定例記者会見 令和7年6月2日
- 日時 令和7年6月2日(月曜日)13時10分から13時46分まで
- 場所 市庁舎西館802会議室
発表項目
1. 令和7年6月補正予算案の概要について(財務部 財政課)
2. 「Toyamaウォーターコンペ」について(上下水道局 経営管理課)
3. 「みんなでバスをつくろう!」の開催について(教育委員会事務局 学校再編推進課)
記者会見の内容
発表項目
令和7年6月補正予算案の概要について
【市長】
まず、令和7年6月補正予算案の概要についてでございます。
今回6月市議会定例会が間近に迫っておりますが、その内容について簡単にお伝えしたいと思います。
まず補正予算の規模につきましては、一般会計においては、34億2,900万円余り、特別会計では10億1,600万円余り、企業会計では1億5,600万円余りとなってございます。
今回の補正予算については、4月に市長選挙を控えていたことから、当初予算に計上せず、補正予算で対応することとした新規事業などの、いわゆる肉付け予算を主に編成をしております。
以下主な事業について説明を申し上げます。
まず、「1. 当初予算に計上しなかったもの、いわゆる肉付け予算」に係る事業について報告します。
私の選挙公約の大項目別に説明をいたします。
まず、「安全・安心なまちづくり日本一とやま」では、1つ目、「ケーブルテレビネットワーク耐災害性強化支援事業補助金」は、新規事業でございます。
災害対策として、上婦負ケーブルテレビが実施するネットワーク複線化整備に対し、国の支援に上乗せして支援を行うものでございます。
2つ目、「橋梁耐震計画改定業務委託料」は、緊急輸送道路にある橋梁につきまして、必要な対策を整理し、優先順位を付けて確実に耐震対策を進めていくため、橋梁耐震計画の改定を行います。
(公約の)2つ目、「活き活きひとづくり日本一とやま」の主な事業では、1つ目、「みんなニッコリ幼稚園・保育活動充実備品購入費等」は、新規事業でございます。
市立幼稚園、保育所及び認定こども園におきまして、質の高い教育や保育を安定的に提供するため、各施設の裁量において保育材料や遊具等を購入できるようにします。
2つ目、「アオハルライドパス作成業務委託料」も、新規事業です。
公共交通の重要性を育むモビリティマネジメントを推進するため、1万円分をチャージしたICカード乗車券を、卒業時に小学校6年生に配布をいたします。
3つ目、「メタバースプラットフォーム構築業務委託料等」も、新規事業でございます。
増加傾向にある不登校児童生徒対策として、仮想空間であります「メタバース」、これを活用して相談や指導などを行い、社会的なつながりや交流を促すことにより、不登校児童生徒を支援していきたいと思っております。
次に(公約の)3つ目でございますが、「持続可能なまちづくり日本一とやま」の主な事業では、1つ目は、「スマートシティ先導的モデル事業委託料等」は、新規事業でございます。
熊野地区におきまして、地域SNSや、富南会館への「施設予約システム」及び「スマートロック」の導入などにより、地域コミュニティの活性化を図ってまいります。
2つ目、「水橋地域農業拠点づくり基礎調査業務委託料等」も、新規事業でございます。
水橋学園の開校に伴いまして、閉校となります小中学校の跡地活用といたしまして、地域に根差した農業拠点づくりの検討基礎調査を行ってまいります。
3つ目、「人流等分析システム使用料、地域拠点等動的データ分析業務委託料」も、新規事業でございます。
コンパクトなまちづくりを推進するため、GPSの位置情報を用いた動的データを活用して、駅や各施設等の来訪者数、来訪者属性、周辺交通量などを調査、分析いたします。
(公約の)4つ目、「豊かさ日本一とやま」の主な事業では、1つ目として、「ガラス作家独立支援事業補助金」は、新規事業でございます。
ガラス作家が本市で個人工房を開設する際に、その設備投資資金の一部を支援いたします。
2つ目、「くすり関連施設整備アドバイザリー業務委託料等」は、くすり関連施設整備に向けた受託者の公募準備を行いますとともに、市民や企業の機運醸成を目的に、「富山のくすり」に関する体験型イベントを開催いたします。
3つ目、「山田地域観光施設利活用事業委託料等」は、牛岳温泉スキー場及び周辺施設につきまして、利活用に向けた受託者の公募準備を行うとともに、利活用の大変難しくなりました牛岳温泉グリーンパレスの解体に向けた設計を行っていきたいと思っております。
(公約の)5つ目、「連携日本一とやま」の主な事業では、1つ目、「みらい市民パスポート事業委託料」は、新規事業です。
関係人口の拡大を図るため、県外在住者に「みらい市民パスポート」と名付けたNFTを発行し、情報提供や各種特典を付与いたします。
2つ目、「しあわせプロモーション事業委託料」も、新規事業でございます。市民や本市への来訪者の「しあわせ」を共有、増幅するプロジェクト用キャラクターを、生成AIを活用して作り出し、本市の住みよさや魅力をPRしてまいります。
3つ目、「奨学金代理返還支援事業広報費」も、新規事業でございます。
奨学金の返還義務がある従業員を雇用し、その奨学金を代理返還している市内中小企業に対しまして支援を行います。
今年度は、事業を周知するための広報を行いたいと思っております。
次に、大きな項目の2つ目でございますが、「インバウンド対策等」に関する主な事業について、ご報告申し上げます。
これは、今年1月に、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」が発表しました「2025年に行くべき52か所」に富山市が選定されたということに伴うものでございます。
令和7年3月補正予算や、令和7年度当初予算においても、関連経費を計上いたしたところでありますが、さらなるインバウンド対策を行うもので、この好機を逃さずに、国内外への本市のPRにつなげてまいりたいと考えております。
まず1つ目、「城址公園内TOYAMA Free Wi-Fi回線速度改善業務委託料」でございますが、現在の富山城址公園内に設置されているTOYAMA Free Wi-Fiにつきまして、利用者の皆さんから満足な通信速度が得られていないというご意見を多数いただいておりますので、その改善を行いたいと考えております。
2つ目、「おわら風の盆行事補助金」でございますが、これは、ニューヨーク・タイムズでおわら風の盆が紹介されましたことにより、外国人観光客の増加が見込まれるため、仮設トイレの洋式化や、外国人向けパンフレットの作成などを支援してまいりたいと考えております。
3つ目、「県庁線外区画線・歩道補修工事、城址公園修景施設景観向上整備委託料」でございます。
この委託料でございますが、富山駅周辺道路の区画線補修や歩道タイルなどの舗装の補修、城址公園内の枯損木等の伐採を行いまして、来訪者への良好な環境整備に努めてまいりたいと考えております。
次に、大きな項目の3つ目でございます。
令和6年能登半島地震関連に関するものでございます。
岩瀬地区の重要文化財旧森家住宅について、従来の建物傾斜等に加えまして、令和6年能登半島地震の影響により損傷した箇所の補強工事を2か年かけて行います。
次に(大きな項目の4つ目)「合併20周年記念事業」、でございますが、令和7年度当初予算で記念式典などの経費を計上したところでございますが、さらなる記念事業を実施することにより、本市の一層の発展に向けた契機にしてまいりたいと考えております。
まず1つ目でございますが、「伝統芸能イベント事業委託料」でございます。合併20周年を契機に、旧市町村の各地域に伝わる伝統芸能を披露するイベントを開催し、郷土に対する親しみやシビックプライドの醸成を図ってまいります。
2つ目は、「スマートはたちの誓い事業委託料等」でございます。
合併した年度に生まれ、20歳の節目を迎えられます市民の皆さんから、10年後の自らのビジョンを募り、それぞれの夢に向かって進む決意などを特設サイトに公開いたします。
次に、大きな項目(の5つ目)でございますが、「国・県等の追加承認に伴うもの」に関する主な事業といたしまして、「コミュニティ助成事業補助金」でございます。一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業助成金について、助成決定を受けたため、町内会のコミュニティセンターの建設などへの助成を行いたいと思っております。
最後に、「その他の追加補正等」に関する主な事業についてであります。
まず1つ目、「定額減税補足給付金(不足額給付)等」は、令和6年度の定額減税において給付すべき額に不足が生じた方に対して給付を行うものであり、財源は全額国庫補助金となっております。
2つ目、「新型コロナ予防接種業務委託料等」は、65歳以上の市民の方と、60歳以上65歳未満の心臓等に障害を有する方に対して、新型コロナウイルスワクチンの予防接種を行います。
3つ目、「水道事業・公共下水道事業会計の料金システム改修委託料等」は、新規事業でございます。
上下水道事業経営審議会からの答申を受けまして、令和8年4月1日から、水道料金及び下水道使用料を改定するため、利用者への周知広報や料金システムの改修を実施いたします。
4つ目、「公共下水道事業会計の大規模下水道管路特別重点調査等委託料」、これも新規事業でございます。
埼玉県八潮市の道路陥没事故を踏まえて、国の要請に基づきまして、下水道管路の劣化状況を把握するため、重点調査を実施いたします。
5つ目、「病院事業会計の市民病院施設整備事業費」も、新規事業であり、これは肉付け予算となっております。
別々であった陣痛室、分娩室、回復室を一体となった部屋とすることで、妊産婦の身体及び精神的な負担を緩和し、お子さんを産みやすい環境を整備いたします。
主な事業の説明は以上でございます。
各事業の詳細につきましては、資料に掲載の担当課にご確認をいただきたいと思います。
また、補正予算案や、6月議会に提出いたします議案につきましては、資料としてお配りしている議案概要書や補正予算案の概要も参考にしていただきたいと考えております。
6月補正予算案の説明については以上でございます。
「Toyamaウォーターコンペ」について
【市長】
この度、本市の魅力の1つであります、とやまのおいしくて安全安心な水道水を市民の皆さんもとより、観光やビジネス等で来訪された方々にも知っていただくことを目的に、PR用のポスター及びキャッチコピーを新たに募集する「Toyamaウォーターコンペ」を実施いたします。
募集期間は、6月10日火曜日から8月7日木曜日までの59日間でございます。
富山市民の方はもちろん、富山市民以外の方であっても、16歳以上の方であれば、どなたでも応募可能となっております。
募集要項などの詳細につきましては、富山市のホームページをご確認いただきたいと思います。
賞につきましては、最優秀賞がポスター部門、キャッチコピー部門で各1点、副賞といたしましてポスター部門が10万円、キャッチコピー部門が5万円となっております。
また、優秀賞が各部門で、各2点、副賞としてポスター部門が各3万円、キャッチコピー部門は各1万円となってございます。
受賞作品の発表は、8月28日を予定しております。
これまで本市では、元政策参与でおられました、故人でございますが長友啓典さんが作成された「とやまの水」のペットボトルをモチーフにしたデザインポスターを、PR用として使用してまいりました。
このポスターとともに、このたび公募によって作成する新しいデザインのポスターとキャッチコピーについても、とやまの水のおいしさや安全性の発信に広く活用してまいりたいと考えております。
ぜひ多くの方々に応募していただくことを期待しております。
「みんなでバスをつくろう!」の開催について
【市長】
本市では令和8年4月に開校する水橋学園や、市内の他の小学校の統合に伴い、「スクールバス」を新たに10台導入することにしました。
また導入するスクールバスには、新たにバス通学となる子供たちの不安を和らげるとともに、子供たちの豊かな心の醸成を図ること、さらには、学校生活や市民の皆さんの日常風景への彩りを添えることなどを目的に、ラッピングバスとし、ラッピングを施すということにいたしました。
このたび、そのデザインを考える「小学生向けのワークショップ」を開催しますので、お知らせいたします。
このワークショップでは、富山の「水・緑・空」をデザインテーマに設定し、子どもたちにラッピングデザインを考えていただきます。
武蔵野美術大学の学生さんにもアシスタントとして参加していただくほか、同大学出身で、子供向けワークショップの経験が豊富な2人組のデザインチーム「株式会社minna(ミンナ)」にディレクションをしていただくということになっております。
ワークショップの開催日等につきましては、ご覧の通りでございます。
市内在住の小学生を対象としており、各小学校を通して、募集案内を配布いたします。
ラッピングバスの完成につきましては、令和8年1月末を見込んでおり、機をとらえて、皆様にご報告を申し上げたいと思っております。
質疑応答
【記者】
今ほど発表されました補正予算案は、市長にとって2期目最初の予算編成になります。肉付け予算になると思いますが、今回の予算編成の手応えと、補正予算の中で特に思い入れが強い事業をその理由と合わせてお聞かせください。
【市長】
今回の選挙では、選挙公約といたしまして、緊急政策として「安全・安心なまちづくり日本一とやま」、最重要政策として「活き活きひとづくり日本一とやま」、重点政策として3つございますが、「持続可能なまちづくり日本一とやま」、「豊かさ日本一とやま」、そして「連携日本一とやま」、この5つを掲げました。
こうしたことから、今回の6月補正予算案には、これらの公約の実現に向けまして、新規事業30事業を含む計35事業を「肉付け予算」として盛り込んだところでございます。
私が思い描く「幸せ日本一とやま」の実現に向けて、2期目のスタートにふさわしい施策になっているものと手応えを感じているところでございます。
特に人口減少、少子化対策は待ったなしの状況でありまして、私も大変強い危機感を抱いております。
このため、公約では最重要政策として、子どもを産み育てやすい「子育て日本一とやま」の実現を掲げており、施策の充実に一層努めてまいりたいと考えております。
まず先ほども説明しましたが、妊産婦の方々の分娩時のご負担を緩和するため、富山市民病院にLDR室を整備いたします。
このLDR室の整備によりまして、年々増加している無痛分娩にも迅速な対応をすることが可能となります。
また、不登校などの児童生徒さんに対しまして、先ほど言いました通り、メタバースを活用いたしまして、社会的なつながりや交流を促す事業に取り組んでまいります。外部とのコミュニケーションがなかなか取りづらいお子さんもいらっしゃいますので、そういう方々が外部とのコミュニケーションの第一歩として、コミュニケーションをとっていくツールとしてメタバースを活用していきたいということであります。
さらにはICカード乗車券を小学校6年生の卒業時に配布いたします「アオハルライドパス事業」によって、公共交通の利用を促進し、児童生徒に直接、公共交通の大切さや、地域の特性、違いを理解してもらおうと思っております。
公共交通を実際に自分で使ってみたり、乗り継いでどこかに行ってみる、お子さんのときからそのようにやってみるということは非常に大事でございますので、これは公共交通政策だけではなく、未来を担う子どもたちへの投資という観点からも、非常に大事な事業だと感じております。
加えて、人口が減少する中にありまして、移住促進や関係人口の拡大など社会増につながる施策も重要であります。このことから、デジタルデータの活用による情報発信などを行い、関係人口の拡大を図る「みらい市民パスポート事業」を実施します。これは先ほどお伝えしたとおりであります。
また、持続可能なまちづくりを進める上では、「スマートシティの推進」も非常に重要であると考えております。
このため、熊野地区で、これも先ほど申しましたが、デジタル技術の導入による地域コミュニティの活性化を目的に、「スマートシティ先導的モデル事業」を実施します。
このモデル事業で導入したデジタル技術やサービス等を、しっかりと横展開していくという目的がありますので、1つの自治振興会全体で取り組む総合的なスマートシティ関連の取り組みとしては、非常に重要な位置付けであると考えております。
そして、「公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり」についても、引き続き、富山市の政策の柱でございますので、しっかりと取り組んでまいらなければならないと考えております。
例えば、GPSの位置情報を活用して、駅や各施設の人流等を調査分析する経費や、高山本線のパーク&ライド駐車場の整備も盛り込んでいるところでございます。
先ほどもご説明しましたが、今年は、「ニューヨーク・タイムズ」が発表した、「2025年に行くべき52か所」に選定されておりますことから、たくさんの外国人観光客や国内からも観光客が来られるということ、そして市町村合併から、平成の合併からちょうど20周年の節目を迎えたということでございます。特別な年ということでございますので、インバウンド対策関連事業や、合併20周年記念事業等についても、予算を重点的に配分したところであります。
しっかりと合併の検証等もやらせていただきましたが、現在の立ち位置も検証しながら、いろんな方との交流やご意見を伺いながら、未来の子どもたちにしっかり持続可能なまちを残していけるように、そのような節目の20周年にしたいと考えております。
【記者】
補正予算の発表時に、市長が併せて会見をするようになった思いをお聞かせください。
【市長】
予算については、記者の皆さんへの記者レクというものもあると思いますが、やはり市長が思いを持って、報道の皆さんにお伝えするということは非常に大事であると思っております。たまたま6月の当初の定例記者会見のタイミングにぴったり合いましたので、しっかりと報告をさせていただきました。
当初予算は重要でございますので、しっかりと記者会見ではお伝えしておりますが、できれば年に4回議会がありますので、その都度、主要事業や補正予算の中にしっかりとお伝えしなければならないものや重要な施策等があれば、会見でもしっかり皆さんにお伝えしたいと思います。
【記者】
補正予算の中に、8月1日の花火大会に合わせて、戦後80年の鎮魂花火を上げるという事業があるかと思います。今年は戦後80年ということで、特別な1年になるかと思いますが、鎮魂の花火を上げることに対する市長の思いをお聞かせください。
【市長】
富山大空襲は、富山市にとっては大変な惨事でありました。
このことは、私の亡くなった父親が西四十物町の出身だったので、私もよく幼い頃にはその実家に遊びに行きました。父親は藤井の家に養子に来ておりまして、その戦禍を養子先から、要は田舎の方から見て、空が本当に夕焼けというかオレンジというか、どす黒い赤色というか、赤と黒を混ぜた色というか、何とも言えないその光景というものは、やはり非常によく覚えていると言っておりました。当時中学生であったということだと思いますが、実家も含めて、小学校区で言えば西田地方校区でありますので、焼けたということでありました。
そのような、父親からよく聞かされた体験が、まだまだつらつらと、同級生がどうだった、そのあとどうしたなどいろいろ聞かされましたが、私の戦争体験でございますので、(私は)80歳にはなっておりませんが、ちゃんとそのように伝え聞いていくということは、非常に大事なのだと、今更ながら、亡くなった父親の話を聞いておいて良かったなと思います。
それが私の戦争体験でありますので、しっかりと、その鎮魂花火も含めて、戦後の遺品や戦時中の遺品の収集等も今やっておりますが、そのようなことや、その(遺品の)展示方法をどうするかも含めて、しっかりとこの80年を機に、いろんな方々のご意見を聞きながらしっかりと考えてまいりたいと思っております。
二度とこのような過ちを起こさないために、しっかりと後世伝えていくということも我々の大事な責任だと思っております。
【記者】
間もなくニューヨーク・タイムズの52か所に選定されてから半年になるかと思います。市長が街を目で見て、また、事業者と話をしてみて、この半年どんな変化があったかお聞かせください。
【市長】
2月は大雪でしたが、ガラス美術館の館長にお聞きしたところ、(2月の)来場者がもう前年の2倍以上なっております。その中身は、アジアからのお客様はそこそこ多いのですが、国内や県内からのお客さんがたくさん来られたということでした。
ガラス美術館は知っていたけれど、また、近くにあるのなら見に行こうということで、そこでもうすでに2倍ぐらい以上になっておりましたということです。また、ガラス美術館だけのことを言いますと、今現在、今日見に行っていただければたくさんの観光客の方が国内外から来てらっしゃいます。
まちなかも、ここ数日間3日間は山王さんでしたので、山王さんのお客さんもたくさんいらっしゃいましたが、キャリーバックをゴロゴロ転がしながら歩いておられる、特に欧米の方々をお見受けするようになってきました。
ホテル旅館業の方々とお話しても、明らかに宿泊者数が増えておりますし、海外の方が多いと伺っておりますので、実績として何倍に増えたというデータはまだ手元にないですし、外国の方がどれぐらいで、県内の方がどれだけ、県内外がどれだけという数字のデータは持ち合わせておりませんが、関係者の方々にお聞きしたら、もう確実に2倍以上になっているということでございます。
富山も宿泊者数は増えておりますが、欧米の方々は金沢を拠点に5日間や1週間泊まられて、福井や富山も回られる方も結構多いです。外国の方で歩いている方に片言の英語でちょっと話を聞いてみると、金沢ステイしており、富山はニューヨーク・タイムズで選ばれたので、今日と明日富山に来て遊んでみようと思うという外国人の方もいらっしゃいましたので、やはりニューヨーク・タイムズの影響は非常に大きいなと思っております。
関連事業はたくさん打ってますので、また詳細を見ていただければと思います。
【記者】
29日に発表のあった富山地方鉄道の決算についてです。鉄道事業の赤字が8億円ということで、(富山地方鉄道の)中田社長から行政の支援がなければ廃線も検討しなければならないという発言もありましたが、沿線自治体の市長として受けとめをお聞かせください。
【市長】
コロナ禍以前からも鉄道線については、非常に厳しい経営をされていたということは存じ上げておりましたが、コロナを経て、やはり乗客数が激減しました。そのことによる、軌道線はいいのですが、長い距離の鉄道が全くやはり赤字区間がどうしようもないような経営状態になっているということを中田社長からも聞いておりますし、また数字も見せていただいて、非常に苦労しておられるなと思います。
私の地鉄の印象は、公共交通の一翼を担う地方鉄道だという使命感が非常におありの会社であり、ダイヤもつい最近までは本当に工夫されており、便数もそれなりに混雑時はたくさんあったということでございますので、
公共交通の使命を果たすために今まで頑張ってこられたのだなと非常に評価をしております。
その上で、今知事にも入っていただいて、地鉄の鉄道線を、これは本線と立山線と不二越・上滝線と大きく分けて3つありますので、本線並びに立山線・不二越上滝線の2つの分科会に分かれて、赤字区間等も含めて、どういうところが問題点でどういう改善をしていく、また、投資的な観点でどのようにそれぞれ3つの路線に公的な資金を入れていけるのかということも、地鉄さんも県も入っていただいて、今詰めているところですので、中田社長の思いは非常によくわかりますので、本当にスピードアップして、結論を急ぎたいなと思っております。
※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課
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