エゴマの特産化

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ページ番号1005895  更新日 2025年2月18日

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エゴマとは

エゴマは、シソ科に属する一年草で、原産地はインドや中国などといわれています。「じゅうねん(東北)」、「えぐさ(長野)」、「あぶらえ(岐阜)」など、地域によって呼称は様々です。
平安時代の初期ごろから、灯篭や提灯の燃料などとして広く使われるようになりましたが、江戸時代の後期ごろから、なたね油が普及したことにより、エゴマの栽培が減少し、東北地方の一部で自家用伝統食として残るのみになっていました。
しかし、近年、健康志向の高まりにともない、「畑の魚」とも呼ばれるエゴマの豊富な栄養価が見直され、大きな注目が集まっています。

エゴマの効果・効能

エゴマには、様々な栄養素が含まれており、アレルギー疾患改善や、心疾患に予防効果があるといわれています。その一部をご紹介します。

αリノレン酸(オメガ3系脂肪酸)

エゴマ油には、オメガ3系脂肪酸と呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれているといわれています。オメガ3系脂肪酸は、ヒトの身体で作ることができないので、食物から摂取するしかない重要な栄養素であり、「必須脂肪酸」と呼ばれています。
このオメガ3系脂肪酸の代表的な脂肪酸として、αリノレン酸が挙げられます。
このαリノレン酸は、身体に入るとエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)に変化し、脳や精神などに良い影響を及ぼすといわれています。

ロスマリン酸

エゴマの葉には、ポリフェノールの仲間であるロスマリン酸が豊富に含まれています。このロスマリン酸には、抗酸化作用や抗炎症作用があり、アレルギー反応を抑えます。また、近年では、脳の機能や健康を維持する働きがあることが研究で明らかになっています。

βカロテン

エゴマの葉には、βカロテンと呼ばれる栄養素も含まれています。βカロテンは身体内でビタミンAに変換されビタミンAの働きをします。ビタミンAは、目の網膜や口、鼻などの粘膜、肌、髪、爪などの機能を保つ成分であるといわれています。
また、ビタミンAとしての機能以外で、抗酸化作用も持ち、老化防止や生活習慣病を予防する効果が期待できるといわれています。

持続可能なエゴマ生産確立プロジェクト

エゴマの生産について、栽培技術の向上や、労働力の確保、大規模圃場での対応、収益の拡大、除草対策などの課題があります。そのため、エゴマ安定栽培実証調査・生産普及拡大事業とスマート農業導入実証モデル事業の2つの視点で調査・実証することによって、総合的な生産技術を確立し、特産化を図ることとしています。

スマート農業導入実証モデル事業

富山市SDGs未来都市計画の取組の一環として、AIやICT、ロボット技術などを活用したスマート農業により、労働力不足や大規模農地栽培といった課題を解消し、持続可能な営農体系の実現を目指しています。

富山市えごま6次産業化推進グループ

環境未来都市計画の一環として、山田地域に植物栽培工場をエゴマの6次産業化拠点として整備しました。エゴマの特産化を図るとともに、生産・加工・流通まで一体的に行う6次産業化を推進することによって、地域の雇用創出と健康長寿都市の実現を目指しています。地域をあげてエゴマの6次産業化を進めるため、民間事業者が主体となった「えごま6次産業化推進グループ」を設立し、活動しています。
「えごま6次産業化推進グループ」では、植物栽培工場でエゴマの生産を行うとともに、エゴマを活用した商品の開発、試食会の開催や展示会への参加、SNSを活用した宣伝・普及を行っています。

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〒930-8510 富山市新桜町7番38号
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