早生樹活用モデル事業

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ページ番号1017526  更新日 2025年8月6日

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実証内容

1.実証地

位置図
植栽位置図

(1)耕作放棄地

 富山市婦中町吉谷、富山市婦中町平等、富山市婦中町葎原地内

 面積;15,630m2

(2)里山林

 富山市婦中町平等地内

 面積:900m2

2.樹種

県内に自生するヤナギ類(オノエヤナギ、タチヤナギ、カワヤナギ、コゴメヤナギ、マルバヤナギ)等

3.ヤナギ類の栽培

(1)ほ場準備:牛糞や鶏糞などを散布し、耕起、畝立てを行い、マルチシートを敷設

(2)挿し穂の採取、作成:成長が止まっている10月~3月に河川自生地から枝を採取

(3)植栽(挿し付け):3月~4月の適期に実施

(4)植栽木の管理:除草(年2回)、防虫(1回)、電気柵設置など

収穫した跡地への植栽の写真
植栽直後の様子
マルバヤナギの写真
マルバヤナギ(植栽から2年経過)

4.ヤナギ類の収穫、燃焼

  • サトウキビ用ケーンハーベスタ(農業用機械)を利用して令和6年10月に収穫
  • オペレーターが1人で運転し、伐採、チップ化、袋詰めまで一貫して実施
  • 袋詰めされたヤナギ類のチップを保管場所へ運搬し、自然乾燥
  • 発電併用焼却施設で、燃焼試験の実施
収穫・実演研修会
サトウキビ用ケーンハーベスタでの収穫
収穫・実演研修会
収穫したヤナギ
燃焼試験の写真
燃焼試験前のヤナギ

成果と今後の計画

ヤナギ類の特性

【共通点】

  • 5種類とも高木や小高木になり、旺盛な成長が期待できる
  • 挿し木による増殖が容易で、県内に広く分布していることから挿し穂も採取しやすい

【個々の樹種】

(1)オノエヤナギ

  • 土壌や標高帯など、適応する環境の範囲が広いが、活着や成長量のバラツキが大きい
  • 県内産系統の中には、地上部の現存量が他県産の優良品種と同等かそれに優るものもあった

(2)タチヤナギ

  • 耐湛水性が高い
  • 生存率はオノエヤナギよりも高く、2年間の平均樹高成長量はほぼ全ての系統で2mを上回るなど、全体的に良好な生育を示した

(3)カワヤナギ・コゴメヤナギ・マルバヤナギ

  • 河畔やその周辺に自生し、耕作放棄地の環境にも適していると考えられる。今後、地上部の生育状況に基づき優良系統を選抜する予定。

実証事業は令和8年度まで行う予定で、得られた結果などについては、林業、木材産業関係の方々などと共有し、早生樹を活用した新たな林業や地域ビジネスの創出に繋げたいと考えています。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 森林政策課
〒930-8510 富山市新桜町7番38号
電話番号:076-443-2019
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。