事業の成果(モジ・ダス・クルーゼス市廃棄物資源化支援事業)
事業の成果
環境教育プログラムの策定と実施
モジ市役所は、教育局、環境局、都市基盤整備局を通して、市の幼稚園、小学校・中学校の学生と教師向けに、32万部の環境教育に関する教材を作成した。
資源物に関する取り組みはすでに学業の一環として行われていたが、各学校で本格的にごみの選別に取り組むようになった。
【参考】学校用分別回収ボックス
- 「緑色:湿ったごみ(生ごみなど)」「茶色:乾いたごみ(資源物全般)」
- 富山市予算(JICA委託)で148セット(茶・緑)を購入。
【参考】教材
富山市予算(JICA委託)で「幼児用」1万部および「児童用」2万部を購入。
埋め立てごみの減量
2012年には、モジ市での資源化率はわずか0.6%であった。事業における当初の目標は、資源化率を2%まで上昇することだったが、2014年8月には、4.05%まで達成した。
【参考】啓発用パンフレット(平成26年8月成果報告イベントでも配布)
- 富山市予算(JICA委託)で4万枚を購入。
- 両面印刷で3つ折のパンフレット。
- 「表面」 JICAのロゴ・富山市章も記載。資源化への協力を市民へ呼びかけている内容。
- 「裏面」 缶、びん、プラスチック、紙などの種類ごとの分別の詳細について記載。
【参考】分別収集の様子
*資源物全般は「乾いたごみ」として一括で収集される。
【参考】資源物分別センター
*センター内で缶やびんや紙などの種類に選別される。
- カタドール組合へ運営委託も企画。
- 資源物回収量の増加により選別ラインを増やし拡大予定。
市内の学校の50%以上における環境教育プログラムの実施
環境教育プログラムを、全ての市立学校に導入し、モジ市の全学校の60%を占めている。
現在は、州立および私立学校もそのプロジェクトに賛同し、インターネットを通して、それらの学校がプロジェクト用に作成された教材を使用できるようにしている。
【参考】環境教育の様子
- 授業でマンガを活用した教材を使っている。(左写真。)
- 学校内で環境教育を開始するにあたってイベントを行っている。(右写真は分別のクイズをしているところ。)
カタドール組合の設立
モジ市の各部局による調整の結果、資源物を回収するカタドールの組合が設立された。
また、市の中心部で活動するカタドールへ、社会的役割を意識してもらうため、様々な指導を行い制服と安全用具も支給した。
【参考】制服・安全用具
- 富山市予算(JICA委託)で190セット(帽子、シャツ、作業ズボン、ゴーグル、安全手袋、カッパ、安全靴)を購入。
- 成果報告イベント(平成26年8月)で、市長から制服・安全用具をカタドールの代表者へ支給するセレモニーがあった。
事業のまとめ
当初、目標であった4つの指標は達成されており、富山市およびJICAの援助もあり、モジ市が事業に積極的に取り組んだ結果、廃棄物資源化事業は大変な成功を収めたと言える。
このプロジェクトは終了するものの、今後、モジ市は2016年までに廃棄物の10%の資源化を目指しており、資源化を進めていく中でいろいろな課題が生じると考えられる。その際にJICAプログラムの活用及び富山市の援助を求められれば協力は惜しまないということを、市長をはじめとしたモジ市スタッフへ伝えた。
今後、モジ市の取り組みが、ブラジルの多数の自治体に波及し、環境問題に貢献する有意義なものになればよいと考える。
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環境部 廃棄物対策課
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