公共交通沿線地区事後評価(確定)
都市再生整備計画「公共交通沿線地区」の事後評価結果
富山市では、平成30年度から令和4年度まで、「公共交通沿線地区」において「都市再生整備計画」を策定し、国の補助(社会資本整備総合交付金、都市構造再編集中支援事業、まちなかウォーカブル推進事業)を受けて、鉄道駅周辺の広場や道路の整備、居住推進のための事業などを実施してきました。
計画の最終年度には「事後評価」を行い達成状況等を確認することとなっており、このたび事後評価結果をとりまとめましたので、公表いたします。
項目 | 従前値 | 目標値(R4) | 評価値 | 確定値 | 総合所見 |
---|---|---|---|---|---|
指標1 公共交通沿線地区への居住推進(公共交通が便利な地域に住む市民の割合) |
37.1% (H29) |
40.4% |
39.9% (R4) |
40.0% (R5)
|
東富山駅周辺の開発などにより、増加傾向で推移してきたものの、全市的な自然減の拡大や駅周辺整備の進捗などにより、目標値には届かなかった。一方で、公共交通の活性化や公共交通沿線への居住誘導の取組により、社会増(転入超過)が大幅に拡大し、今後、新富山口駅、呉羽駅周辺の開発の進捗により、指標はさらに改善するものと想定される。 |
その他指標1 公共交通が便利な地域の社会増減 |
+2,104人 (H25~H29) |
- |
+ 4,057人 (H30~R4) |
+4,378人 (H30~R5) |
|
指標2 公共交通の活性化(公共交通1日平均利用者数の人口当たりの割合) |
15.2% (H29) |
15.6% |
13.5% (R4) |
14.5% (R5) |
公共交通活性化に関連した各種事業により、新型コロナ感染拡大以前のR1時点ですでに目標値を達成(15.7%)していたものの、R2以降は利用者が大幅に減少し、目標値には届かなかった。一方で、路面電車南北接続の実現により、駅南北の流動性・回遊性が向上したことで、利用者が大幅に増加し、定期利用者を中心に回復傾向であることからも、指標はさらに改善するものと想定される。 |
その他指標2 路面電車南北接続に伴う富山駅南北を跨ぐ利用者数(平日) |
635人/日 (H29) |
- |
1,610人/日 (R4) |
1,713人/日 (R5) |
|
指標3 公共交通沿線地区の商業店舗から徒歩圏に居住する人口割合 |
96.8% (H29) |
96.8% |
94.5% (R4) |
94.8% (R5) |
東富山駅周辺での新規立地などにより、概ね横ばい傾向で推移してきたものの、全市的な商業施設の減少や駅周辺整備の進捗などにより、目標値には届かなかった。一方で、駅周辺の利便性向上や公共交通沿線への居住誘導の取組により、公共交通沿線地区の店舗数の割合は維持され、今後、新富山口駅や呉羽駅周辺の開発の進捗により、指標は改善または現状維持するものと想定される。 |
その他指標3 市内の店舗数に占める公共交通沿線地区内の店舗数の割合 |
37.3% (H29) |
- |
38.7% (R4) |
39.5% (R5) |
※事後評価では、都市再生整備計画に記載した数値目標とは別の定量的な指標(その他の数値指標)を用いて効果の発現状況を検証することができる
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