入について前向きに取り組みたい。 【質問項目】 ▼家庭ごみの有料化  ▼障害者福祉施策 まつい けいしょう(公明党) 高齢者支援 (問) ICT活用認知症高齢者捜索支援事業の実施状況や今後の取り組みは。 (答・福祉保健部長) 当事業は、徘徊の恐れのある高齢者等に電子タグを所持してもらい、行方不明時には見守り協力者の持つ専用アプリから得られるタグの位置情報から早期発見につなげるものであり、広報や捜索模擬訓練等を通じ周知に努めてきた。しかし、高齢者等に常にタグを所持していただく必要がある等の課題があり、今後、2次元バーコードシールによる徘徊高齢者等の身元確認の仕組みの導入等について、他都市の事例も含め調査研究していきたい。 【質問項目】 ▼マイナンバーカードの普及  ▼高齢者支援  ▼障害者支援  ▼教育 おしだ だいすけ(自由民主党) 多発する農業用水路転落事故における安全対策 (問) 農業従事者の用水路での事故防止に、用水路のパイプライン化やICT水管理システムは有効だと考えるが、見解は。 (答・農林水産部長) 農業用水路のパイプライン化やICT水管理システムの導入により、農業従事者の用水路に近づく機会は大幅に減少するため、事故の防止効果が期待されるが、これらの整備には土地所有者や農業者なども含めた合意形成が必要なことに加え、手間や膨大な費用負担が伴うという課題がある。今後土地改良事業を実施する際には、この新技術の導入可能性について、国、県など関係者とともに検討したい。 【質問項目】 ▼多発する農業用用排水路転落事故における本市の安全対策 ▼災害発生時における本市の対応 たかはら ゆずる(富山市議会自由民主党) 富山市科学博物館 (問)天体観察室の必要性をどのように感じているのか。また、天体観察室設置に向けた検討状況は。 (答・教育長)まちなかで天体観察の機会を提供することで、多くのかたが気軽に訪れることができ、学校等の利用により学習の効果が高まると考えている。天体観察機能の再構築を行う候補地を城址公園と城南公園とし協議を進めてきたが、現状は未定である。再構築の在り方について、博物館のプラネタリウムとの連携や将来市民の負担などさまざまな事項を考慮しなければならず、その必要性を含め引き続き検討していく。 【質問項目】 ▼呉羽丘陵フットパス  ▼富山市科学博物館 くぼ ひろのり(自由民主党) 不登校児童生徒への対応 (問) 教育委員会は、不登校ならびに児童生徒が長期にわたり欠席している事案について、いじめの重大事態にあたらないか、全件再調査すべきと考えるが、見解は。 (答・教育委員会事務局長) 欠席が続いている理由がいかなるものでも、欠席するようになった原因について、見落としがないかの確認は重要である。各学校に対して、不登校や不登校傾向が続いている児童生徒の状況把握と組織的対応を徹底するよう改めて注意喚起したところであり、今後は、各学校からの報告や相談について、それぞれ速やかに精査し、適切に対応していきたい。 【質問項目】 ▼不登校児童生徒への対応  ▼学校統廃合  ▼富山グラウジーズの支援 ▼ごみの有料化 むらいし あつし(立憲民主市民の会) 中学3年生の自殺に関すること (問) 「富山市自殺対策総合戦略」の自殺対策、児童生徒への包括的支援体制への推進について市長の見解は。 (答・市長) 市では、福祉施策だけでなくさまざまな分野の関連施策を「生きることの包括的な支援」の視点で取りまとめた総合戦略を平成31年に策定した。重点施策の一つである「子ども・若者」への自殺対策に掲げる相談支援体制強化や身近な居場所の提供等を実施し支援体制の推進に努めている。包括的支援体制づくりを進め「誰も自殺に追い込まれることのない富山市の実現」を目指し自殺対策を推進していきたい。 【質問項目】 ▼中学3年生の自殺に関すること  ▼保育職、看護師等の処遇改善 ▼会計年度任用職員  ▼学校統合後のスクールバスの運営等 ▼地域児童健全育成事業 かしわ よしえ(公明党) DX推進による市民サービスの向上 (問) 豪雨によるないすい氾濫が心配な排水路等へ、早急な対応が必要だと考える。水位計を増設するなど今後の取り組みは。 (答・建設部長) 本市では、市が管理する準用河川などを対象として、センサーネットワークを活用した水位計を設置し、収集した水位データは情報公開サイト「とやまスマートシティースクエア」で情報提供をおこなっている。4年8月の豪雨においては、地域の主要な排水路のいっすいにより多くの浸水被害が発生したことから、今後はないすい氾濫の危険がある排水路も含めて、水位計の増設箇所の検討を進めていきたい。 【質問項目】 ▼子育て支援  ▼DX推進による市民サービスの向上 えにし てるやす(自由民主党) 富山市公設地方卸売市場再整備事業とPPP (問) 富山市公設地方卸売市場再整備事業のリスク分担を含む契約内容等について、受注者が有利と感じられるため、今後、市としてPPP手法により事業を行うことについて見直すべきと考えるが、見解を問う。 (答・企画管理部長) 公共施設の整備では、規程(正式名称はあとで提示)により整備費10億円以上の事業等について、従来の手法に優先して公民連携手法を検討しており、有識者で構成する委員会(正式名称はあとで提示)の審議での意見等を踏まえ、最も適切と思われる事業手法を選択している。引き続き委員会の意見等を伺い、公民連携手法の適切な導入に努めたい。 【質問項目】 ▼相続土地国庫帰属制度  ▼アスベスト対策 ▼富山市公設地方卸売市場再整備事業とPPP 規程とは…富山市PPP/PFI手法導入優先的検討規程 有識者で構成する委員会とは…富山市PPP事業手法検討委員会 おおしま みつる(政策フォーラム32) 古どうの森の損害賠償請求裁判の請求棄却と控訴の提起 (問) 判決文からは、管理業務委託契約に途中解約違約きんの定めがないのに、市がぜん指定管理者の指定の取り消しに際し損害賠償を請求して、棄却されたと読み取れる。市は控訴を取り下げるべきだと考えるが、市長の見解は。 (答・市長) 市の主張が認められず、請求が棄却された今回の判決は、残念な結果であった。訴訟代理人と判決内容を精査し、承服できないことから、控訴を提起することにした。本件は係争中の案件であり、私は控訴にんの代表者でもあるので、答弁は差し控える。 【質問項目】 ▼富山市総合体育館改修  ▼公共交通政策 ▼古どうの森の損害賠償請求裁判の請求棄却と控訴の提起 あかぼし ゆかり(日本共産党) 特別な教育的支援が必要な児童生徒の急増と支援 (問)特別支援学級の担任のうち特別支援学校教諭免許状を持つ先生を増やし1クラス児童数定員を8人未満にするよう国や県へ働きかけを強められないか。 (答・教育委員会事務局長) 教員1人で最大定員8人の児童生徒への対応は、負担が著しく大きい。市教育委員会は、特別支援学級担任に特別支援免許状の取得を促し、特別支援教育に関する研修の充実や県の免きょ法認定講習等を積極的に活用し、免許状取得者の増加につなげたい。また国や県に定員引き下げを強く働きかけたい。 【質問項目】 ▼特別な教育的支援が必要な児童生徒の急増と支援 ▼学校、公共施設での除草剤散布の禁止  ▼学校給食をオーガニック(有機食材)で無償化すること  ▼青い自転車「アヴィレ」運営のシクロシティ株式会社との契約 おかべ とおる(立憲民主市民の会) 災害対応 (問) マンホールトイレ(意味はあとで説明)の現状の整備状況と今後の計画は。 (答・防災危機管理部長) 4年11月現在、まちなか総合ケアセンター、新庄小学校、舞台芸術パーク、倉がき小学校、奥だ北小学校の5カ所に合計42基を整備しており、今年度は奥田小学校に10基整備する予定である。これからは地域バランスに配慮しながら計画的に整備を進めたいと考えており、具体的には都市マスタープランに定める市内14ブロックに対し、各1カ所ずつを目標に着実に整備を進めたい。 【質問項目】 ▼災害対応  ▼部活動と教員の働きかた改革 マンホールトイレとは…災害時に下水道管路のマンホールの上に設置する仮設のトイレ。 請願・陳情(市政への要望・意見)の提出 請願しょ(議員の紹介あり)・陳情しょ(議員の紹介なし)を提出されるかたは、次の要領でお出しください。 ・請願・陳情の趣旨を具体的に記載してください。 ・提出年月日、提出者の住所および氏名(法人の場合は名称と所在地、代表者めい)を記載し、署名または記名押印の上、議長宛てに提出してください(署名の場合は押印が不要です)。 ・請願書の場合は、紹介議員の署名または記名押印が必要です。 ・定例会開会びの正午までに提出されたものを、その定例会で審査・処理しています。 【お問い合わせ先】 議会事務局 議事調査課 電話番号、4 4 3、2 1 5 8 議員の連絡先は、富山市議会のホームページでご確認いただけます。 次回3月定例会の日程(日程については予定となっております。最新のものは、富山市議会のホームページ等でご確認ください。) (2月27日)本会議(提案理由説明ほか) (3月 3日)本会議(代表質問) (3月 6日)本会議(代表質問、一般質問) (3月 7日)本会議(一般質問) (3月 9日)本会議(一般質問) (3月10日)本会議(一般質問)、予算決算委員会前期全体会・補正分、当初ぶん (3月13日)常任委員会・分科会(補正分)        予算決算委員会後期全体会・補正分        本会議(補正分の委員長報告・質疑・討論・採決ほか) (3月14日)予算決算委員会経済環境分科会 ・経済環境委員会 (3月15日)予算決算委員会厚生分科会   ・厚生委員会 (3月16日)予算決算委員会建設分科会   ・建設委員会 (3月17日)予算決算委員会総務文教分科会 ・総務文教委員会 (3月20日)予算決算委員会後期全体会・当初ぶん (3月23日)本会議(委員長報告・質疑・討論・採決ほか) 【会議を傍聴予定のみなさまへ】  傍聴される際には、アルコール消毒、マスクの着用を含む咳エチケットの徹底などにご協力をお願いいたします。  ・職員による検温  ・傍聴申込書への緊急連絡先の記入 へのご協力もお願いしております。 なお、新型コロナウイルス感染症の感染状況により、傍聴の取り扱いを変更する場合もあります。 ケーブルテレビでの本会議の生放送 ケーブルテレビ富山、かみねいケーブルテレビ ただし、かみねいケーブルテレビでの放送は、都合により、録画放送になる場合があります。 インターネットでの本会議のなま中継および録画中継    インターネットの録画中継は、各本会議終了後、おおむね4日後(ど・にち、および祝日を除く)からご確認いただけます。  なお、編集作業等により公開が遅れることがあります。 本会議の会議録  本会議の会議録は、富山市議会のホームページでご確認いただけます。委員会・諸会議の議事録等も、ホームページに掲載しています。  4年12月定例会の会議録は、2月下旬に掲載する予定です。なお、会議録の冊子は、市立図書館(本館およびシックビル4階とやま駅南図書館)や市役所東館3階の市政情報コーナーで、閲覧することができます。  №六十七(2年12月定例会号)ぶんからは、とやま市議会だよりのテキストデータ(音声読み上げ対応)ばんの公開もしています。 次号(№七十七)は、5月20日発行の予定です。なお、5月上旬ごろに、ウェブ速報版を富山市議会ホームページにて公開予定です。 行政視察報告 各委員会では、市政の課題や先進事例の調査を行うために、市内外への行政視察をおこなっています。 視察後は、今後の質疑や提言等に生かすため、視察の目的や所感等をまとめた報告書を作成しており、インターネット公開および窓口閲覧をおこなっています。 こん号では、9月定例会終了後におこなった視察についてご紹介します。 厚生委員会 9月30日 (県内視察) 【富山市民プール】【富山市民球場】  8月の大雨による被害状況  3年度の整備状況 【社会福祉法人ルンビニ園】  施設の概要 【富山市立愛育園・慈光園】  8月の大雨による被害状況および施設の老朽化  隣接施設での世代間交流の状況 経済環境委員会 10月27日 (県内視察) 【富山地区広域圏エコロセンター】  有害鳥獣焼却施設の設備 【富山市立上滝中学校】  「とやまペレット」を燃料とした冷暖房設備 【丸新志鷹建設株式会社木質ペレット工場】  富山県産杉間伐材を利用した「とやまペレット」の製造 議会運営委員会 11月16日~11月17日 【熊本市】【佐賀市】  タブレット端末を利用した議会のICT化  災害時の議会対応 【久留米市】  タブレット端末を利用した議会のICT化 総務文教委員会 11月21日 (県内視察) 【富山県防災危機管理センター】  県における防災・危機管理体制 【富山市立やつ尾中学校】  統合中学校 とやま市議会だよりアンケート 今後の編集の参考にさせていただくため、アンケートを実施しますので、ご協力をお願いいたします。 (問1) 富山市議会の活動などの情報はどこから入手していますか。(複数回答可) A、市議会だより   B、市議会ホームページ  C、市議会議員 D、インターネット議会中継   E、ケーブルテレビ議会中継 F、 新聞   G、テレビ報道   H、その他 (問2) 「とやま市議会だより」で関心のある記事は何ですか。(複数回答可) A、可決した主な議案   B、会派別賛否一覧 C、委員会        D、一般質問 E、その他 (問3) 「とやま市議会だより」について、ご意見・ご要望や読んでみたい記事等ご自由にお書きください。 (回答方法)記入漏れに注意して、Eメール、FAX、郵便、ホームページのいずれかの方法で回答願います。 (締切)令和5年3月10日(金)必着 (プレゼント)富山市ガラス美術館企画展、富山市科学博物館、富山市ファミリーパーク、それぞれのペア招待券のセット、10名(抽選) 次号にアンケート結果を掲載する予定です。 また、氏名、住所、電話番号はプレゼント発送のため、年齢、生年月日はアンケートの集計のため以外には利用いたしません。 なお、ホームページから回答していただく場合、年齢ではなく生年月日をご入力ください。 編集後記 議会報編集委員長 しゃがわ ともや  本年の干支である『癸卯』の「癸」は、「(はかる)」という文字の一部であることから「種子が測ることができるほど大きくなり、花開く直前」という意味であり、「卯」は、その文字の形から「門が開いている様子」を連想させることから「冬の門が開く」という意味があるといわれており、この二つを組み合わせた『癸卯』は、「これまでの努力が花開く」といった縁起の良さを表しています。コロナウイルスに悩まされた過去から回復の兆しがみえるこんにちにおいて本年卯どしが市民のみなさまにとって大きな飛躍の年となるよう心から祈念しております。