とやま市議会だよりテキストデータ版は、写真や表など一部を省略して編集しています。 また、音声読み上げ機能によっては、正しく読み上げできないことがあります。 議会運営委員会と5つの常任委員会において、付託された議案などを審査し、12月19日の本会議では、各委員会の審査の概要と結果が報告されました(各分科会の報告は、12月17日の予算決算委員会において行われました)。 その内容の一部を掲載します。 質疑、討論、意見の表明を含む報告の内容につきましては、富山市議会ホームページ(会議録等の公開)からご確認いただけます。 正副議長および各委員会委員の構成につきましては、富山市議会ホームページ(議員、委員名簿)からご確認いただけます。 議会運営委員会  富山市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件1件については、原案のとおり「可決」した。 予算決算委員会  6年度富山市一般会計補正予算など14件については、いずれも原案のとおり「可決」、「承認」した。 総務文教分科会  6年度富山市一般会計補正予算など3件について、審査した。 【その他の主な審査の概要】 ・議案第181号 令和6年度富山市一般会計補正予算 (第8号)「人件費補正」について、意見の表明があった。 厚生分科会  6年度富山市一般会計補正予算など7件について、審査した。 たい状疱疹予防接種費                 (委員からの質疑) 当初予算額を大幅に上回る補正額となっているが、どのような理由によるものか。 (市の答弁) 本事業は新規事業であることから、近隣の中核市の接種状況を参考に当初予算額を算出している。  本市では、たい状疱疹 ワクチンの接種について、テレビでのPRに加え、ポスターやリーフレットを医療機関へ配布している。  また、ワクチン製造業者によるテレビコマーシャルの放映などで関心が高まったことから、当初の見込みより接種者が増加したと考えている。 【その他の主な審査の概要】 ・議案第162号 ヒトパピローマウイルス感染症予防接種費について、質疑があった。 経済環境分科会  6年度富山市一般会計補正予算など5件について、審査した。 災害廃棄物対策事業費                (委員からの質疑) 令和6年能登半島地震により被災した家屋の公費解体等について、今回の補正予算で全てに対応できるのか。 (市の答弁) 今回の事業費を積算するにあたっては、6年7月に実施した公費解体等に関する意向調査の結果を踏まえ、予算を計上している。  なお、仮に現時点で公費解体等を利用しないとの意向を示されているかたの多くが利用を申請されることにより、予算が不足する場合は、今後の補正予算で対応することになると考えられる。 (委員からの質疑) 公費解体について、個別に入札を実施して解体事業者を決めるのではなく、富山県構造ぶつ解体協会に一括して委託しているとのことだが、どのような理由、背景があるのか。 (市の答弁) 自治体の契約については入札が原則であるため、当初は1件ずつ仕様書を作成し、指名競争入札による契約を検討していた。  しかし、その場合は、かなり詳細な仕様書を作成しなければ事業者が応札できず、本事業の実施が遅れてしまう恐れがあった。  そのため、解体事業者で構成された協会である富山県構造ぶつ解体協会に単価契約により業務委託することで、円滑に事業を実施できることから、このような契約方法とした。 建設分科会  6年度富山市一般会計補正予算など5件について、審査した。 生活交通対策事業費                 (委員からの質疑) 地域自主運行バスについて、現在の交通事業者への委託による方法から、地域の自主運行団体による方法に運行形態を切り替えることに伴い、新たに発生する経費にはどのようなものがあるのか。 (市の答弁) 地域でドライバー業務を担うことになると、バスの配車計画や運転手のアルコールチェックなどの業務が必要となることから、新たな事務所の開設や、担当者の雇用にかかる経費が必要になると想定している。 【その他の主な審査の概要】 ・議案第165号 令和6年度富山市水道事業会計補正予算(第1号)について、質疑があった。 総務文教委員会  富山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件など5件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 厚生委員会  富山市大沢野健康福祉センター条例の一部を改正する条例制定の件など5件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 富山市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定の件 (委員からの質疑) 富山市民病院の一般病床すうを489床から452床に減らすこととなった経緯とその理由は何か。また、一般病床すうの削減による経営への影響はあるのか。 (市の答弁) 富山市民病院では、県が策定された地域医療構想を踏まえた富山市病院事業中長期計画に基づき、2年度には一般病床を50床削減した。  また、6年度診療報酬改定を踏まえて、入院患者の在院にっすうの短縮を図った結果、病床稼働率が低下している。  こうした経緯を踏まえ、現在休しょうしている病床については今後も使用する見込みがないことから、今回37床を削減し、452床にするものである。  なお、本条例改正で削減する一般病床には、現在休しょうしている病床も含んでいるが、実際には426床の病床すうで運用している。  そのため条例改正後も患者の入院を制限するといったことや、病院の経営に影響があるといったことはない。 【所管部局からの報告事項】 こども家庭部 ・民営化対象保育所等の選定基準に関する答申 経済環境委員会  富山市やつおほたるの里農村公園条例を廃止する等の条例制定の件など4件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 建設委員会  富山市手数料条例の一部を改正する条例制定の件など2件については、いずれも原案のとおり「可決」した。 【所管部局からの報告事項】 上下水道局 ・契約金額1億5,000万円以上の工事請負契約 建設部 ・盛ど規制法に基づく基礎調査結果(規制候補区域)等 ・令和6年度道路除雪実施計画の概要 活力都市創造部 ・スマートシティーの実現に向けた都市的指標調査 決算関連議案ぶん 9月定例会終了後の閉会期間中に開催された予算決算委員会(全体会および各分科会)において、決算案件を審査し、10月16日の予算決算委員会(全体会)では審査の概要が報告され、11月29日の本会議では審査の経過と結果等が報告されました。それらの内容の一部を掲載します。  5年度富山市一般会計歳入歳出決算など23件については、いずれも原案のとおり「可決」、「認定」した。 総務文教分科会  5年度富山市一般会計歳入歳出決算など3件について審査した。 選ばれるまちづくり事業               (委員からの質疑) 移住支援金交付事業について、どのようなかたが本市のどの地域に移住されたのか。 (市の答弁) 5年度は、30件、71人のかたがこの移住支援金を活用されている。  申請者である世帯主30人の内訳として、性別については、男性が17人、女性が13人、年代については、20代が5人、30代が14人、40代が8人、50代が2人、60代が1人、職業については、サービス業や介護事業などに就業されたかたが4人、本市で起業されたかたが7人、テレワークが17人、その他が2人となっている。  また、居住地域については、富山地域が29人、ふちゅう地域が1人と、都市部への移住が多く、公共交通沿線へのニーズが高くなっている。 (委員からの質疑) テレワークのかたが17人いたとのことだが、昨今、大手企業を中心に、テレワークから職場勤務への回帰が見られる。  そのことを踏まえて、今後、移住を働きかけるターゲットを見定めていく必要があると思うが、どのように考えているのか。 (市の答弁) 今後、Uターンも含めた若年層に対する働きかけをもう一度強化し、ターゲットを明確にしていきたいと考えている。 【その他の主な審査の概要】 ・認定第1号 令和5年度富山市一般会計歳入歳出決算「県議会議員選挙費」について、質疑等があった。  また、「シクロシティ株式会社への広告掲出費用(企画管理部所管分)」について、意見の表明があった。 厚生分科会  5年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 町内会アンケート調査事業              (委員からの質疑) 町内会アンケート調査により、どのような課題が見えてきたのか。また、課題についてどのように分析しているのか。 (市の答弁) アンケート調査では、総会などへの参加状況や、町内会費の徴収、町内会活動の状況、運営の課題等について聞いている。  見えてきた課題として、一つに、町内会の役員や活動の担い手が不足していること、二つに、長年続く町内会の自主的な活動が慣例化してなかなか変えられないこと、三つに、各種委員への就任や行事への参加といった行政などからの依頼に対する負担感があるといったことが挙げられる。  これらの課題から、町内会の負担感を軽減することなど、本市として複合的に取り組み、どのような施策が有効なのかを検討したいと考えている。 【その他の主な審査の概要】 ・認定第20号 令和5年度富山市病院事業会計決算について、質疑があった。 経済環境分科会  5年度富山市一般会計歳入歳出決算など7件について、審査した。 勤労者雇用対策費                  (委員からの質疑) 障害者雇用奨励きんについて、総合計画目標とする指標である障害者法定雇用率達成割合が苦戦しているようにみえるが、その理由をどのように考えているのか。 (市の答弁) 障害者法定雇用率については、事業主に課された義務であり、さらに国においては、段階的に法定雇用率を引き上げるとともに、従業員の少ない事業所にも対象をひろげることで、障害者の雇用促進を図ろうとしている。  こうした国の動きもあり総合計画の目標とする指標である県内事業所の法定雇用率達成割合の達成は、なかなか難しいところではあるが、障害者の実雇用率は増加しているので障害者雇用への効果は出ていると認識している。 また、富山労働局においては未達成の事業主への指導をおこなっており、国、県と連携しながら、障害者の雇用促進に取り組んでいきたいと考えている。 (委員からの質疑) 若年者就職支援事業について、企業説明会に参加した学生のうち、富山市内で就職した学生の数は把握しているのか。 (市の答弁) 企業説明会に参加した企業、学生に対して追跡調査をおこなっているが、実際に富山市内の企業に就職したのかどうかは把握していない。 (委員からの要望) 学生が企業説明会に参加した後、どのような企業に就職したのか、また県外に行ってしまったのかなどのデータを蓄積していけば、最終的にいろいろな施策を展開できると考える。  企業説明会に参加した学生のそのごのデータを取って今後活用できるようにされたい。 【その他の主な審査の概要】 ・認定第1号 令和5年度富山市一般会計歳入歳出決算「ごみ減量化・資源化推進事業費」について、質疑があった。 建設分科会  5年度富山市一般会計歳入歳出決算など9件について、審査した。 ぶん団運営活動費                   (委員からの質疑) 富山地方鉄道株式会社の路面電車にラッピングを施した「ファイトラム」の運行により、どのような成果があったのか。 (市の答弁) 「ファイトラム」については、5年9月から6年2月までの6カ月間、南富山駅・富山大学前駅間を運行した。  「ファイトラム」が運行していた期間の消防団員の入団者数は、前年同時期と比較して、約3.5倍となっている。  また、5年度の消防団員の入団者数は前年度から3割増となった一方で、退団者数は3割減となっており、一定の効果があったものと考えている。 【その他の主な審査の概要】 ・認定第17号 令和5年度富山市水道事業会計決算について、質疑があった。