安全安心な上下水道を目指して、令和8年4月から上下水道料金などを改定します
災害に強く、信頼性の高い強靭な上下水道を構築し、将来にわたり安全・安心なサービスの提供と健全な事業運営を行うため、料金改定を行います。
昨年8月に上下水道事業管理者から富山市上下水道事業経営審議会へ「上下水道事業における適正な水道料金等の設定」について諮問し、6回の審議の上、今年5月にいただいた答申を踏まえて改定します。
皆さまにはご負担をお願いすることになりますが、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
改定内容
令和8年6月定期検針(7月支払)分から改定後の料金および使用料を適用します。
※6月定期検針は4~5月使用分が対象です。
改定の主な理由
1 給水収益の減少と営業費用の増加
給水収益は、給水人口の減少や節水機器の普及などにより、減少傾向にあります。一方、営業費用は物価の高騰などに伴い、平成23(2011)年度以降増加傾向が続き、平成30(2018)年度を境に営業費用が給水収益を上回る状態となっており、下水道事業も同様の傾向となっています。
2 施設の老朽化の進行
水道管(法定耐用年数40年)など、高度成長期以降に整備した施設の老朽化が進んでおり、下水道管(標準耐用年数50年)なども同様の傾向となっています。
老朽化した施設を適正に更新し、耐震化を着実に進めるためには多大な更新費が必要となります。
3 深刻化する財政収支の悪化
民間委託や組織の再統合、職員数の削減などの経営努力を重ね、平成20年4月以降、上下水道料金を据え置いてきましたが、現行の料金体系では今後赤字決算となることが見込まれます。
4 災害に備えた耐震化のさらなる推進
令和6年能登半島地震では、上下水道施設に甚大な被害が発生し、復旧が長期化しました。大規模な自然災害が発生した場合には、避難所や医療機関などに接続する上下水道の機能確保を図ることが復旧に向けて重要となります。
これまで取り組んできた耐震化をさらに進め、早期に強靭な上下水道システムを構築して持続可能なサービスの提供を目指します。
上下水道料金改定のポイント
1 安定事業運営
持続可能なサービスの安定的な提供を目指すため上下水道料金の基本料金と従量料金の構成割合を見直します。
(基本料金の割合を現行の16.2%から27.1%へ引上げ)
2 高齢者、子育て世帯等への配慮(一般家庭に配慮)
<事例1>使用水量が月10立方メートル以下の場合の従量料金
(水道料金) 1立方メートルごとの単価を66円から52.8円へ13.2円引下げ
(下水道使用料)1立方メートルごとの単価を66円から35.2円へ30.8円引下げ
<事例2>使用水量が月11立方メートル以上30立方メートル以下の場合の従量料金
(水道料金) 1立方メートルごとの単価の引上げ額を15.4円から20.9円程度に抑制
(下水道使用料)1立方メートルごとの単価の引上げ額を12.1円から15.4円程度に抑制
3 県内10市の中で比較的低い料金水準を維持
改定後の上下水道料金の合計は県内市でも比較的低く設定しています。
<改定前>富山市が1番安い → <改定後>富山市は3番目に安い
(一般家庭、水道口径20mm、上下水道20立方メートル/月使用の場合)
4 その他の料金
・水道料金 公衆浴場、船舶、臨時用は平均改定率27.0%を適用します。
・下水道使用料 公衆浴場汚水は平均改定率19.4%を適用します。
料金表
令和8年4月からの新料金
水道加入金
平成20年度から令和5年度までの物価上昇率に基づき28.5%の改定
新しく水道を利用したり、水道メーターの口径を大きくしたりする場合に支払いが必要です。
令和8年4月1日から改定後の加入金を適用します。
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