AIカメラを活用した人流データの計測について
AIカメラを活用した人流データの計測について
富山市では、富山駅周辺及び中心商店街周辺において、新規出店などのマーケティングに活用してもらうなど、地域経済の発展を図ることを目的に、AIカメラによる人流データの計測を行っております。
28か所に設置されたAIカメラで取得した通行量や属性(性別・年代)データを公開しています。(個人を特定する情報は一切含みません)
地点ごとや日付を指定して、過去のデータを見ることもできます。
1 AIカメラ システム概要
AIカメラとは?
普通のカメラと異なり、映像をそのまま記録するのではなく、統計情報(通行者の人数、滞留時間、属性)だけを自動で抽出・分析します。カメラで写した映像は、すぐに統計データに変換され、映像そのものは破棄されます。これにより、個人が特定されることなく、「性別・年代・人数」といった人流データのみを安全に計測しています。
人流データとは?
人流データとは「人」の動きをデータ化し、可視化したものです。
これまで、大規模なアンケートや、現場に行って計測することなどでしか分からなかった「人」の動きがPC画面等で視覚的に分かるようになりました。地点ごとや日付を指定して、過去のデータを見ることもできます。
設置場所
親水広場から富山駅周辺、中心商店街周辺に28か所52台設置しています。
2 データに基づいた「まちづくり・地域経済」への活用
これまで「経験」や「勘」に頼りがちだった事業計画やまちづくりを、AIカメラが収集した人流データという客観的な事実に基づいて行えるようになります。
中心市街地おけるAIカメラの活用は、単に人の流れを数えるだけではなく、コンパクトなまちづくりをより効果的・効率的に進められます。
この人流データは、主に以下の分野で活用されます。
・地域経済での活用
商業者の新規出店のマーケティング、イベントの効果検証、施設の利用状況分析などに利用されます。「どんな年代・属性の方が」「いつ」「どのくらい」来ているかを可視化することで、市民のニーズに合った魅力的なお店の誘致やイベント企画につながります。
・まちのにぎわいづくり
従来の調査員による手動計測(費用や時間帯に制限があった)に比べ、AIカメラは毎日計測が可能となり、歩行者通行量や滞留量といった「にぎわい」の状況を定点かつ継続的に測定できるようになりました。行政の社会実験等の施策の効果検証や、交通事業者の需要予測に役立ちます。
さらに各種取り組みをデータを可視化し掛け合わせることで、まちづくりに活かし、より効率的で質の高い行政サービスを目指しています。
3 日常生活での活用
AIカメラで収集・解析されたデータは、行政や事業者だけでなく、市民の日常生活でも活用できます。
たとえば、解析データから得られる歩行者通行量や混雑情報を知ることで、以下のような利用が可能です。
・混雑回避と移動をスムーズに
「休日のこの場所は混雑しているな」といった情報を事前に知ることで、別の道を選び、移動をスムーズにすることができます。
・外出促進へのきっかけづくり
ある世代が最も多く集まる場所や時間帯・時期を分析することで、事業者は効果的なイベントを開催でき、市民の外出機会が増加します。
(例)高齢者が多い外出時間帯や場所での健康教室の開催
次回の掲載予定
「AIカメラであなたの暮らしがどう変わるか ~もっと便利で安心な富山市~」
中央大学都市環境学科のご協力のもと、データ活用の具体例や研究内容をお知らせします。(令和8年3月頃掲載予定)
都市システム研究室 谷下雅義 教授
都市空間デザイン研究室 三浦詩乃 准教授
データ利用上の注意点
(1)データの測定及び集計については、その内容の完全性、正確性及び有用性などについて、いかなる保証を行うものではありません。
(2)データは自由に利用、改変できますが、利用者がデータを用いて行う一切の行為について、富山市はいかなる責任も負いません。
(3)データを利用する場合は、本市のデータを利用している旨を表示してください。
(4)データは、システムによる自動検出のため、顔等の検出ができない場合、カウント等ができない場合があります。
(5)今後予告なく、計測場所の変更やデータの公開を終了する可能性があります。
ご意見をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
活力都市創造部 まちづくり推進課
〒930-8510 富山市新桜町7番38号
電話番号:076-443-2054
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