とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、3月13日、3月23日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は3月13日、3月20日の予算決算委員会において行われました)。その内容の一部を掲載します。 予算決算委員会 4年度富山市一般会計補正予算、5年度富山市一般会計予算など33件については、いずれも原案のとおり「可決」、「承認」した。 総務文教分科会 4年度富山市一般会計補正予算、5年度富山市一般会計予算など6件について、審査した。 官民連携推進事業費(当初予算分) 反対意見の表明 公共施設整備の大きな方向性として公共施設の官民連携推進体制の充実を図るとのことだが、PPP・PFI手法では、長期間にわたり事業者の利益が確保できる一方で、地域経済への影響や、本当に経費が削減できているのかを市民が詳細に検証することは難しい。 この手法をこれ以上拡大する前提で推進するとの方針については、見直しを求める。 賛成意見の表明 PPP・PFI手法は、本市が先駆的に取り入れてきたものであり、これまでも学校などいろいろな公共施設を整備してきた。 今後も検証は必要だと思うが、本市の先進的な取り組みは、世界からも注目されていることから、本市の特色ある事業の中でこの手法をしっかりと活用してほしいと考える。 (仮称)水橋地区義務教育学校整備事業費の債務負担行為の設定(当初予算分) 反対意見の表明 作る人と食べる子どもたちがお互いに顔のみえる給食こそ、本当に理想的な食育の在り方であると考える。 また、今年の冬には、凍結が原因で給食センターが使えなくなり、一斉になんぜん食という給食が提供できない事態が起こったことから、危機管理の面からも、新しく造る義務教育学校には給食室を設置するべきである。 同じPFI手法により整備された芝ぞの小学校および芝ぞの中学校では、つながった校舎の中で、中学生も作りたての学校給食を食べることができている。 新しく整備する学校は、子どもたちにとって最善な学校としてもらいたいことから、給食室のない設計での債務負担行為の設定には賛成できない。 賛成意見の表明 (仮称)水橋地区義務教育学校の給食については、地域住民との協議の中で、給食センターからの配送でよいというご意見もあったと聞いている。 また、配送についても、十分配慮しながら実施されるものと考えていることから、現在の設計のままでよいと考える。 財政調整基金のつみ立て(当初予算分) 反対意見の表明 コロナかや物価高騰、電気代高騰などにより生活に苦しんでいる多くの市民が厳しい思いをしている一方で、市税収入は増加している。 このような状況で、財政調整基金を積み立て続けるのではなく、適宜取り崩して、市民生活を支える施策の財源として活用するべきと考える。 賛成意見の表明 世界情勢を見ていても、何が起こるか分からないという中で、財政調整基金は、本市がこれからも持続可能で、発展し続けるための大きな財源であることから、基金を積み立てることに何ら異存はないと考える。 厚生分科会 4年度富山市一般会計補正予算、5年度富山市一般会計予算など12件について、審査した。 ちゅうさんかん地域オンライン診療・服薬指導実証実験事業(当初予算分) 委員からの質疑)本事業における病院の役割として、必要に応じてコミュ二ティーナースが個人宅を訪問しサポートを行うとのことだが、コミュニティーナースには看護師のほかにどのようなかたが含まれるのか。 市の答弁)コミュニティーナースは、看護師に限らず保健や福祉の分野で活躍されているかたに一定の研修を受けていただくことで、コミュニティーナースとして地域でも活躍していただくことを考えている。 委員からの質疑)コミュニティーナースはどのように確保していくのか。 市の答弁)実証実験中は、おおやま病院の看護師や市の保健師に研修を受けていただくことで確保していきたいと考えている。 経済環境分科会 4年度富山市一般会計補正予算、5年度富山市一般会計予算など13件について、審査した。 野生動物自動検出AI活用事業(当初予算分) 委員からの質疑)AIを活用してカメラ画像から野生動物の出没を自動検出し、通報するシステムを導入するとのことだが、近隣市町村との連携は考えているのか。 市の答弁)この事業は、3年度に県の実証事業として始まり、AIの精度を上げるために、本市を含む5つの自治体が協力した。 その時点ではAIの精度がまだ高くなく、動物の区別ができなかったため、4年度は事業化を見送ったが、高岡市や魚津市で導入され、AIが学習する中で動物が判別できるようになってきたことや、県がバックアップしながら取り組まれていると聞いたことから、本市でも5年度から導入したいと考えたものである。 また、試行ちゅうや検討中の自治体もあり、県内全域で導入に向けた動きがあることや、「ワンチームとやま」においても鳥獣対策に取り組んできていることから、本市でも導入し、検証していきたいと考えている。 建設分科会 4年度富山市一般会計補正予算、5年度富山市一般会計予算など9件について、審査した。 中央通りD北地区市街地再開発事業(当初予算分) 委員からの質疑)本事業の現状と今後の見通しはどうなっているのか。 市の答弁)この再開発については、権利者全員の同意を得ながら進められており、5年2月20日には権利変換計画が県から認可され、現在は権利者等への補償きんを支払う準備をされている。その補償きんの支払いが終わった後に、土地の明け渡しとなるため、5年度中に解体を完了し、同年中に建築工事に着工されると伺っている。 委員からの質疑)この再開発の全体事業費は約184億円とのことだが、富山市からの補助金額は全体でどのくらいになるのか。 市の答弁)本事業に対する補助金の総額は約76億円だが、国や県からの補助金もあるため、そのうち、30%程度が市の負担となると思われる。 部門別常任委員会 総務文教委員会 富山市まち・ひと・しごと創生推進基金条例制定の件、富山市個人情報の保護に関する法律施行条例制定の件など10件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 また、陳情2件については、いずれも「不さい択」すべきものと決した。 富山市立小・中学校教諭の過酷な超過勤務是正に関する陳情 (市の見解) 市教育委員会では、これまでも市立小中学校における教員の時間外在校等時間の縮減に向け、校務支援システムの導入による事務の簡素化や勤務時間外の自動音声ガイダンスの導入、部活動指導員などの外部人材の配置などの取り組みをおこなっている。 また、毎年、定例校園長会において、時間外在校等時間に関する資料を配布し、各学校において業務改善への意識が喚起されるよう、取り組んできており、時間外在校等時間が多い学校などに対しては、個別に校長に対し是正に向けた取り組みを行うよう指導している。 これらを受け、各学校においては、教員の時間外在校等時間の縮減に向けて、さまざまな取り組みを実施して負担軽減に努め、元年度と4年度の上半期分の比較で、小学校で平均14時間24分、中学校で平均16時間11分の縮減が図られており、今後も一層の縮減に向けて鋭意取り組んでいきたいと考えている。 加えて、県教育委員会や県内他市町村の教育委員会と連携し、中核市教育長会などを通して、引き続き国に対して、教職員の増員を強く働きかけていきたいと考えている。 結果 不さい択すべきものと決した。 富山市役所前バス乗降者の危険放置に係る陳情 (市の見解) 本庁舎一般駐車場の混雑および周辺道路の渋滞については、マイナンバーカードの手続きが要因の一つであると認識している。 手続きに来庁されるかたの増加により、一般駐車場が混雑し、周辺道路に渋滞が発生したことから、4年12月中旬ごろに富山中央警察署から対応依頼があった。 そこで、4年12月19日以降の混雑が予想されるひに、一般駐車場内に誘導員4人を配置し、しゅつにゅう庫をスムーズにすることで、渋滞の緩和に努めてきたところであり、現在も継続している。 また、少しでも来庁者の駐車台数を増やすため、地下駐車場に駐車していた公用しゃを移動したところである。 しかしながら、マイナポイント申し込みの対象となるマイナンバーカードの申請期限が迫った5年2月20日ごろからは、周辺道路の渋滞状況がさらに酷くなったことから、市のホームページにおいて、来庁の際はできる限り公共交通機関を利用していただくようお願いしたところである。 現在は、一般駐車場の混雑状況は少し落ち着きつつあるが、今後も、マイナンバーカードの受け取りや転入・転出の手続き、富山県議会議員選挙の期日前投票など多くのかたの来庁が予想されることから、引き続き、ホームページで公共交通機関の利用を呼びかけるとともに、周辺道路の渋滞について、富山中央警察署と協議しつつ、対応に努めていきたい。 結果 不さい択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 議会事務局 ・議会決議取消等請求事件への対応 ・政務活動費の住民訴訟に係る控訴審判決確定に伴う会派からの返還 企画管理部 ・令和5年4月行政組織の一部改正 ・富山市の市町村合併検証 防災危機管理部 ・富山市国民保護計画の修正 教育委員会 ・大山歴史民俗資料館の冬季休館 財務部 ・富山市市税条例の一部改正(案) ・富山市地域経済牽引事業の促進のための固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正(案) ・富山市高度利用地区における固定資産税の不きんいつ課税に関する条例の一部改正(案) 厚生委員会 富山市水橋老人憩いの家の指定管理者の指定の件、富山市手数料条例の一部を改正する条例制定の件など17件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 病院事業局 ・令和5年4月病院事業局組織の一部改正(案) 市民生活部 ・公共施設等総合管理計画等に位置付けのないスポーツ施設再編の今後の方向性 経済環境委員会 富山市農村環境改善センター等条例の一部を改正する条例制定の件など5件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 環境部 ・富山市地球温暖化対策推進計画の策定 商工労働部 ・富山ウエスト開発株式会社の解散 建設委員会 富山市営住宅条例の一部を改正する条例制定の件など7件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 上下水道局 ・契約金額1億5,000万円以上の工事請負契約 建設部 ・富山市大型・小型除雪機械地域貸付要領の改定 ・訴えの提起の結果 活力都市創造部 ・富山市手数料条例の一部を改正する条例制定の件