定例記者会見 令和7年5月14日

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ページ番号1017164  更新日 2025年5月28日

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  • 日時 令和7年5月14日(水曜日)13時10分から13時37分まで
  • 場所 市庁舎西館研修室

発表項目

1. 朝乃山優勝額の除幕式について(企画管理部 企画調整課)

2. 「富山市スマートシティ推進プロジェクト創出事業」の募集について(企画管理部 スマートシティ推進課)

3. 「ヒマワリ(割)とおでかけ事業」について(教育委員会事務局 生涯学習課)

 

写真:定例記者会見 令和7年5月14日

記者会見の内容

発表項目

アメリカ出張について

【市長】

まず報告でありますが、5月4日から12日にかけまして、アメリカ合衆国へ出張に行ってまいりましたので、その出張報告を簡単にさせていただきたいと思います。

5月5日に世界銀行本部、ワシントンDCにありますが、ここで開催されました「土地会議2025」に参加いたしました。

世界銀行東京開発ラーニングセンターが開催するセッションにおきまして、富山市のコンパクトシティ政策やスマートシティ施策に関する取組事例を発表させていただきました。

今回このような場をいただいたことは、国際貢献のみならず、本市のプロモーションや市民の皆さんのシビックプライドの醸成に繋がったものと考えております。

また、5月7日には、コーニング・ガラス美術館を訪問いたしました。その充実した施設をつぶさに見学・視察させていただきました。

キャロル・ワイト館長と、今後の方針や協力体制について意見交換をすることができました。

我々のガラス美術館もそうでありますが、コーニング・ガラス美術館と富山市のガラス政策そのものについて、一層連携を強化していくということで合意を得たところであります。

今後は、富山ガラス工房、富山ガラス造形研究所、そして富山市ガラス美術館の3施設が、コーニング・ガラス美術館とそれぞれ連携・協力しながら、「ガラスのまちづくり」を進めてまいりたいと考えております。

そして、5月9日には、ニューヨークタイムズ紙の本社を表敬訪問いたしました。

「2025年に行くべき52ヶ所」に選定していただいたことへのお礼と、今後の富山市の取組や富山市の現状を報告するということで行ってまいりました。

本市の魅力、たくさんある食の魅力や大自然の魅力、四季の魅力等をはじめ、伝統行事などを紹介させていただきましたほか、ガラス美術館建設の経緯や、能登半島地震からの復興状況に至るまで説明をいたしました。 そして、引き続き、富山市の魅力発信についてお願いしてまいりたいということも、お話をしてまいりました。

最後に、5月10日でありますが、ニューヨーク市マンハッタンで行われた「ジャパンパレード&ストリートフェア2025」に参加いたしました。当日は約6万人の方々が来場されまして、大変大きな反響と盛り上がりを見せておりました。

そのような中で実施した本市のプロモーションでございますが、パレードを観覧された多くの来場者の皆さんに、非常に興味を持って笑顔で迎えていただき、ニューヨークの皆さんにそれなりにインパクトを持って、鑑賞していただけたのではないかと実感いたしました。

また、100社を超える多くの報道関係の皆さんが来られますので、前年の実績でいうと150社あまりということでございましたが、富山市の魅力を全世界に向けて発信できたのではないかと、非常にいい機会であったと考えております。

一緒に参加した、八尾おわら保存会の皆さんも、世界、それもニューヨークのマンハッタンで、おわら風の盆の演舞を披露するということはもちろん初めてでありますし、自分たちがやっている300数十年続いている伝統行事を、世界の檜舞台で披露できたことに、強行軍でありましたが、非常に充実したニューヨークでの日々だったという感想をそれぞれ話しておられました。

簡単ではございますが、アメリカ出張報告とさせていただきます。

朝乃山優勝額の除幕式について

【市長】

皆さんご承知の通り、朝乃山は令和6年7月の夏場所で左膝の大けがをいたしました。3場所連続で休場されておりましたが、懸命なリハビリで再起をされまして、今年の春場所では、復活の三段目優勝を果たされ、また今場所に臨んでおられます。

また、現在開催中の5月場所では、初日に白星を挙げられ、幸先の良いスタートを切られております。

現在、朝乃山は「これがラストチャンス」という思いで、まさに背水の陣で、もう一度幕内で優勝したいということを公言されて、必死に戦っておられます。

こうした中、朝乃山富山後援会から、大相撲令和元年5月場所の優勝額を、広く市民の皆さんにご覧いただきたいとの申し出がございました。

私といたしましても、朝乃山の挑戦を市民の皆さんと一丸となって、応援したいという強い思いから、この度の申し出を喜んでお受けするということにいたしました。

つきましては、優勝額を富山市役所1階市民ホールに設置し、5月29日木曜日、10時から除幕式を開催いたします。除幕式当日は、朝乃山にも参加していただくということになっております。

市民の皆さんにはぜひ、この機会に市役所にお運びいただいて、朝乃山に直接ご自身から温かいエールを送っていただければ幸いであります。

「富山市スマートシティ推進プロジェクト創出事業」の募集について

【市長】

本事業は、様々な社会課題の解決に効果があると見込まれているものの、まだ世の中には十分認知されていない製品やサービスに対しまして、本市が支援をすることで、その有効性の検証を後押しし、新たなスマートシティ関連サービスの創出につなげるものであります。

富山市スマートシティ推進プラットフォームの会員企業・団体を対象としており、実証事業に係る経費に対し、4分の3、上限500万円の補助を行います。

スケジュールにつきましては、配布資料の通りでございます。

この事業により、市民目線の困りごとや地域課題を解決するスマートシティ事業創出の活性化につなげてまいりたいと考えております。

民間事業者の皆さんにはぜひ、プラットフォームへ参加の上、ご提案をいただければ幸いであります

「ヒマワリ(割)とおでかけ事業」について

【市長】

本市では、昨年度、令和6年度から、ヒマワリを使って地域の一体感を醸成し、全市一丸となって、個性と創造性に満ちた活気あふれるまちづくりを推進するため「ヒマワリプロジェクト事業」を実施しております。

その事業の一環として、今年度、「ヒマワリ(割)とおでかけ事業」を実施いたします。

これは市の草花が「ヒマワリ」であることを広く市民の皆さんに知っていただくことを目的とするとともに、地域の文化や歴史、科学や自然への関心を幅広い年齢層に広げることを目的といたします。

「ヒマワリ」のグッズや絵柄が入ったものを持参・着用された方が、市内の博物館などを訪れられた際に、入園料や観覧料を無料にするものでございます。

実施期間は6月から8月までの3か月間です。富山市在住の方で「ヒマワリ」のグッズや絵柄が入ったものを持参の方、または、「ヒマワリ」の絵柄が入った衣類を着用された方などが対象となります。

また、生花や種子はご持参されても対象となりませんのでご注意をいただきたいと思います。

私も個人的には、ヒマワリの花束を持って来場されれば非常に素敵だなと考えるわけでありますが、展示物に生花から虫が移ったりという影響があることも考えられるということで、生花は禁止としたいと考えております。

なかなか、花を持って街を歩くということは粋でありますので、また別途、企画を考えたいと思います。

対象施設でございますが、ファミリーパーク科学博物館をはじめ、ご覧の12施設となっております。スライドにあるこの12施設です。

ぜひこの機会に、訪れていただきたいと思います。

質疑応答

【記者】

先月、富山市の上下水道事業経営審議会で、水道料金の引き上げに関する答申が取りまとめられました。今日は上下水道事業管理者への答申書が提出されたかと思います。

全国的に上下水道の事故が発生している中、設備の維持のために料金の引き上げはやむを得ないと思いますが、物価高で市民の生活が苦しい状況にあるのも事実かと思います。

上下水道料金の引き上げに関してどのように市民への理解を得ていくか、またその市民の安心安全な暮らしのために、富山市として取り組みたいことを教えてください。

【市長】

人口減少に伴う料金収入の減少、施設の老朽化や対耐震化に対応するため、投資需要が増大しております。さらには、エネルギーコストの増大や資材価格等の高騰など、独立採算を原則としている上下水道事業の経営環境は年々厳しさを増しているというところでございます。

このため本市では、今ほどおっしゃられた通り、昨年度、上下水道事業管理者の諮問機関として「富山市上下水道事業経営審議会」を新たに設置しまして、経営の健全性を維持し、将来にわたり、上下水道サービスを安定的に提供していくために「適正な上下水道料金等の設定について」第三者的な視点から公平公正に、議論をしていただいております。

本日、この経営審議会から上下水道事業管理者へ答申が行われ、この記者会見の終了後、私は辻会長と前田管理者から答申内容の説明を受けることにしております。

まずは、昨年8月から延べ6回にわたる審議を経て、本日答申をいただいたことに対しまして、辻会長はじめ、経営審議会委員の皆様に深く感謝申し上げたいと思っております。

私といたしましては、この度の答申を十分に尊重し、今後、適切に対応してまいる所存であります。その上で、上下水道サービスの利用者である、市民の皆さんに対しまして、本市の上下水道事業の経営状況などについて、丁寧でわかりやすく説明しながら、情報発信に努めたいと考えております。またこのことは、説明責任を果たすということであり、今、大切なものであると考えております。

市民の皆様にも、生活の基礎インフラである上下水道を後世に健全な状態で引き継いでいくということが、我々の世代の責任であることについて、ご理解とご協力をいただきたいと考えております。

昨年の能登半島地震や奥能登豪雨では、上下水道施設が壊滅的な被害を受けました。住民の日常生活に支障が出まして、長期間に渡り不自由な事態が生じるということになりました。また、老朽化に伴う上下水道管の破損が原因となった大規模な漏水や、道路の陥没などが全国で多発しております。このようなことは、我々の富山市においても、市民の暮らしに大きな不安要因になっているところであります。

本市ではこれまでも、強靱な上下水道の構築を目指しまして、第2次富山市上下水道事業中長期ビジョンに基づきまして、市の水道管の中でも、水道水の安定供給を担う、重要な基幹管路であります排水幹線、これは口径350ミリ以上のものでありますが、これらの耐震化、また、老朽化した下水道管の更新や改築などに努めてまいりました。

今後はこうした取り組みに加えまして、今年1月に新たに策定いたしました、令和7年度から向こう5年間を計画期間といたしました「富山市上下水道耐震化計画」に基づきまして、浄水場などの上下水道の「急所」となる施設や、避難所などの重要施設に接続する上下水道管等の耐震化、これらを上下水道一体のものとして整備を推進してまいりたいと考えております。

市民の安全で安心な暮らしを支える公共サービスの根幹をなす、これは上下水道でありますので、将来にわたり安定的に維持し続けていけるよう、今後とも、経営の健全化に留意をしつつ、耐震化や、老朽化対策などの必要な投資に積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

【記者】

コーニング・ガラス美術館との今後の連携強化について、具体的に考えておられるものがあれば、お聞かせください。

【市長】

まず学芸員のレベルアップということで、今もすでにやっておりますが、学芸員を派遣して、本場のガラスの歴史、3,500年ぐらいの歴史がありますので、世界のガラス工芸といいますか制作、そのような資料が本当にたくさん保存されているわけです。

そういうところの勉強を(コーニング・ガラス美術館も富山市ガラス美術館も)2つとも現代グラスアートの美術館でありますので、現代ガラスの最先端を勉強していただいたりしながら、レベルの高い学芸員や職員を育ててまいりたいと思っております。

また、なかなかお目にかかれないような所蔵品をコーニング・ガラス美術館はたくさん持っておられますので、富山市では年に2,3回の企画展をやっておりますが、その際に、展示品や美術品をお借りして展示するということが多々ありますので、そのようなところで、よりスムーズに富山市での企画展にそのような展示品を貸していただけるということや、アイデアをいただけるということも含めて、そのような取り組みに合意をしてまいったというところであります。

また今年は、合併20周年、富山ガラス造形研究所は35周年でありまして、コーニングの方からも館長をはじめ、何人か来ていただいて、記念イベントに参加していただくという取組も考えておりますので、その辺りの打ち合わせ等をしてまいったというところであります。

いずれにいたしましても、ガラスの作家、そしてガラスの研究者を含めた人材育成、この取組をお互いに強化をしてまいりたいということ、そして所蔵品のやりとりや企画展のアイデア等を含めて、現代ガラス工芸等を含めて、これを前進させていきたいということで合意をしてまいりました。

【記者】

訪米期間を通して、国外へのシティプロモーションということで、おわら等をアピールされてきたと思いますが、これからも国外からの観光客が増えていくと思います。今回の出張を踏まえて、今後のシティプロモーションをどのようにしていきたいか、考えをお聞かせください。

【市長】

今まではSNSの発信は結構やっていただいており、そうすると富山に来ていただいた方がまたSNSで発信していただいて、これが広がっていくというような潮流が1つございました。

今回直接、ニューヨークの地で、異国の地でPRしてみて、非常に反響が良かったので、いろいろな質問や感想もいただきましたし、直接PRすることの意義というものはやはり大事であると感じました。

県も東京・大阪でのプロモーションもやりますし、我々も、同じように東京・大阪で(プロモーションを)やりますので、国内ではありますが、この機会にやはり直接出掛けていき、大都市圏でプロモーションをする、このようなことも、有効だなと感じました。

【記者】

朝乃山の優勝額の除幕式についてです。

これは、国技館に掲げてあったものと同じものなのか、別に作られたものなのか、どちらでしょうか。また、実際に掲げるものの写真を参考に提供してもらうことは可能でしょうか。

【市長】

 今は朝乃山の所有物であり、後援会が管理していますので、担当課に聞いていただければ講演会と連絡を取ることができます。そちらの方に、直接聞いていただければと思います。

【記者】

スマートシティ推進プロジェクト創出事業についてです。

昨年度も3件支援されたと思いますが、初年度支援して、実際の手ごたえや2年目も実施する意図について、改めてお聞かせください。

【市長】

1回目もそうでしたが、やってみないとやはり実装できるかどうかわからないというものは結構ありました。

非常に他地域では有効に使われていても、富山市のこのエリアでやりたいと言ってやってみたらうまくいかなかったというものは、1回目の現状であったと思います。

また、アイデアは良いのですが、なかなか実用的にまだ不備があったと、

完成品までには至らなかったというところが、最初のときに私の感想としてはあったかと思っています。ただ、手を挙げていただいた方は、1回目から多かったです。その点では、皆さんチャレンジ精神を持ってやってらっしゃって、1回目も2回目もそれは大いに評価するところだなと思っております。

2回目の特徴としては、よりこちらから見るとですが、実装すれば本当に有益であると言えるようなアイデアを出していただいて、また、すでにある程度完成しているが、世の中に広まっていないものも含めて紹介していただく中で、対象にしていきたいと考えていますので、より実績があると言いますか、広まっていないことに対して実績があるのかという評価もありますが、完成度からすれば、それなりに完成に近いようなものも出てくると思いますので、こちらの方も、採用する側からすれば、そのような形の中で採用していきたいと思っています。

【記者】

先ほどアメリカ出張の件で、今後のプロモーションとして、直接出かけて訴える手法が有効だと感じたという話がありましたが、実際、どのようなところに富山市の需要を感じたのか、また、どのような質問があったのかお聞かせください。

【市長】

特にニューヨーク市マンハッタンでは、例えばおわら風の盆ですが、このような三味線や胡弓の調べというものは初めてだが、これは日本の伝統楽器なのか、日本の盆踊りはもうちょっとにぎやかな感じだと思っていたが、このような物悲しいといいますか、情緒がある感じといいますか、静かなお祭りというものはあるのか、富山はどこにあるのか、これを見に行くにはどうしたらいいのかなど、いくつも(質問が)ありまして、おわらに関する評価や興味は非常にたくさんありました。衣装や楽器なども皆さんよく見ておられて、それは良かったなと思いました。

日本の伝統文化やお祭りへの興味、また雰囲気などに対して需要を感じました。

 

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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