とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 代表質問 【所属議員3人以上の会派が行います】 4つの会派が代表質問を行いました。その中から一部の質問・答弁の要旨をお知らせします。 とやま市議会だよりの紙面の、議員めいの横のコードを読み込むと、インターネットで代表質問の様子を再生することができます。 富山市議会自由民主党 しゃがわ ともや 有機農業の取り組み 問、「オーガニックビレッジ」に関して5年度に取り組む内容と今後の展望について、市長の見解は。 答(市長)国では有機農業の拡大を目指し、地域ぐるみで取り組む市町村を「オーガニックビレッジ」と位置づけており、本市でも5年度にコメとエゴマを中心に有機農業拡大の計画を策定し、6年3月に「オーガニックビレッジ宣言」を行い、取り組み面積の拡大や取り組む農業者の増加を目指したいと考えている。当初予算では、1、計画検討の協議会の開催や先進地の視察、2、栽培技術研修会や有機JAS認証取得の勉強会等の開催、3、有機農産物のイベントへの出品や試食モニタリング等の実施、4、新たな加工ひんの試作―などを予定しており、これらに取り組みながら計画の内容を検討していきたい。まずは大沢野や山田地域などのちゅうさんかん地域で取り組みを拡大したいと考えており、「環境と調和した未来につながる農業」を目指す第一歩となることを期待している。 教育施策 問、「イエナプラン的教育(意味はあとで説明)推進事業費」の具体的な内容は。またイエナプラン的教育について、今後どのように取り組んでいくのか。 答(教育長)本事業の具体的な内容として、1、イエナプラン教育の本場であるオランダの学校の視察等を行い、本市の学校教育に則したイエナプラン的教育の推進を具体的に検討、2、理解の醸成を図るため学校関係者、保護者等を対象にオランダの講師等の基調講演やシンポジウムの実施、3、教員の意識改革や実践りょくを高めるため教員へのオランダの講師によるオンラインでの講話や市内の小中学校で授業公開等を開催、4、本市のカリキュラム編成等の参考とするため国内の認定校や先進校の視察―などを行うこととしている。 今後は市内小中学校において現在の教育活動にイエナプラン教育の理念やエッセンスを取り入れることができるよう、全教員を対象とした研修を実施し、情報交換の場を設けるなど理解の醸成と意識改革を促し、各学校の特色に応じた取り組みと授業改善を支援していきたい。 併せて全市的な理解の醸成を図るとともに実践から見えてくる成果や課題等から、本市のイエナプラン的教育の在り方についてさらに検討を重ねるなど、取り組みを着実に進めていきたい。 イエナプラン的教育とは…子どもが互いに一人ひとりの個性を尊重し合い、共生しんを養う教育。年齢や学力の程度が異なる児童でグループを構成しさまざまな課題に取り組むなどの特徴がある。 問、「多様な学びの場の提供」について、今後どのように取り組んでいくのか。 答(教育長)どのような制度や学校が、いかなる場合に必要となるのかなど、さまざまなニーズや条件などについて整理した上で、本市の実情を踏まえた「(仮称)富山市学校類型別設置指針」の策定に取り組みたい。また不登校や障害があるなどさまざまな事情を抱えた子どもたちへの多様な学びの場の提供に関する施策を通して「誰一人取り残さない教育」の実現に向けて取り組んでいきたい。 スマートシティーの推進 問、自治体DXに対する取り組みについて見解は。 答(企画管理部長)5年度中には新たに市民生活に身近な子育てや介護に関する26の手続きについてオンライン申請が可能となるよう対応したい。また公式LINE開設による行政情報の発信等に加え、市の内部事務のデジタル化が6年4月に完了する予定であり、業務の効率化・省力化が大きく前進するものと考えている。これにより職員の企画立案や直接的な住民サービスなどに注力する時間が生み出され、これまで以上に市民に寄り添った質の高い行政運営が可能になると考えており、今後とも自治体DXの取り組みを推進していきたい。 富山市総合体育館における民間活力導入 問、民間活力導入に向けた取り組み状況は。 答(市民生活部長)富山市総合体育館における民間活力導入については、1月にアドバイザリー業務の業者を決定し、2月上旬より協議を重ねている。また、2月に開催された「とやま地域プラットフォーム」において、新Bワンリーグ参入条件を満たすための改修を事業内容に加え、事業効果の最大化を図るための想定として、事業手法にRコンセッション方式(意味はあとで説明)の採用を視野に入れていることや、富山グラウジーズを事業パートナーとして位置付けること等について説明し、参加事業者へ本事業への積極的な参入の検討をお願いしたところである。併せて新Bワン基準を満たすための改修費用は富山グラウジーズが経済界と連携し寄付等で確保するとされていることから、本市では企業版ふるさと納税に係る基金の創設など、寄付等の受け入れのための準備を進めてきた。いずれにしても本事業は全国的にも例がなく慎重に検討を進めていくこととしており、施設の利用促進や収益性向上、長寿みょう化に資することができるよう引き続き努めていきたい。 Rコンセッション方式とは…施設の所有権を市が有したまま、民間事業者が施設を改修し、改修後に維持管理・運営等を行う方式 消防行政 問、救急需要の増加に対してどのように考え、どう対応していくのか。 答(消防局長)4年は本市の救急出動件数が過去最多であり、要因は新型コロナウイルス感染者や高齢者の搬送人員が増加したことによるものと考えている。また感染防止いのちゃくそう等により救急車の現場への平均到着時間も延伸している。今後も高齢者からの要請の増加が予測されることから、救急隊を1隊増やし、市中心部を管轄する拠点に配置することで、現場到着までの所要時間の短縮、加えて隊員の負担軽減につながるものと考えている。今後も人口動態や救急需要の変化を見据えながら、迅速な救急活動に万全を期していきたい。 【質問項目】 ▼スマートシティーの推進 ▼オーバードホール中ホール ▼市町村合併の検証 ▼Gセブン富山・金沢教育大臣会合 ▼当初予算 ▼災害発生時の対応 ▼高齢者運転免許自主返納支援事業 ▼教育施策 ▼新型コロナウイルス感染症への対策 ▼子ども・子育て支援施策 ▼富山児童相談所 ▼自治組織への活動支援 ▼富山市総合体育館における民間活力導入 ▼病院事業の経営 ▼太陽光発電の導入 ▼家庭ごみの有料化 ▼中小企業への支援 ▼商工業の振興 ▼観光振興 ▼有機農業の取り組み ▼割山森林公園天こ森整備事業 ▼本市のまちづくり ▼流域治水 ▼社会インフラ維持管理に対するICTの活用 ▼上下水道事業 ▼消防行政 自由民主党 ほうさやま かずお 市町村合併の検証 問、答申内容に対する所感および今後の市政にどのように反映するのか、市長に問う。 答(市長)今回の検証結果は、非常に多岐にわたる分野について、データ等に基づき極めて客観的に分析いただいた結果であり、今後の市政を推進する上で、非常に価値のある内容のものであると考えている。今後の市政への反映については、今回の合併検証委員会の答申の中身を十分尊重し、まずは、全部局で共有し共通理解を図った上で、必要に応じて総合計画や各種個別計画等にも反映するなど、今後の市の施策に十分生かしていくことが重要である。 当時、合併に向けて、各首長、議員、そして住民を含めて議論し、大変多くのかたが結束して合併をしていただいたと考えている。中には大変つらい思いや我慢をされた方々もいるということは承知しているが、この合併の検証をしっかりと受け止め、引き続きみなさんの思いを背おって、前を向いて新しを未来に向けて進めていきたい。 辺地のインフラ整備 問、辺地とそれ以外の地域は事業の優先順位について別の指標を持つべきと考えるが、市長の見解は。 答(市長)辺地のインフラ整備実施における優先順位については、辺地とそれ以外の地域、例えば市街地の道路と比較すると、車の通行量など費用対効果のみに着目すれば、辺地での事業は優先度が低いように捉えられる。 こうしたことから、地域の実情なども配慮した上で辺地計画を策定し、その事業の実施にあたっては、他の地域と同じ指標で判断するのではなく、その必要性や緊急性、そして住民の生活利便性に及ぼす効果などを見極めた上で総合的に判断してきたところである。激甚化している水害や土砂災害などを緩和したり防止しているのはちゅうさんかん地域等だと認識している。日本のげん風景をとどめ、伝統文化や風習を現在に継承しているのもちゅうさんかん地域等であり、この地域の方々の暮らしにしっかりと思いをはせて寄り添うということが市政において大切な姿勢であるという思いは、議員の思いと変わらないと思っている。 【質問項目】 ▼市町村合併の検証 ▼外国語専門学校の在り方 ▼辺地のインフラ整備 ▼不登校児童生徒のケア ▼富山児童相談所の移転に伴う協力関係 ▼「水橋地区」におけるスマート農業の取り組み ▼国営農地再編整備推進室の役割 ▼土木費の積算 ▼広域圏事務組合に加盟している市町村との協議 ▼プラスチックに係る資源循環の促進 公明党 まつお しげる 原油・物価高騰対策と経済再生 問、公共料金の負担軽減や中小企業への追加支援策を機動的に行う必要があると考えるが、見解は。 答(市長)高騰している電気料等に係る畜産農家への支援のほか、市道や小中学校の整備等により地域経済の下支えを図っていく。また、中小企業者の融資制度について、設備投資支援資金の限度額の拡大や利子助成などにより、中小企業者の資金需要に応えることとしている。 今後も引き続き、原油価格や物価の高騰対策として新たに必要となる事業については、速やかに補正予算を編成するなど的確に対応していきたい。 原油・物価高騰対策と経済再生(観光産業支援) 問、インバウンド誘致や文化観光への支援が必要と考えるが、見解は。 答(商工労働部長)金沢市と連携する「ガストロノミーツーリズム(意味はあとで説明)事業」を継続し、その土地ならではの魅力ある食文化に触れ質の高い食を堪能していただくプログラムを旅行エージェント等に提案するほか、ガイド育成のため実地研修などを実施する。また引き続き、外国版観光ホームページなどから、旬の情報を発信していきたいと考えている。文化観光は、有形無形の文化資源の観覧やそれらに関する体験活動などを通じて文化への理解を深めることを目的とする観光であり、まずは、先行都市の事例などを参考に調査・研究していきたい。 ガストロノミーツーリズムとは…その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化にふれることを目的としたツーリズム 子育て支援(いじめ防止対策) 問、当事者やいじめに気付いた周囲の児童生徒が相談しやすい体制を構築するため、民間企業と連携したいじめ対策アプリの導入を強く要望するが、見解は。 答(教育長)児童生徒の悩みに対面や電話で対応する相談窓口を開設しているが、初めて相談する際に、対面や電話で悩みを伝えることに抵抗を感じている児童生徒が一定程度いるものと考えている。このため、一人1台端末やスマートフォンを活用し、気軽に相談の申し込みやSOSのサインを出せる、いじめ対策アプリと同様の仕組みづくりを進めている。各学校が実施している定期的なアンケートや日常生活の観察等の取り組みに加え、気軽に相談できる仕組みを構築することで、いじめの未然防止、早期発見のための体制づくりに努める。 【質問項目】 ▼原油・物価高騰対策と経済再生 ▼子育て支援 ▼支え合い助け合う地域社会の構築 ▼災害に強い富山市の構築 立憲民主市民の会 むらいし あつし 子育て環境の改善 問、育児休業中でも、保育所等に預けやすくできるよう入所、利用の要件を緩和すべきと考えるが、見解は。 答(こども家庭部長)保育所等は、保護者の労働等の事由で家庭で必要な保育を受けられない子どもを保育する施設であり、出産を機に仕事を辞めた場合等は、家庭で保育を受けることができると市が判断し、原則退しょしていただくこととしている。しかし、育児休業を取得した場合は、国の通知により、じ年度に小学校への就学を控えている等、入所児童の環境の変化に留意する必要がある場合等は、児童の状況を確認した上で、継続利用を認めている。また、本市では、子育てと仕事の両立を支援するため4年10月から父母が同時に育児休業を取得する場合も、保育の継続利用を認めることとした。 中学校の校則 問、子どもの参加による校則の見直しが必要と考えるが、これまで見直された校則の内容は。また、今後も子どもと教職員や地域のみなさまと見直していくのか。 答(教育長)3年度までに全中学校で女子生徒の制服が見直され、生徒や保護者の意見を取り入れスラックスが追加された他にも複数の学校で男女共通の体操服のデザイン等、実情に応じた見直しが行われたと報告を受けている。校則は時代の要請等を踏まえながら検討を進めなければならない側面もあり、市教育委員会として生徒の主体的な参画はもとより、PTA組織等の機能も生かし学校や地域の実情に即した校則へと見直しが図られるよう、校園長会等で引き続き助言していきたい。 【質問項目】 ▼教育委員会に設置された調査組織 ▼消防局のハラスメント防止対策等 ▼小中学校の学校再編 ▼会計年度任用職員 ▼小中学校教員の精神疾患への対応 ▼地域児童健全育成事業(子ども会)で働く職員の賃金、労働条件 ▼市職員の採用および超過勤務手当等 ▼子育て環境の改善 ▼病院事業局のサイバー攻撃防止対策 ▼中学校の校則