定例記者会見 令和7年7月1日

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ページ番号1017487  更新日 2025年7月22日

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  • 日時 令和7年7月1日(火曜日)13時10分から13時34分まで
  • 場所 市庁舎東館大会議室

発表項目

1. 企画展「開館10周年記念 Lives-富山市ガラス美術館所蔵品選」の開催について(企画管理部 ガラス美術館)

2. 「とやまホリデーパス」の発売等について(活力都市創造部 交通政策課、まちづくり推進課)

3. 上下水道事業に関するタウンミーティング及び市民公開講座の開催について(上下水道局 経営管理課)

 

写真:定例記者会見 令和7年7月1日

記者会見の内容

発表項目

企画展「開館10周年記念 Lives(ライブズ)富山市ガラス美術館所蔵品選」の開催について

【市長】

 4月の定例記者会見でもお伝えしておりましたが、富山市ガラス美術館が、本年8月22日で開館10周年を迎えます。

このことを記念して開催する3本の企画展のうち、第1弾として「開館10周年記念 Lives(ライブズ)富山市ガラス美術館所蔵品選」を開催いたします。

タイトルの「Lives(ライブズ)」は、「Life」の複数形でありまして、この言葉には「生命」、「生き物」、「生活」、「動き」などの様々な意味が含まれております。

ガラス美術館が所蔵する約600点の作品の中から、21名の作家により制作されました作品約50点に焦点を当てまして、それぞれの作品に表された「Life(ライフ)」をご紹介いたします。

今月17日木曜日16時から開会式と内覧会を行いまして、翌18日金曜日から10月13日月曜日(祝)までを会期といたします。

本市では、1990年頃からガラス作品の収集活動を行ってまいりました。

ガラス美術館が開館した2015年当初は、その所蔵品数は約400点でありました。

現代グラスアートの優れた作品を国内外から収集することは、ガラス美術館の大きな使命の一つでございます。

このことから、開館後も精力的に収集活動に励み、開館から10年を経過いたしました現在、ガラス美術館の所蔵作品は約600点あまりとなっております。

これらは購入したものだけではなく、作家さんご本人や、ご家族、ご友人などからのご厚志により寄付していただいたものも含まれてございます。

ガラス美術館の所蔵作品はすべて、富山市、ひいては、富山市民の皆様の貴重な財産であります。

ぜひ、この機会に多くの皆様にご来場いただき、上質なガラスコレクションをご覧いただきたいと思っております。

「とやまホリデーパス」の発売等について

【市長】

 本市では、路面電車南北接続の開業から5周年を記念いたしまして、市民の皆さんにこれからも公共交通を利用していただくとともに、歩いてまちなかを楽しんでいただけるような、様々な取組を実施してまいります。

その中で、公共交通をお得に利用できるデジタルチケット「とやまホリデーパス」について、ご案内をいたします。

これは、様々な交通手段の検索や、予約・支払いができるスマートフォンアプリ「my route(マイルート)」上で販売するデジタルチケットであります。路面電車をはじめとする市内の公共交通をお得に利用することができます。

本日、7月1日から販売を開始いたしまして、利用期間や販売価格等につきましてはご覧の通りでございます。

例えば、郊外にお住まいの方が最寄りの駅やバス停からまちなかにお出かけする際に「とやまホリデーパス」を使えば、800円で行き来することができます。

なお、このパスには、対象路線沿線にある市の文化施設の観覧料が無料となるほか、本チケットを3回以上購入していただいた方には、抽選で豪華プレゼントが当たる特典もございます。

ぜひ、市民の皆さんには、この機会にご家族やご友人とお誘い合わせてお出かけいただき、このパスを利用していただければと考えております。

また、「とやまホリデーパス」の販売促進のため、本市のヒマワリプロジェクトと連携したプロモーションを2つ実施いたします。

1つ目はラッピング電車の運行でございます。

富山の自然や風景など、地域の魅力を発信する取組として「ひまわりもよう」で装飾したラッピング電車を、今月5日土曜日から8月4日月曜日まで運行いたします。

5日土曜日13時から、富山駅にて出発セレモニーを行いまして、セレモニー終了後「ひまわりもよう」の制作エピソードや「とやまホリデーパス」のプロモーション等について、私も含めて出席者3名でお話させていただくトークセッション等を行う予定としております。

2つ目は、今月27日日曜日から実施する「富山駅ひまわりインスタレーション」でございます。

これは、富山駅をひまわりの生花と写真で装飾する「フォトハンギングハンガー」や、ひまわりのデジタル映像で彩るものであります。

この装飾には、6月に市民の皆さんに参加していただきました「ひまわりの種まきワークショップ」で作ったプランターの一部も設置することにしており、公共交通空間にさらなる彩りが添えられることを期待しております。

このほか、8月以降にも、公共交通の魅力発信や利用意識の醸成を図るため、公共交通を使ってまちなかにお出かけしたくなるようなイベントを企画しております。

詳細については、改めて後日お知らせいたします。

上下水道事業に関するタウンミーティング及び市民公開講座の開催について

【市長】

 このたび、本市の上下水道施設の老朽度や耐震化の現状、今後の施設の更新や耐震化の取り組み、また経営状況のうち、特に料金改定の必要性と今回の改定内容などについて、幅広く、市民の皆様に丁寧にご説明を申し上げ、理解をいただくために、「上下水道事業に関するタウンミーティング」を開催することといたしました。

このタウンミーティングでは、毎回、上下水道事業管理者が説明に立ちまして、市民の皆さんとも意見交換をさせていただくということでございます。

日程につきましては、本年7月下旬から10月下旬にかけまして、市内11か所で開催を予定しております。

また、11月15日土曜日には、富山国際会議場におきまして、上下水道に関する市民公開講座を開催いたします。

近畿大学経営学部の浦上拓也教授を講師にお迎えし、「差し迫る、上下水道クライシス」と題して講演を行っていただく予定としております。

ぜひ、市民の皆さんや関係の皆様には、多数ご参加いただきますよう、よろしくお願いをいたします。

質疑応答

【記者】

 今月、参院選が実施され、各政党が物価高への対応策を発表しています。自民党は、全国民へ2万円の給付、立憲民主党は食料品への消費減税などを掲げています。

市長は物価高対策として給付か減税どちらが望ましいと考えているのか、見解をお聞かせください。

また、給付の場合は市の事務負担の増加、消費減税の場合は市財政への影響など懸念点があるかと思いますが、これらの点についての市長の見解もあわせてお聞かせください。

【市長】

 まず、ご質問の趣旨は非常によくわかりますが、1つの自治体の長といたしまして、物価高騰対策としての「給付」と「減税」のどちらが望ましいかといった、個別の政党の政策について、見解を述べることは、ここでは差し控えさせていただきたいと思います。

一方、現下のエネルギーや食料品等の価格が急激に高騰している状況には、強い危機感を持っております。

こうした中、国では、電気・ガス、ガソリンへの補助金を出され、価格の安定化を図るとともに、昨今では主食である米の価格高騰に対しましては、備蓄米を放出されるなど、即効性の高い支援に努められていると認識しております。

こうした、市民生活に直結する分野への対策は、即効性のある効果的な施策として、市民生活への影響が緩和されることに繋がっているものと実感しております。

本市でも、令和5年度からこれまで、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用いたしまして、消費を下支えする生活者支援や、介護・福祉施設や保育施設、公衆浴場等への事業者支援を行ってまいりました。

今後とも、国や県の支援が行き届いていない分野を中心に、支援策を講じる必要があると考えています。

支援策の検討にあたりましては、市民・事業者の皆様の声に耳を傾け、本市の限られた財源を真に必要とされる取組に配分し、本市の実情に応じた効果的な施策展開を実施してまいりたいと考えております。

また、引き続き、国が先頭に立って、物価高騰に伴う国民生活の影響を緩和する対策を講じていただけることを期待しておりますし、北信越市長会、全国市長会を通しても、この件については常に国に対して要望をしているところでございます。

次に、「給付」や「減税」が行われた場合の本市への影響につきましては、いずれの施策であっても、決定された施策に対して、富山市として適正に対応していくということが肝要だろうと思っております。

しかしながら、国において、市の財政に影響が及ぶことが絶対に無いよう、制度設計等をしっかりしていただきたいと強く思っております。

給付型のお金というのは、新型コロナウイルスの時代も何回かありましたし、非常に即効性はありますが、一方で継続性に欠けるということはあります。物価高は、明日すぐに(価格が)安くなるわけではないですから、おそらく高止まりしながらずっと続くということであります。

一方で、減税となると、法改正等いろいろ準備があり、システム改修もあることから、普通に考えるだけでも(制度改正までに)1年以上かかるのではないかと推測されるところであります。

いずれにしても、政府がしっかりと制度設計をされて、市民生活や国民生活への影響が少しでも少なくなるように、しっかりと政策を打っていただきたいと思っております。

【記者】

 給付の場合は貯蓄に回って実際に市にお金が落ちないという指摘もあるかと思いますが、これらの点についての市長の見解もあわせてお聞かせください。

【市長】

 このことにつきましても、私見も入っていると思いますが、給付の難しいところは、今おっしゃったご指摘の通りです。

例えば、ある定額を皆さんに配られても貯金に回るということもありますし、一方では、その2万円を心待ちにしてらっしゃる方もいらっしゃいます。

一概に給付は良い悪いということも、判断はつきにくいですが、今のご指摘の問題点は、私もあると考えております。

【記者】

 「とやまホリデーパス」についてお聞きします。これは公共交通の利用促進とmy routeの普及が狙いとしてあると思いますが、改めて市長として、この事業をするにあたっての意義をお聞かせください。

【市長】

 郊外から中心部に来られる人ほどお得になるようなパスでありますので、日頃車でお出かけの方も、ぜひ公共交通を使って中心市街地に遊びに来ていただくことを、まず大きく期待しております。

また、この機会にご家族やご友人で誘い合ってお出かけいただくことも期待しております。私もmy routeをスマホに入れており、情報収集や乗り継ぎを調べたりすることには使っておりますが、my routeを使って乗車したことがないので、この機会にぜひ使ってみたいなと思っております。

【記者】

 先日高岡市長選が終わり、出町新市長が誕生しました。県市長会長として、現地にも行っておられたと思いますが、富山市長としての受けとめをお聞かせください。

【市長】

 まず、立候補されたお三方には本当に敬意を表したいです。とりわけ出町さんには、4年間しっかり活動された上での勝利を掴まれたということで、心からお祝いを申し上げたいと思っておりますし、長い間の活動に敬意を表したいと思っております。

富山市長としても、(県)市長会の会長としても、富山県のワンチーム富山連携推進会議の首長の1人としても、市長が変わるからといって市政が停滞してはいけない、町政や村政が停滞してはいけないということは首長の一番の願いであります。前の(高岡市長の)角田さんが、液状化対策や城端線・氷見線の事業再構築などにリーダーシップを発揮し、広域的に活躍してこられた役割が出町さんにもあると思います。

ですから、出町さんが市長会の場やワンチームの場に出てこられたときは、隣の富山市の市長としても、富山県市長会の会長としても、ワンチームの対等な立場としても、出町さんが政策などをそこでしっかりと発言等されるように、また他の首長さんとの仲がスムーズにいくようにサポートしていくことが私の仕事ではないかと思っております。

【記者】

 出町さんは選挙戦では公約の1つとして、液状化対策で住民負担をなくすということを掲げていらっしゃいました。富山市でも東蓮町を中心としてずっと検討は続けていらっしゃると思いますが、住民負担のあり方について進捗をお聞かせください。

【市長】

 今のところは、前回住民の皆さんに対してご説明した状況と変わりはありません。富山県は液状化した市が結構ありますので、その市長と話をして、知事にも(話に)入っていただいておりますが、とにかく富山県は一枚岩で足並みをそろえていこうと。富山市が有料で住民負担あり、隣の市が(住民負担)なしであるとか、高岡市が(住民負担)なしで氷見が(住民負担)ありであるとか、こういうことはよくないと。ですから、一枚岩になって、しっかりと住民負担ができるだけ少ない方向で、限りなく少ない方向で考えていこうよと。そのために今どうするかということを、国会議員の皆さんや知事にも入っていただいて、相談申し上げているところであります。

気持ちは1つで各市長は考えておりますので、出町さんもその中に入ってこられたら、スムーズに意見交換ができると思います。

【記者】

 出町さんは(液状化対策で)住民負担ゼロということを公約に掲げている以上、おそらく、その公約を実現するためにやっていかれると思います。もし出町さんが、(住民負担を)無料にという姿勢が強かった場合は、今ほど(富山県は)一枚岩で差がつかないようにというお話をされたと思いますが、どのように対応されるのでしょうか。

【市長】

 1つの基礎自治体の長ですから、選挙に出る限りは公約を掲げて立候補して、住民に訴えていくということは当然だろうと思っております。

ただ、国の制度も含めてできることとできないこと、これはそれぞれの自治体の財政規模や被害の大きさにもよると思いますが、その自治体で単独で負担できることとできないことがやはりあります。

そのようなところでやはり、これから難しさということが出てくると思いますが、限りなく(住民)負担が小さい方法でということで、皆さん一生懸命汗して行動していますので、出町さんとも話はきちんとできると思っております。

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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