とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 議会運営委員会と5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、12月20日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は、12月18日の予算決算委員会において行われました)。その内容の一部を掲載します。 質疑、討論、意見の表明を含む報告の内容につきましては、富山市議会ホームページ(会議録等の公開)からご確認いただけます。 正副議長および各委員会委員の構成につきましては、富山市議会ホームページ(議員、委員名簿)からご確認いただけます。 議会運営委員会  富山市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件1件については、原案のとおり「可決」した。 予算決算委員会  5年度富山市一般会計補正予算など10件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 総務文教分科会  5年度富山市一般会計補正予算2件について、審査した。 文化施設整備事業費                 委員からの質疑) 富山市芸術文化ホールの大ホールが改修工事のため2年間休館するとのことだが、隣に中ホールができたということもあり、市民の芸術にふれる機会を減らさないような工夫をする必要があると考えるが、どのように取り組んでいくのか。 市の答弁) 富山市民プラザのアンサンブルホールや中ホールなど、既存の施設等を有効活用した企画をこれまで以上に市民の皆さんに提供できるように、富山市民文化事業団とも相談しながら取り組んでいきたいと考えている。 【その他の主な審査の概要】 ・議案第123号 令和5年度富山市一般会計補正予算(第6号)「人件費補正」について、意見の表明があった。 厚生分科会  5年度富山市一般会計補正予算など6件について、審査した。 富山市総合体育館Rコンセッション事業費 委員からの質疑) 本事業における利用料収入について、事業者が工夫して、例えばコンサートやアイスショーを実施することで利用料収入が増加した場合は、事業者が自らの収入としてしゅうじゅできるのか。 市の答弁) 基本的には、事業者の工夫による収入の増加分は事業者がしゅうじゅするが、一定以上の利益が出た場合には、その利益の一部を市に還元してもらうプロフィットシェアという仕組みを導入することとしている。 経済環境分科会  5年度富山市一般会計補正予算など4件について、審査した。 工場等作業負荷軽減支援事業   委員からの質疑) 工場等において従業員の身体的な負荷軽減のために、アシストスーツ等を導入する中小企業に補助を行うとのことだが、アシストスーツはどのようなものを想定しているのか。 市の答弁) アシストスーツについては、モーターでサポートする電動式のものと空気圧等でサポートする非電動式のものがある。  電動式のものは約100万円、非電動式のものは数万円の導入費用がかかるものと想定している。 委員からの要望) 本事業により、さまざまな年代のかたが働くことができる環境を整備してほしい。 建設分科会  5年度富山市一般会計補正予算など3件について、審査した。 土木費の債務負担行為の補正             委員からの質疑) 債務負担行為補正の市道整備事業費、浸水対策事業費、リフレッシュ事業費について、対象箇所には旧町村地域が含まれず、旧富山市内に偏っているようだが、何か理由はあるのか。 市の答弁) 旧町村地域ぶんについては、債務負担行為補正の工事発注時期が、5年7月の大雨による災害復旧の工事発注時期と重なるため、今年度は災害復旧工事を優先させることとした。  そのため、今回計上しなかった分については、6年度当初予算において対応していきたいと考えている。 部門別常任委員会 総務文教委員会  富山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件など6件については、いずれも原案のとおり「可決」した。  また、「エアコン未設置の小・中学校特別教室へ、エアコン設置を早期に実現してほしいことに関する陳情」については、討論があり、「採択」すべきものと決した。 【その他の主な審査の概要】 ・議案第134号、市長及び副市長の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件について、討論があった。 【所管部局からの報告事項】 企画管理部 ・「企業版ふるさと納税」による寄附の受入れ促進 ・本市の基幹系業務システムの国が示す標準準拠システムへの移行に向けたしんちょく状況 厚生委員会  富山市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件など7件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 こども家庭部 ・ひとり親家庭奨学資金貸付事業の見直し ・ 24時間電話相談の対応時間の変更 経済環境委員会  とやまスローライフ・フィールド条例の一部を改正する条例制定の件など7件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 富山市割山森林公園条例の一部を改正する条例制定の件 委員からの質疑) 割山森林公園「てんこもり」の整備事業に伴い既存施設の利用料金を改定することについて、昨今の物価高騰に鑑みると、利用料金の引き上げはやむを得ないと考える。一方、利用料金の引き上げによる利用者の減少が懸念されるが、どのように考えているのか。 市の答弁) 利用料金の改定については、指定管理者と意見交換を行いながら検討したものであり、近年の燃料費や人件費の高騰のほか、これまで消費税の増税に伴う料金改定しかおこなってこなかったことや、厳しい施設の運営状況を踏まえ改定するものである。  なお、料金の設定にあたっては、切りの良い料金設定とすることで、支払時の時間短縮を図るものとしており、今後も利用者の利便性が向上するよう配慮を加えながら運営していきたいと考えている。 建設委員会  富山市大沢野地域の都市公園の指定管理者の指定の件1件については、原案のとおり「可決」した。 神通大橋(上流側)の更新について          委員からの質疑) 本事業は概算費用が約100億円で、国土交通省への委託施工になるということだが、当該工事に関しては難易度が比較的高くないのであれば、業者選定において市内企業が入ることはできるのか。 市の答弁) 国土交通省に委託施工する場合、国土交通省側で業者選定、発注を行うこととなるが、地元経済においても非常に大きな案件であることから、関係機関と十分協議を行い、少しでも地元経済にプラスとなるように努めたいと考えている。 【所管部局からの報告事項】 上下水道局 ・契約金額1億5,000万円以上の工事請負契約 建設部 ・令和5年度道路除雪実施計画の概要 ・神通大橋(上流側)の更新 ・呉羽丘陵フットパス連絡きょう周辺広場官民連携事業に係る設置等予定者の決定 活力都市創造部 ・スマートシティーの実現に向けた都市的指標調査 決算関連議案ぶん 9月定例会終了後の閉会期間中に開催された予算決算委員会(全体会および各分科会)において、決算案件を審査し、10月17日の予算決算委員会(全体会)では審査の概要が報告され、11月30日の本会議では審査の経過と結果等が報告されました。それらの内容の一部を掲載します。  4年度富山市一般会計歳入歳出決算など23件については、いずれも原案のとおり「可決」、「認定」した。 総務文教分科会  4年度富山市一般会計歳入歳出決算など3件について、審査した。 市ホームページのリニューアル            委員からの質疑) リニューアル前のホームページは、基本的にパソコンで見るものとして作成されており、その後、スマートフォンにも対応したページを作成されたということだが、ホームページのリニューアル前後で、見ているかたの環境の変化などはあるのか。 市の答弁) どのようなデバイスでホームページを閲覧されているのかについては、5年4月1日から9月15日までの期間では、60%程度のかたがスマートフォンからアクセスしているという結果であった。  また、新しいホームページについては、スマートフォンで閲覧した際にきちんと画面が表示される仕様となっている。 委員からの要望) 以前は写真やイラストなどを画面に横表示で掲載することが多かったが、スマートフォンに対応するために縦表示で掲載することが多くなっている。  ホームページのデザインの根本的な考えかたが変わってきていることから、その点も留意しながら管理するよう図られたい。 【その他の主な審査の概要】 ・認定第1号、令和4年度富山市一般会計歳入歳出決算 「シクロシティ株式会社への広告掲出費用(企画管理部所管分)」、「いじめ、不登校対策」について、意見の表明があった。 厚生分科会  4年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 高齢者の保健事業と介護予防の一体てき実施事業     委員からの質疑) 高齢者に対する個別的支援(ハイリスクアプローチ)および通いの場等への積極的な関与等(ポピュレーションアプローチ)について、どのような成果があったのか。 市の答弁) まず、ハイリスクアプローチにおいては、糖尿病性腎症等の重症化予防の取り組みとして、未治療者などへの受診かんしょうをおこなった結果、半数以上のかたが医療機関への受診につながっている。また、健診に基づく保健指導では、8割以上のかたが指導の中で設定した目標を達成し、その後の健診においても、半数以上のかたが前年度比で改善・維持ができており、重症化予防に一定の成果が上がっているものと考えている。  次に、ポピュレーションアプローチにおいては、フレイル予防の普及・啓発を目的に27カ所の通いの場において、382人に対し健康教育を実施したところ、参加者の8割以上から「取り入れたいと思うフレイル予防の内容があった」等の前向きな回答をいただいており、フレイル予防の普及・啓発に効果があったものと考えている。 経済環境分科会  4年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 無料職業紹介事業                  委員からの質疑) 無料職業紹介じょへのらいしょ者数が3年度と比較して4年度は779人増加しているにもかかわらず、就職件数は変化していない。このことについてどのように考えているのか。 市の答弁) 本事業では、職業紹介のほか就労相談、職業訓練・資格取得に関する情報提供等による支援もおこなっており、今後ともらいしょ者に対し、就職につながるよう、一層の支援に努めたいと考えている。 委員からの要望) 無料職業紹介じょへのらいしょ者は就職先を求めて相談に来られることから、民間の職業紹介事業者と同様の取り組みを行うのではなく、市としてセーフティーネットの役割を担うことも必要だと考える。  就職先が見つからない場合は、さらに広く就職先を探す取り組みや、職業訓練センターと連携し、らいしょ者のスキルアップをはかれるような仕組みについて検討されたい。 建設分科会  4年度富山市一般会計歳入歳出決算など9件について、審査した。 富山駅周辺整備事業                 委員からの質疑) 富山駅北口駅前広場は、タクシーとバスの専用ロータリーになっているが、利用が低調である。一方、西口広場では駐車場が分からずに通過してしまう車があることから、駅周辺の広場の使いかたに関して、何か検討が必要ではないか。 市の答弁) 北口駅前広場のロータリーについては、バス運行事業者やタクシー協会と協議をおこなった上で現在の運用となっている。今後の駅周辺の広場の使いかたについては、運用状況を注視し、運行事業者と意見交換をしていきたいと考えている。 委員からの要望) 北口駅前広場のロータリーに、バスもタクシーもとまっていないという状況が続くようであれば、運用のしかたについて検討されたい。