とやま市議会だより №七十八 令和5年6月定例会 発行び、令和5年(2023年)8月20日 発行、富山市議会 編集、議会報編集委員会 電話番号、4 4 3、2 1 5 8・FAX番号、4 4 3、2 1 9 6 ホームページ、https://www.city.toyama.lg.jp/ とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 主な内容 6月定例会の概要、可決した主な議案等 委員会・諸会議 常任委員会 一般質問 5月臨時会の概要等 請願・陳情、9月定例会の日程等 令和5年6月定例会の概要 16億7,622万よ円の補正予算等を可決 令和5年6月富山市議会定例会は、6月8日から6月30日まで23にち間の会期で開かれました。 令和5年度補正予算案件、条例案件、契約案件、意見書等について審議し、合わせて28議案が原案のとおり決まりました。 定例会の日程 (6月8日)本会議(提案理由説明ほか) (6月12日)本会議(一般質問)   5人 (6月19日)本会議(一般質問)   5人 (6月20日)本会議(一般質問)   6人 (6月21日)本会議(一般質問ほか) 3人、予算決算委員会前期全体会 (6月22日)予算決算委員会経済環境分科会・経済環境委員会 (6月23日)予算決算委員会厚生分科会  ・厚生委員会 (6月26日)予算決算委員会建設分科会  ・建設委員会 (6月27日)予算決算委員会総務文教分科会・総務文教委員会 (6月28日)予算決算委員会後期全体会 (6月30日)本会議(委員長報告・討論・採決ほか) 令和5年度予算の6月補正の規模 一般会計 (補正前)1,703億4,955万2千円 (補正額)16億3,127万4千円 (補正後)1,719億8,082万6千円 特別会計 (補正前)1,408億1,253万7千円 (補正額)4,495万4千円 (補正後)1,408億5,749万1千円 企業会計 (補正前)460億5,979万8千円 (補正額)ゼロ円 (補正後)460億5,979万8千円 合計 (補正前)3,572億2,188万7千円 (補正額)16億7,622万8千円 (補正後)3,588億9,811万5千円 可決した主な議案 ■予算案件                  5年度富山市一般会計補正予算、16億3,127万4千円  ・農地農業用施設災害復旧工事等、1億6,380万円  ・わたくしりつ保育施設施設整備事業補助金、1億4,117万3千円  ・林道施設災害復旧工事等、5,500万円  ・住宅用太陽光発電設備及び蓄電池同時設置補助金、1,875万円 5年度富山市特別会計補正予算(1会計)、4,495万4千円 ■条例案件                  富山市立図書館条例の一部を改正する条例制定の件 富山市スポーツ施設条例の一部を改正する条例制定の件 ■契約案件                  委託契約締結の件  ・富山市民球場照明更新業務委託 特定事業契約締結の件  ・(仮称)水橋地区義務教育学校整備事業 意見書 意見書とは、市の公益に関することについて議会の意思を意見としてまとめた文書のことです。 次の意見書を可決し、国会および関係行政庁などへ提出しました。 (議員提出議案第12号)学校給食費の無償化を求める意見書、文部科学大臣 ほか5件へ提出 (議員提出議案第13号)薬剤耐性菌感染症のまん延防止への取り組み体制の強化を求める意見書、厚生労働大臣 ほか4件へ提出 (議員提出議案第14号)特別支援学校・学級等への教員等の適切な配置を求める意見書、文部科学大臣 ほか5件へ提出 (議員提出議案第15号)生物多様性の保全・ネイチャーポジティブの対策の強化を求める意見書、環境大臣 ほか6件へ提出 (議員提出議案第16号)こうまくがいじかけつ注入療法に対する適正な診療上の評価を求める意見書、厚生労働大臣 ほか4件へ提出 (議員提出議案第17号)地方財政の充実・強化に関する意見書、財務大臣 ほか10件へ提出 陳情 市政への要望・意見等がある場合に、市議会に提出する文書のうち、議員の紹介があるものを請願、ないものを陳情といいます。 審議された結果は、次のとおりです。 情報開示による費用の改善を求める陳情、不さい択 委員会・諸会議 定例会中の本会議や常任委員会のほかにも、委員会等を開催し、市政についての課題や、議会改革などについて協議しています。 (5月8日) 議会運営委員会 ・ 5月臨時会の運営について ・ 6月定例会の運営について ・今後の新型コロナウイルス感染症に係る議事運営等について 各派代表しゃ会議 ・議席について ・会派控室について (5月10日) 5月臨時会 詳細は、令和5年5月臨時会が開かれました、に掲載 (5月16日) 議会改革検討調査会 ・各派代表しゃ会議の構成について ・議会運営委員会の構成について (5月22日) 各派代表しゃ会議 ・令和6年度富山市の重点事業について タブレット端末等導入検討会 ・富山市議会議会システム管理運用指針(試行版)(案)等について (5月25日) 議会報編集委員会 ・とやま市議会だよりに寄せられた意見・要望について (6月1日) 議案説明会 ・ 6月定例会提出予定案件の概要について 各派代表しゃ会議 ・富山市議会議会システム管理運用指針(試行版)(案)について ・議会改革検討調査会の協議結果について 議会運営委員会 ・ 6月定例会の運営について 厚生委員会 ・委員会視察について 経済環境委員会 ・委員会視察について (6月8日) 議会報編集委員会 ・とやま市議会だより(№七十八)について 建設委員会 ・委員会視察について (6月9日) 議会運営委員会 ・ 6月定例会の運営について (6月20日) 委員長会議 ・議案等の委員会付託について (6月21日) 議会運営委員会 ・会派から提出された意見書(案)・決議(案)について (6月26日) 議会運営委員会 ・意見書・決議について ・議員派遣の件について ・本会議の進めかたについて (6月30日) 委員長会議 ・委員会審査結果等の確認について 議員定数問題懇談会 ・会議の進めかたについて ・中核市の状況について (7月7日) 議会報編集委員会 ・とやま市議会だより(№七十八)の発行について 5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、6月30日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は6月28日の予算決算委員会において行われました)。その内容の一部を掲載します。 予算決算委員会 5年度富山市一般会計補正予算など2件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 総務文教分科会  5年度富山市一般会計補正予算1件について、審査した。 学校給食設備整備衛生対策費(小学校)及び学校給食運営事務費(小学校)(債務負担行為)         (委員からの質疑) しんぼ小学校の給食について、用地がないことから給食室の拡張を断念し、近隣の宮野小学校から給食を配送する親子調理方式を導入するとのことだが、親子調理方式では、配送業務委託費が必要となる。親子調理方式が、給食室を拡張するよりも、経済的に良いという根拠は何かあるのか。 (市の答弁) 現状では給食室の拡張ができないという前提の上、電気代や水道代など切り分けることができないものを除外しての仮の計算をしたところ、それぞれの学校で調理する場合、配置基準に基づき人件費を計算すると、年間約3,700万円余りになると考えられる。一方、親子調理方式では、年間約2,700万円余りになることから、人件費では年間約1,000万円余りの差が出てくると考えられる。また、親子調理方式で必要となる配送費用は年間約700万円になるため、差額は約300万円となり、こうねつすいひや設備にかかるランニングコスト等、削減できる費用がその他にもあることから、300万円以上の差が出てくると試算している。 厚生分科会  5年度富山市一般会計補正予算1件について、審査した。 経済環境分科会  5年度富山市一般会計補正予算など2件について、審査した。 太陽光発電設備及び蓄電池同時設置補助事業 (委員からの質疑) 個人住宅において太陽光発電設備と蓄電池を同時に設置した者を対象に補助を行うとのことだが、これまで実施していた太陽光パネル等の補助事業と何か違いはあるのか。 (市の答弁) 本市では、蓄電池とペレットストーブ、エネファームの導入に対して補助を実施している。2年前までは太陽光発電システムへの補助も実施していたが、民間事業者のほうで「PPA(電力販売契約)」の仕組みができたことから、本市では、この制度に替えてゼッチに対する補助を創設している。また、蓄電池については国のほうでも推奨している再生可能エネルギーの地産地しょうを進めていくため、補助を継続するなど事業の整理・統合をおこなったものである。 建設分科会  5年度富山市一般会計補正予算1件について、審査した。 ラッピング路面電車による消防団員募集事業 (委員からの質疑) 本事業はどのような年代をターゲットとして考えているのか。 (市の答弁) 路面電車は道路上の軌道を走行することから、沿線にお住まいのかただけでなく、市内を往来されるかたや通勤・通学に利用されるかたに見ていただくことができ、幅広い年齢層にPRできると考えている。 (委員からの質疑) 本事業について、消防団員へも周知すべきではないか。 (市の答弁) 消防団員への周知については、消防団の幹部が集まる会議において事前に報告するとともに、式典やイベントにおいて、SNS等を活用して広くPRしたいと考えている。 部門別常任委員会 総務文教委員会  富山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件など7件については、いずれも原案のとおり「可決」した。  また、陳情1件については、「不さい択」すべきものと決した。 富山市市税条例の一部を改正する条例制定の件 (反対討論) 個人の市民税に併せて森林環境税を賦課・徴収する規定を設けるための条例改正であるが、森林環境税は二酸化炭素を大量に排出している大企業には負担がなく、国民には低所得であっても一律に課税するという点に問題がある。  また、森林環境税は国税として市民から徴収され、森林環境じょうよ税として市町村等に交付されるものだが、交付基準の人口指標が林業従事者の割合よりも高くされたことで、しゆうりんじんこうりんがない都市部にも多額に配分される場合がある。森林を有する自治体が体制整備や森林整備に活用できるように、交付基準を見直す必要がある。  さらに、森林環境税は今年度末で期限切れとなる復興特別住民税の看板をかけ替えて取り続けるためのものであり、森林の吸収げん対策や公益てき機能を口実に、本来国や二酸化炭素を大量に排出する大企業が受けるべき負担を国民個人に押し付けるべきではないと考える。  ただでさえ激しい物価高騰や電気料金の大幅値上げに苦しむ市民から、このような新たな税金を個人市民税に上乗せして徴収するやりかたには賛成できない。 (賛成討論) 森林環境税の賦課・徴収は法定受託事務であり、地方税法の一部改正に伴って、新たに規定を設ける必要があるものである。森林環境税については今後も議論されていくことになるとは思うが、森林資源や環境を守るために国民全体で負担し、それを広く交付するものであることから、条例改正は適当なものと考える。 (結果) 原案のとおり可決した。 情報開示による費用の改善を求める陳情 (市の見解) 情報公開制度において、公文書の交付に実費の負担を求める趣旨は、特定の者が行政サービスを利用して利益を受ける場合、その受益の限度において受益者の負担により賄うという「受益者負担」の考えかたに基づくものである。  公文書公開決定に対する不服申立にんから審査請求があった場合の流れについては、実施機関から富山市情報公開審査会へ諮問がなされ、同審査会において審議し、答申がなされることになる。仮に、審査会で実施機関の決定を取り消す答申がなされた場合、実施機関は裁決により処分の取り消しを行い、不服申立にんに対して、その旨を文書で明示するとともに、後日、文書の開示が可能であること、さらに本人が希望すれば実費により写しを交付することを伝えている。  公文書公開請求に基づき、実施機関が特定した公文書は、その後、実施機関が一部公開の決定を取り消し、非公開部分を開示したとしても、当初に開示した公文書の非公開部分の判断を取り消すことを決定したまでであり、当初の公文書が本陳情にある「正確な情報ではない」ということにはあたらず、「市長が正確な情報ではないことを認めた」わけではない。  したがって、当該裁決による公開決定処分により、非公開部分を開示した文書も情報公開条例に基づく公開決定処分による公文書であることは変わらず、受益者負担の考えかたから、追加で写しをお求めになられた場合は、費用をご負担いただく必要があるものと考えている。  また、写しを必要とするかどうかは、請求者の意思に委ねられており、陳情にある「市民は二重で金銭を支払わなければならない」といった義務を課すものではないことから、公開文書の交付に係る費用負担を請求者に求める現行の仕組みは適切であるものと考えている。 (賛成討論) 本陳情にんのがんいを尊重して、情報開示による費用の改善が必要であると思うため、採択すべきである。 (反対討論) 当局の見解にもあるとおり、情報公開制度は、公開決定に不服があれば、審査請求を行い、情報公開審査会において審議し、その答申に基づき、実施機関が裁決を行うという制度であるため、答申の結果、当初の開示決定が希望した内容のものではないとして、当初の開示決定が無効であり、料金は発生しないという主張は、情報公開制度そのものを成り立たせなくしてしまう。 (結果) 不さい択すべきものと決した。 【所管部局からの報告事項】 教育委員会 ・個人情報の紛失 厚生委員会  富山市指定障害福祉サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例制定の件など9件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 こども家庭部 ・ふくさわ保育所のきゅうしょ ・保育士宿舎借り上げ支援事業の対象者の拡充 経済環境委員会(報告案件のみ) 建設委員会  富山市火災予防条例の一部を改正する条例制定の件など4件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 正副議長および各委員会委員の構成につきましては、富山市議会ホームページ(議員、委員名簿)からご確認いただけます。また、富山市議会だよりの紙面に記載のコードからもアクセスできます。 一般質問 19人の議員が一般質問を行いました。その中から一部の質問・答弁の要旨をお知らせします。 紙面のとやま市議会だよりの、議員めいの横のコードを読み込むと、インターネットで一般質問の様子を閲覧できます。 よこの あきら(富山市議会自由民主党) 新型コロナウイルス感染症の5類移行後の対応 問 本市が設置した富山市立学校新型コロナウイルス感染症対策検討会議の成果と今後の対応は。 答(教育長) 小児科医を中心とする本検討会議から助言を得てガイドラインを作成した他、専門家からの情報を的確かつ迅速に学校等へ伝えたことで、教職員が対応に迷わず感染症対策と適切な教育活動が実施できた。今後、「富山市立学校感染症等対策検討会議」に名称を改め、適宜会議を開催し、これまでと同様に情報を発信することで児童生徒が充実した学校生活を送ることができるよう、引き続き努めたい。 【質問項目】 ▼Gセブン富山・金沢教育大臣会合 ▼教職員による情報漏えいおよび職員による服務規律違反 ▼新型コロナウイルス感染症の5類移行後の対応 ▼行政組織の見直し えにし てるやす(自由民主党) 世帯構成から考える政策 問 世帯に関するデータはもとより、正確なデータに基づいて各種施策を進めるべきと考えるが、市長の見解は。 答(市長) さまざまなデータを活用する際は、その目的や数値が示す本質を的確に見極めることが重要だと考えている。昨年度策定したスマートシティー推進ビジョンのロードマップでも「データ管理・データ連携」を一つの柱と位置付けており、スマートシティー政策の推進においても、データの重要性はますます高まるものと考えている。今後も、データを有効に利活用することで効果的で質の高い施策を推進したい。 【質問項目】 ▼世帯構成から考える政策 ▼法定外公共ぶつへの対応 まつい くにひと(富山市議会自由民主党) DV被害者への支援 問 住民基本台帳事務における支援措置を申し出る際に、男女共同参画推進センターなどが相談を受けた機関として意見をふすことができないか。 答(市民生活部長) 被害者保護の観点から、警察署または富山県女性相談センターを紹介し意見を付していただくなど安全確保を最優先に対応しているが、被害者が警察などへの保護までは求めていないものの、加害者に住所を探索される不安を感じている場合も想定されるので、男女共同参画推進センターなどが相談機関として意見をふすことができないか検討していきたい。 【質問項目】 ▼新型コロナウイルス感染症の5類移行後の対応 ▼自転車の利用環境 ▼DV被害者への支援 ▼浸水対策 とよおか たつろう(富山市議会自由民主党) 中心市街地の活性化 問 中心商店がいの関係者が意見交換するプラットフォームが必要であると考えるが、見解は。 答(活力都市創造部長) 意見交換の推進役を担う市民や事業者の存在が何よりも重要であるとともに、中心商店がいの課題解決等に向け関係者が相互の連携を深めることが重要だと考えている。このことから、「富山駅南北一体てきなまちづくりプラットフォーム」において幾度となく意見交換を積み重ねた経験を中心商店がいの関係者に伝えるとともに、プラットフォームの設立に向けた必要な支援について検討していきたい。 【質問項目】 ▼中心市街地の活性化 ▼自治体DX推進 ふじた かつき(自由民主党) ちゅうさんかん地の農業経営 問 今後、労働りょくを確保し、必要に応じて農作業に参加できるプラットフォームの構築が重要と考えるが、見解は。 答(農林水産部長) 農家のひとでぶそくを補う「農業サポーター」制度を設けている。近年、「農業サポーター」の需要は高まっているが、派遣先は果樹栽培等の大規模産地が大半を占めており、ちゅうさんかん地域の農家からの要望は少ない。引き続き「農業サポーター」制度の周知に努めていくが、ちゅうさんかん地域で労働りょくを確保するためには、集落や地域単位での集落営農の組織化などを推進することがより効果的と考える。 【質問項目】 ▼ちゅうさんかん地の農業経営 ▼対話型の人工知能エージェント おだ しんいち(富山市議会自由民主党) 農地利用の意向調査の取り組み 問 農地利用の意向調査票の回収率を上げる効果的なPRが必要と考えるが、見解は。 答(農業委員会事務局長) 意向調査は、将来、誰がどの農地を耕作するか等の話し合いを行うため、農地利用についての情報を収集するものであり、できるだけ多くのかたから回答を得たいと考えている。回収率を上げるために、市広報やホームページの活用のほか、調査の重要性を訴え、協力を依頼するチラシを作成することも考えている。また、農業委員などによる声かけや自宅訪問により、回収率の向上に努めたい。 【質問項目】 ▼災害時の指定避難じょ ▼農地利用の意向調査の取り組み ▼森林経営管理制度と自伐型林業 かしわ よしえ(公明党) 熱中症対策の取り組み 問 高齢者の熱中症対策を強化する観点から、高齢者世帯にエアコン設置支援を行うことが必要だと考えるが、見解は。 答(福祉保健部長) 高齢者の熱中症対策として、きょたくでのエアコンの利用が重要である一方、きょたくのエアコンは日常生活に必要な生活用品であり、基本的には家計のやりくりで計画的に備えていただくものである。しかし、熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者とも言われており、高齢者世帯の日常生活上の安全確保の必要性から、1人ぐらし高齢者等の世帯へのエアコン設置支援について検討していきたい。 【質問項目】 ▼熱中症対策の取り組み ▼健康診断の推進 むらいし あつし(立憲民主市民の会) 今後の保育所等の方向性 問 保育所等に巡回指導を行う際に、不適切保育等について指導や助言を行うことが必要と考えるが、見解は。 答(こども家庭部長) こども家庭部では、保育士、栄養士、看護師が市内全ての保育施設を巡回し、教育・保育の質の向上や安全で衛生的な施設運営について、指導、助言をおこなっている。また、昨年度に発生した不適切保育の事案を受け、全国保育士会が作成したチェックリストの活用を促し、子どもの人権を大切にした保育を行うための職員の意識啓発についても指導している。今後も保育所等と緊密に連携していきたい。 【質問項目】 ▼市長と語ろう、若手職員クロストーク ▼家庭ごみ減量化施策 ▼病院事業局の看護師等(助産師含む)の労働条件 ▼今後の保育所等の方向性 ▼小中学生の睡眠 ▼働きかた改革に係る状況 かなたに ゆきのり(富山市議会自由民主党) 「稼げる未来」の本市の方向性 問 地域活性化の視点から牛岳温泉スキー場および周辺施設の利活用等をどのような観点で検討していくのか。 答(商工労働部長) 山田地域の観光・レクリエーション等の施設については、個々の課題を整理した上でエリアマネジメントの観点から検討を進めることが重要と考え、4月から農林水産部所管の5施設を商工労働部に移管し一元化した。今年度は、各施設の劣化状況等の現況調査を行い、今後の施設間連携のありかたや新たな施設整備の可能性等も含めたエリア全体の活性化への再整備基本構想を策定する予定である。 【質問項目】 ▼「稼げる未来」の本市の方向性 くぼ ひろのり(自由民主党) 学校の情報公開 問 ホームページを活用し、情報の公表を徹底すべきと考えるが、見解は。 答(教育委員会事務局長) ホームページによる情報公開は、いつでも、誰でも閲覧できる合理的な手段であり、各学校において個人情報に関する留意も踏まえた上で、児童生徒の日常の授業や学校行事等の様子を掲載したり、学校運営に係る各種の方針をそれぞれの実情に応じて公表するなどしている。学校が情報を公表することの意義などを踏まえ、ホームページを活用した積極的な情報公開をおこなっていくよう、機会を捉えて、引き続き各学校に働きかけたい。 【質問項目】 ▼学校部活動 ▼学校運営ならびに情報公開 ▼議会対応のDX化 しゃがわ ともや(富山市議会自由民主党) 投票率 問 政治的教養を義務教育課程から身に付けることが児童生徒に不可欠と考えるが、政治教育のありかたについて見解は。 答(教育長) 子どもたちが将来、国家・社会の諸問題解決に関わっていくため、政治的教養を身に付けることが大切であり、学校・社会・家庭教育が各役割を果たすことが重要である。学校教育の役割は、的確に情報を選択し公正・公平に判断し行動していく力等を身に付けさせる指導・支援を行うことと考えており、各学校園が政治的教養の素地を育む基盤となる「子どもの主体性の育成」に取り組めるよう支援したい。 【質問項目】 ▼投票率 ▼道路、橋梁などのインフラ管理 ▼成年後見制度と富山市成年後見制度利用支援事業 たなべ ゆうぞう(富山市議会自由民主党) ちゅうさんかん地域スマホ買物支援事業 問 買い物弱者である高齢者は、ちゅうさんかん地域だけでなく他の地域にも多くいると考えるが、今後の事業計画は。 答(企画管理部長) 「スマホ買物支援事業」は、買い物が不便な地域に暮らす主に高齢者を対象にしており、ちゅうさんかん地域だけでなく、郊外や沿岸部においても、買い物が不便な地区であれば対象とすることとしている。今年度の対象地区についてはちゅうさんかん地域以外のエリアも含めて検討する考えであり、今後、地域の実情を調査するとともに、地元の意向等も踏まえながら決定していきたい。 【質問項目】 ▼スマートシティー推進事業 ▼外国人技能実習生 ▼働きかた改革 おのうえ かずひこ(会派 せいせい) 町内会の運営等(認可地縁団体制度(意味はあとで説明)) 問 町内会が地縁団体の認可を受けた場合のメリット、デメリットは。 答(市民生活部長) メリットとしては、法律上の任意団体から明確な法人組織となることから、活動や組織に対する信頼性、信用性が向上することや、法人めいで契約行為や取引、財産の取得、管理、登記などが可能になることなどが挙げられる。一方、デメリットとしては、ねん1回の総会開催や書類の適正な備え付けが義務化されるほか、代表者の変更などの際には、その都度、届け出や申請を行う必要があるなど、町内会役員の事務量が増えることが想定される。 【質問項目】 ▼町内会の運営等 認可地縁団体制度とは…自治会や町内会など地縁による団体が、規約の改正や構成員名簿などを整えて認可申請を行い、市町村長の認可を受けることで法人格を取得できる制度。 よしだ おさむ(日本共産党) マイナ保険証 問 現在の保険証の維持、少なくとも併用や選択制にすることを政府に働きかけるべきと考えるが、市長の見解は。 答(市長) マイナンバーカードと健康保険証が一体化され、健康保険証が廃止されることで、医療保険制度におけるDXが進むことは、スマートシティー政策の基本理念にも沿ったものであることから、マイナンバーカードと健康保険証の一体化は推進されるべき施策である。今ある問題点や課題は国の責任において解決されるべきものであり、国に対して健康保険証を廃止しないよう働きかけることは考えていない。 【質問項目】 ▼マイナンバーカードの交付とトラブル ▼マイナ保険証 ▼天体観測施設の整備計画の「計画白紙」 ▼JR高山本線富山駅ホームのベンチ設置 まつい けいしょう(公明党) 市民生活の向上(電子書籍システムの導入) 問 市立図書館への電子書籍のシステム導入に向けて、市長の見解は。 答(市長) 電子書籍は、インターネットを介していつでもどこでも図書の閲覧ができる。その一方で、図書館向けの電子書籍貸出サービスに参入している出版社が限られており、提供される電子書籍のコンテンツが少ないことや事業者のコンテンツを利用する際の価格が紙媒体の図書に比べて高額であることなど、導入に向けた課題は多い。すでに電子書籍システムを導入している公立図書館での事例や効果等について調査・研究をおこなっていきたい。 【質問項目】 ▼市民生活の向上 ▼がん対策の強化・充実 ▼福祉施策 あずま あつし(立憲民主市民の会) 介護現場へのロボットやICTの導入による支援 問 介護ロボットやICTの導入に対して補助金制度を創設して導入の促進を図ってはどうか。 答(福祉保健部長) 介護事業所における介護ロボットやICTの導入促進を図るための補助制度として、国においては「IT導入支援事業」、県においては「介護ロボット導入促進事業」や「介護施設等ICT導入支援事業」を実施している。今のところ、本市内の事業所で補助制度を申請した事業所は全て補助採択されていることから、現時点では、本市として独自の補助事業を創設することは考えていない。 【質問項目】 ▼介護現場へのロボットやICTの導入による支援 ▼市営住宅の新たな需要開拓 たにぐち としかず(気はく) 富山市総合体育館の今後 問 改修に合わせ、さまざまな興行が可能なアリーナ的機能を持たせることも検討していくべきと考えるが、見解は。 答(市民生活部長) 市総合体育館に係る民間活力の導入事業については、これまでも収益性向上を一つの目的として検討を進めてきた。富山グラウジーズの新Bワンリーグへの参入表明を受け、当施設をBリーグが求める「アリーナ」とするための座席の増設やビップルームの整備といった改修を事業に加えることとした。このことで、今後、興行等での利用が一層期待できると考えている。 【質問項目】 ▼富山市総合体育館の今後 ▼子育て世帯お米緊急支援事業 ▼地域部活動推進事業 あかぼし ゆかり(日本共産党) 有機農業への取り組み拡大とオーガニック給食の展望 問 オーガニック給食について積極的な取り組みを望むが、市長の考えは。 答(市長) オーガニック(有機)農産物は、環境に優しいため非常に大切だと考える。今年度から、市内で有機農業に取り組む農業者のみなさまに集まっていただき、会議を開催している。今後、そのような会議等においてオーガニック給食の提供の可能性について、他都市の事例を参考にしながら研究したい。 【質問項目】 ▼気候変動を考慮した浸水対策 ▼駅周辺のまちづくり ▼有機農業への取り組み拡大とオーガニック給食の展望 ▼市街地再開発事業 おかべ とおる(立憲民主市民の会) がん患者補正具購入費用の助成制度 問 県内自治体の多くが、また中核市でも、医療用ウィッグなどの購入費用助成制度を実施しており、本市においてもがん患者用補正具購入費用の助成制度を新設すべきと考えるが、見解は。 答(福祉保健部長) がん患者用補正具の購入費用の助成制度については、本来、国全体での制度であるべきであると考えていることや、外見に変化が生じ、生活の質に影響を及ぼす状態は、がん以外の病気や障害によっても生じる可能性があることから、現時点において、助成制度の導入は考えていない。 【質問項目】 ▼高齢者の自動車事故への対策  ▼本市における未しゅう園児(無園児)の実態と対応  ▼がん患者補正具購入費用の助成制度 令和5年5月臨時会が開かれました 概要 31億942万円の補正予算等を可決 令和5年5月富山市議会臨時会は、5月10日に開かれ、令和5年度補正予算案件等について審議し、合わせて7議案が原案のとおり決まりました。 日程 本会議(提案理由説明・質疑ほか)、予算決算委員会、部門別常任委員会、本会議(委員長報告・採決ほか) 可決した主な議案 予算案件 5年度富山市一般会計補正予算  ・住民税非課税世帯等に対する給付きん等   ・子育て世帯お米緊急支援業務委託料  5年度富山市特別会計補正予算(1会計) その他の議決案件 財産取得の件 ・化学消防ポンプ自動車、1台 ・高規格救急自動車、2台 全国市議会議長会表彰  第99回全国市議会議長会定期総会が、6月14日に東京国際フォーラムで開催され、表彰状ならびに感謝状の贈呈が行われました。また、これを受けて、6月28日に富山市議会議長から次のとおり表彰状等の伝達を行いました。 一般表彰(議員10年以上)、はしもと まさお 議員在職期間、平成25年4月から現在に至る 一般表彰(議員10年以上)、おのうえ かずひこ 議員在職期間、平成25年4月から現在に至る 一般表彰(議員10年以上)、なりた みつお 議員在職期間、平成25年4月から現在に至る 役員在職感謝状(理事)、しきだ ひろのり 理事在職期間、令和4年3月から令和5年3月  第98回ほくしんえつ市議会議長会定期総会が、4月6日にエーエヌエークラウンプラザホテル富山で開催され、かねこ議長が会長に選任されました。  この総会では、「地域公共交通の活性化に向けた支援の強化」等19件の国への要望事項が可決されました。 ケーブルテレビでの本会議の生放送  本会議の開催びは、ケーブルテレビ富山およびかみねいケーブルテレビで生放送をご覧いただけます。ただし、かみねいケーブルテレビでの放送は、都合により、録画放送になる場合があります。 インターネットでの本会議のなま中継および録画中継 インターネットの録画中継は、各本会議終了後、おおむね4日後(ど・にち、および祝日を除く)からご確認いただけます。なお、編集作業等により公開が遅れることがあります。 本会議の会議録  本会議の会議録は、富山市議会のホームページでご確認いただけます。委員会・諸会議の議事録等も、ホームページに掲載しています。  5年6月定例会の会議録は、8月下旬に掲載する予定です。なお、会議録の冊子は、市役所東館3階の市政情報コーナーで閲覧することができます。  №六十七(2年12月定例会号)ぶんからは、とやま市議会だよりのテキストデータ(音声読み上げ対応)ばんの公開もしています。 請願・陳情(市政への要望・意見)の提出 請願しょ(議員の紹介あり)・陳情しょ(議員の紹介なし)を提出されるかたは、次の要領でお出しください。 ・請願・陳情の趣旨を具体的に記載してください。 ・提出年月日、提出者の住所および氏名(法人の場合は名称と所在地、代表者めい)を記載し、署名または記名押印の上、議長宛てに提出してください(署名の場合は押印が不要です)。 ・請願書の場合は、紹介議員の署名または記名押印が必要です。 ・定例会開会びの正午までに提出されたものを、その定例会で審査・処理しています。 【お問い合わせ先】 議会事務局 議事調査課、電話番号、4 4 3、2 1 5 8 議員の連絡先は、富山市議会のホームページでご確認いただけます。 次回9月定例会の日程 日程については予定となっております。最新の日程や傍聴の取り扱いにつきましては、富山市議会のホームページ等でご確認ください。 (9月 4日)本会議(提案理由説明ほか) (9月 8日)本会議(一般質問) (9月11日)本会議(一般質問) (9月13日)本会議(一般質問) (9月14日)本会議(一般質問)、予算決算委員会前期全体会 (9月15日)予算決算委員会経済環境分科会・経済環境委員会 (9月19日)予算決算委員会厚生分科会  ・厚生委員会 (9月20日)予算決算委員会建設分科会  ・建設委員会 (9月21日)予算決算委員会総務文教分科会・総務文教委員会 (9月22日)予算決算委員会後期全体会 (9月26日)本会議(委員長報告・質疑・討論・採決ほか) 傍聴の際の注意事項 ・私語や飲食など会議の妨害になることはしないでください。 ・拍手など可否の表明はしないでください。 ・写真の撮影、音声の録音はしないでください。 ・携帯電話の電源はお切りください。 ・帽子、コート、マフラーのたぐいは着用しないでください。 編集後記 議会報編集副委員長 ふじた かつき  とやま市議会だよりをいつも読んでいただきありがとうございます。議会報編集委員会では、とやま市議会だよりに寄せられた、ご意見・ご要望について活発な議論を行い、9月定例会号以降のとやま市議会だよりで現行と異なるユニバーサルデザインの書体を採用することとなりました。今後も、より読みやすい誌面になるよう検討していきます。 次号(№七十九)は11月20日発行の予定です。なお、11月上旬ごろに、ウェブ速報版を富山市議会ホームページにて公開予定です。