記者会見 令和8年2月20日
- 日時 令和8年2月20日(金曜日)13時10分から14時2分まで
- 場所 市庁舎東館802会議室
発表項目
1. 令和8年度当初予算案の概要について(財務部 財政課)
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発表項目の資料(表紙) (PDF 220.5KB)
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発表項目の資料(資料1) (PDF 1.2MB)
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発表項目の資料(資料2) (PDF 17.7MB)
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発表項目の資料(資料3) (PDF 19.8MB)

記者会見の内容
発表項目
令和8年度当初予算案の概要について
【市長】
3月市議会定例会に提案いたします「令和8年度当初予算案」について発表いたします。
(1ページ目)
まず、予算編成にあたっては、厳しい財政状況の中にありましても、将来にわたりまして財政の健全性を堅持するために、市税などの一般財源の確保に努めるとともに、聖域なき歳出の抑制を図って、見込み得る一般財源の範囲内で、次の5つの取組を重点施策として、限られた財源を重点的・効率的に配分をしたところでございます。
重点施策は、
1つに、子育て支援の充実と人口減少・少子化対策の強化、
2つに、コンパクトシティ政策の深化とスマートシティの推進、
3つに、防災・減災対策による安全・安心なまちづくりの推進、
4つに、地域振興・コミュニティの活性化による持続可能なまちづくりの推進、
5つに、スポーツ・文化・観光の振興によるまちのにぎわいの創出、
の5つの項目であります。
また、特別枠として、「人口減少・少子化対策特別枠」、「部局主導裁量枠」の2つを設けております。
(2ページ目)
令和8年度の一般会計の当初予算につきましては、1,997億7,600万円余りでありまして、令和7年度当初予算と比較して、42億円余り増加してございます。
なお、令和8年度当初予算の金額につきましては、市町村合併後最大の規模となります。
増加した主な要因でありますが、継続事業であります総合体育館及びオーバード・ホール大ホールの大規模改修や中央通りD北地区市街地再開発事業等の進捗などによるものであります。
次に、特別会計につきましては、13の会計で、1,537億300万円余りでありまして、令和7年度比で、72億円余り増加しております。
また、企業会計につきましては、5つの会計で、513億1,300万円余りでありまして、令和7年度と比べ、44億円余り増加しております。
全19会計の合計では、4,047億9,200万円余りとなり、令和7年度比で、158億円余り増加しております。
なお、一般会計の下のかっこ内の数字は外数でありまして、これは国の補正予算等を積極的に活用するため、令和8年度当初予算から、3月補正予算に前倒しをした予算額となっております。
実質的には令和8年度事業として実施するため、当初予算と合わせて発表させていただきます。
(3ページ目)
続きまして、一般会計の歳入予算の概要について申し上げます。
右側に歳入項目別の増減を記載しております。
まず市税につきましてですが、815億5,500万円余り、令和7年度比、102.4%となっており、給与所得や企業業績が堅調なことなどにより増加が見込まれ、市町村合併後最大となっております。
一つ飛びまして、市債につきましては、201億5,000万円余りで、総合体育館等の大規模改修による増加があるものの、水橋学園の整備が完了することにより、令和7年度比、97%となっております。
次に、地方交付税につきましては、地方財政計画などを勘案して積算したところ、205億円となり、令和7年度比では、98.6%であります。
(4ページ目)
次に、市税の概要についてご説明を申し上げます。
当初予算に計上いたしました額としては、これまでの最大は令和7年度の約796億円、決算額の最大は令和5年度の約767億円でありましたが、令和8年度の市税の計上額は、そのいずれも上回る815億円となっております。
税目ごとの増減につきましては、右側に記載のとおりです。
(5ページ目)
続いて、歳出予算について申し上げます。
こちらでは歳出予算の「目的別」の増減を記載しておりますが、内容につきましては、次のページ「性質別」でご説明いたします。
(6ページ目)
右側に、性質ごとの増減を記載しております。
扶助費については、毎年伸びている自立支援給付事業費に加えまして、昨年10月から高校生年代にまで拡充したこども医療費の助成が、令和8年度は通年化することなどにより、令和7年度比で103.3%となっております。
また、人件費につきましては、令和7年度比で106.3%、公債費につきましても、昨今の利率の上昇により増加し、令和7年度比で102.7%となり、義務的経費が予算に占める割合は49.2%となっております。
投資的経費につきましては、総合体育館及びオーバード・ホールの大規模改修などの進捗がある一方で、水橋学園の整備や、山室中学校体育館改築工事の完了などにより、令和7年度比93.0%となっております。
以上が、令和8年度当初予算案の概要となります。
(7ページ目)
ここからは、重点施策別に、主な新規・拡充事業などについてご説明を申し上げます。なお、一部3月補正分も含めて説明させていただきます。
重点施策の1つ目は、「子育て支援の充実と人口減少・少子化対策の強化」であります。
まず、「子育て支援の充実」の、
(1)「学校給食費負担軽減事業」は拡充事業です。
国は、令和8年度から小学校の給食費を無償化するとしていますが、国が定める基準額、これは児童一人当たり年額5万7,200円、これを超える分につきましては、保護者から給食費を徴収することも可能であるとしております。
本市の給食費、児童一人当たり年額7万1,000円は、基準額を大きく超えているところではありますが、昨今の物価高の現状を踏まえて、保護者からは徴収せず、全額市が負担することにより、小学校の給食費の完全無償化を実施いたします。
また、中学校と幼稚園、保育施設におきましては、給食費や副食費の一部を市が負担することによりまして、食材費高騰による保護者の負担額を軽減いたします。
(3)「学びの多様化学校教育課程充実事業」は新規事業でございます。
不登校児童生徒に寄り添った教育を行う、学びの多様化学校「古志はるかぜ学園」が、令和8年4月に開校いたします。
開校後は、子どもたちの発案を学校運営に可能な限り取り入れることで、子どもたちが主体的に学び、自分らしく過ごすことができる場となるよう、期待をしているところでございます。
(8ページ目)
(4)「産後ケア事業」は拡充事業です。
産後1年未満の母親と乳児を対象とした通所型産後ケアについては、現在、医療機関で実施しておりますが、利用者の増加に伴いまして、予約が取りづらい状況となっております。
そこで、新たに助産所でも実施するとともに、これまで外出困難な方等を対象としておりました居宅訪問型産後ケアにつきましては、どなたでもご利用ができるよう、要件を緩和して、子育て環境の充実を図ってまいります。
(7)「医療的ケア児受入体制整備事業」は拡充事業でございます。
新たに、学校保健課に医療的ケア児の対応に専従するコーディネーターを1名配置し、就学児の相談対応や他部局との調整、学校の巡回、緊急時の対応などを行うことによりまして、医療的ケアが必要な児童生徒に対する教育の充実を図ってまいります。
(9ページ目)
次の、「人口減少・少子化対策の強化」は、全て新規事業の「人口減少・少子化対策特別枠」となっております。
(1)「『日本一幸せ』な移住プロジェクト」です。
Webマーケティングにより、移住を促すターゲットを「見える化」し、仕事、住まいなどの関心に応じて、個別最適化したアプローチを行ってまいります。
また、部局横断の取組として、人材不足が深刻な「介護」、「保育」、「公共交通」、「農業」の分野に特化して、一貫したSNSによるプロモーションを展開するとともに、対象者を抽出した上で、「分野別の移住支援」として、例えば「公共交通」分野では、引越し費用などの一部を支援し、新生活を応援することや、「農業」分野では、軽トラックの使用や作業所の改修を支援することなどを通して、人材不足分野の就業に繋げてまいります。
(2)「富山型婚活支援事業」です。
路面電車を活用した体験型婚活イベントや、図書館での本とボードゲームを通した交流会など、婚活支援と地域振興を融合させた交流事業を、部局横断で試験的に実施いたします。
これらの取組を実施しながら、令和9年度からの本格実施に向けて、「出会いの場の提供」だけでなく、交際、結婚に至るまでを、包括的にサポートする支援策について、県や民間事業者とも調整を図りながら準備を進めてまいりたいと考えております。
(10ページ目)
(4)「介護・看護資格取得者支援事業」です。
介護・看護人材の確保と市内への定着を目的といたしまして、県外から転入する学生に対して、家賃の一部を助成するとともに、市内の養成機関を卒業後、市内の介護・看護施設に就職した場合は、就職祝い金を支給いたします。
(5)「保育士等奨学金返還支援事業」です。
保育人材の確保を目的に、奨学金を返還する保育士等を雇用し、その奨学金返還への支援を行う法人に対しまして、月額2万4千円を上限に支援額の全額を助成するというものであります。
(6)「若い世代のライフデザイン支援検討・ライフデザイン支援ツール試作事業です。
本市が行っております若者向けライフデザイン支援施策を体系的に整理するとともに、新たに若い世代が進学や就職、結婚、妊娠・出産、子育てなどの人生の節目に関しまして、自分自身の考えや今後の見通しをあらかじめ整理するための、支援ツールを作成いたします。
(11ページ目)
重点施策の2つ目は、「コンパクトシティ政策の深化とスマートシティの推進」でございます。
まず、「コンパクトシティ政策の深化」の、
(1)「ビッグデータを活用した人口動態等分析事業」は新規事業です。
約20年間分の人口、年齢、性別、居住地などのデータを活用いたしまして、地域・路線別の年齢別人口等の変化や居住地選択の要因などを分析、可視化することによりまして、人口減少・少子化対策に関するターゲットの設定など、今後の横断的な施策立案の基礎資料とするものであります。
(3)「桜木町地区市街地再開発事業」は新規事業でございます。
桜木町地区の旧富山第一ホテルなどが立地している北西エリアにおける、宿泊施設、商業施設、業務施設、居住施設などの複合施設の整備に対して支援を行うものでありまして、令和8年度は、準備組合が行う事業計画作成費の一部を支援いたします。
(12ページ目)
(5)「地鉄鉄道線活性化事業」は新規事業でございます。
富山地方鉄道鉄道線の運行維持のため、県及び沿線市町村で、経営の支援を行ってまいります。
また、不二越上滝線の鉄道事業再構築事業の活用を見据えまして、不二越上滝線の活性化に向けました調査業務を実施いたします。
(6)「富山港線LRT化20周年記念事業」は新規事業です。
令和8年は、富山港線のLRT化から20年を迎えるため、富山駅と富山港線沿線で記念イベントを開催いたします。
また、富山港線沿線の公共交通をお得に利用できる、20周年記念デジタルチケットの販売や、路面電車車両に特別デザインのラッピングを施します。
(7)「まちなか居住推進事業」と(8)「公共交通沿線居住推進事業」です。
本格的な人口減少時代の到来や深刻化する空き家問題などに対応していくため、これまで行ってきた新築住宅の取得への補助を廃止いたしまして、中古住宅の取得やリフォームなどへの補助を増額するとともに、子育て世帯に対しましては、補助金の上乗せや補助限度額を引き上げてまいりたいと考えております。
(13ページ目)
次の、「スマートシティの推進」の、
(2)「働くママ応援実証事業」は、新規事業でございます。
働いている妊産婦の方々は、行政や医療機関の窓口開設時間内になかなか相談したくても出来ないという悩みがございます。
そこで、妊産婦の方々にウェアラブル端末を貸与いたしまして、日々の身体活動等のデジタルヘルスデータを助産師がモニタリングしまして、必要に応じてオンライン面談やLINE相談を実施することで、働く妊産婦の方々が安心して働き続けられるよう、支援を行ってまいります。
(4)「水橋地域AIオンデマンド交通実証運行事業」は拡充事業です。
現在運行しております、水橋西部地区・水橋東部地区・上条地区、この3地区に加えまして、令和8年度から、水橋中部地区と三郷地区におきましても、AIオンデマンド交通の運行を実施いたします。
(14ページ目)
重点施策の3つ目は、「防災・減災対策による安全・安心なまちづくりの推進」であります。
(2)「小・中学校体育館空調整備事業」は新規事業です。
近年の気候変動の影響による熱中症対策と、災害発生時における避難所機能強化の観点から、令和8年度から令和11年度までの4年間で、小・中学校の体育館に空調設備を設置いたします。
(3)「漁港施設」と(4)「農地農業用施設」の災害復旧事業です。
令和5年7月の豪雨や能登半島地震などにより被災いたしました、水橋・四方漁港や農地・農業用施設の復旧工事の進捗を図ってまいります。
(15ページ目)
(5)「広田地下道交通遮断機設置事業」は新規事業です。
市道下奥井広田線の広田地下道について、大雨による冠水時には表示板等で警告をしておりますが、車両の誤進入や水没事故が発生しておりますことから、新たに交通遮断機を設置いたします。
(8)「鳥獣対策」は拡充事業です。
令和7年度はクマの出没が大変多かったわけであります。令和8年度はクマ対策のさらなる強化を図ってまいります。
まず、現在運用してるAIカメラは20台ございますが、さらに10台を増設いたします。そして、このAIカメラと富山市の公式LINEを連動させまして、クマの出没を即座に市民の皆さんにLINEでお知らせするというものでございます。
また、緊急銃猟時に出動していただく猟友会に対しまして、新たに委託料として、1回当たり7万5千円をお支払いいたします。
さらには、柿の木伐採などの地域のクマ対策活動への補助上限額を、20万円から40万円に引き上げます。
(16ページ目)
重点施策の4つ目は、「地域振興・コミュニティの活性化による持続可能なまちづくりの推進」です。
(2)「地域コミュニティ活性化チャレンジ支援事業」は、新規事業です。
納涼祭やeスポーツなどを通した地域と学生との交流を促進し、地域課題の解決や若者の定住のきっかけづくりを支援するため、新たに1団体当たり上限10万円の「学生交流枠」を設けます。
学生の皆さんと町内会が交流することで、地域課題の解決や若者の定住のきっかけになることを期待しております。
(3)「山田地域観光施設利活用事業」です。
牛岳温泉スキー場、牛岳温泉健康センター、牛岳オートキャンプ場、てんころの館の4施設につきまして、一体的に管理運営を行うことによりまして、各施設の連携による相乗効果によって、さらなる魅力向上を図りまして、来場者の増加や、山田地域の活性化につなげてまいりたいと思います。
令和8年度は、リニューアルに向けた各施設の改修実施計画や、劣化が著しく利活用が見込めない牛岳温泉グリーンパレスの解体工事などを行ってまいります。
(17ページ目)
重点施策の5つ目は「スポーツ・文化・観光の振興によるまちのにぎわいの創出」です。
まず、「スポーツの振興」の、
(1)「ボールシティとやまプロジェクト実行委員会負担金」です。
7月29日に、いよいよ「プロ野球マイナビオールスターゲーム2026」が開催されます。
富山市民球場での開催は30年ぶりということになります。
このオールスターゲームは、能登半島地震からの復旧復興と北陸の一体感を醸成していく、そして能登半島を含めて被災地を応援していくという大きな目的もあります。
オールスターゲームに向けて機運醸成を図りまして、富山や北陸で野球に親しみ、皆さんに楽しんでもらうために、野球教室や関連イベントを実施してまいります。
(4)「総合体育館Rコンセッション事業」です。
引き続き大規模改修を実施し、いよいよ10月に「YKK APアリーナ」として、今まで以上に魅力的な施設にリニューアルいたします。
(18ページ目)
次の、「文化の振興」の、
(2)「富山ガラス普及推進事業」は、新規事業です。
来館者の多いガラス美術館におきまして、富山ガラス工房のポップアップストアを、これは期間限定店舗でございますが、これを出店いたします。
また、一定金額以上の商品を購入していただいたお客様には、富山ガラス工房でのガラス制作体験の無料チケットを配布いたします。そのことで、富山ガラス工房への誘客を図りまして、より多くの方に、富山のガラスの魅力を伝えてまいりたいと考えております。
(3)「芸術文化ホール保全事業」です。
引き続き、オーバード・ホール大ホールの天井や舞台照明、舞台音響などの大規模改修を確実に実施してまいります。
(19ページ目)
次の、「観光の振興」の、
(2)「すし握り体験支援事業」は新規事業です。
ニューヨーク・タイムズの「2025年に行くべき52か所」に選定されたことをきっかけに、外国人観光客が増加しております。
本市におきましては、金沢市で現在行われているような味噌や醤油づくりなどの、外国人に人気の高い体験型コンテンツが不足してるのではないかと考えておりました。
そこで、本市の魅力の一つであります寿司文化を生かしまして、「すし握り体験」ができる環境の整備に対して支援を行い、外国人観光客の満足度向上を図ることにより、経済効果が広く波及することを期待しております。
また外国人観光客の皆さんには、オンリーワンの体験というか、またとない富山での体験を、思い出を持って帰っていただければと思っております。
(4)「合宿貸切バス利用補助金」は新規事業です。
合宿は、宿泊施設、飲食店等の利用客が増加するなど、大きな経済波及効果をもたらすことから、昨今のバス料金の高騰を踏まえまして、合宿に使用する貸切バスの借上げ経費の一部を支援することで他市との差別化を図り、合宿誘致の増加に繋げてまいりたいと考えております。
(20ページ目)
次に、その他の主な事業について、総合計画の4つの柱別に、主な新規・拡充事業などについて説明を申し上げます。
まず、総合計画の柱の1つ目は、「すべての人が輝き安心して暮らせるまち」です。
(1)「高齢者補聴器購入費助成事業」は新規事業です。
加齢による難聴は、認知機能の低下や社会的孤立の要因となることが指摘されております。
そこで、難聴の症状がある65歳以上の方を対象に、補聴器購入費の一部を助成し、聞こえの改善を通じて、認知症予防と生活の質の向上を図ることにより、いつまでも輝き、安心して暮らしていただける環境を整えてまいります。
(4)「物価高対策事業」で、「子育て世帯お米支援事業」は新規事業です。
長引く物価高を踏まえまして、市民の皆さんの暮らしを守るため、切れ目ない支援が必要であります。
そこで、子育て世帯を対象に、市内産米5kgと交換できるお米引換券を配布し、家計の負担を軽減いたします。
また、引き続き、介護・障害福祉サービス事業所や私立保育施設等への光熱費等の一部を支援いたします。
(21ページ目)
総合計画の柱の2つ目は、「安心・安全で持続性のある魅力的なまち」であります。
(1)「リフレッシュ事業」は拡充事業です。
老朽化した側溝の補修工事や、蓋の無い側溝の蓋掛けの進捗を図ることによりまして、安全で快適な歩行者空間を確保してまいります。
なお、蓋のない側溝の蓋掛けにつきましては、昨年11月に開催いたしました「県外企業・富山赴任者の方々との懇話会」でご指摘していただいたことを受けて、拡充するというものでありますが、地域からの要望でも、この側溝が危ないから蓋掛けをしてほしいという要望は、しばしばいただいているところでございます。
(2)「空き家等利活用支援事業」は新規事業です。
増加する空き家の解消に向けまして、新たな補助金を創設いたします。
具体的には隣接地を取得し、一体的に利用する場合の空き家の除去や改修費用の支援、また、低廉な空き家の流通を促進するため、売買契約が成立した場合の仲介事業者への奨励金の交付などを行います。
(3)「楡原駅P&R駐車場社会実験事業」は新規事業です。
笹津-猪谷間の路線バス廃止に伴いまして、楡原駅の駅前広場にパーク・アンド・ライド駐車場を整備し、住民の皆さんの交通の利便性向上を図ってまいります。
(4)「剪定枝資源化モデル事業」は、新規事業です。
家庭ごみの減量化と資源化の新たな仕組みづくりを推進するため、家庭から排出される剪定枝を、バイオマス燃料等へ活用するモデル事業を実施いたします。
(22ページ目)
総合計画の柱の3つ目は、「人が集い活気にあふれ希望に満ちたまち」であります。
(1)「オーガニックキャンティーン事業」は新規事業です。
12月8日の「有機農業の日」を中心に、市役所や希望する民間企業、大学等の食堂で、有機農産物を使用したメニューを期間限定で提供いたしまして、本市の有機農産物のPRを行ってまいります。
(4)「TOYAMA Girls’Day事業」は新規事業です。
企業の理工系人材の不足を踏まえまして、特にまだ割合の低い女性を中心に、産学官が連携して、研究職や技術職の魅力を伝えるイベント「TOYAMA Girls’Day」を開催し、理工系への進路選択を考えてもらうきっかけ作りを行います。
また、次にご説明いたします「国際ガールズデー記念イベント開催事業」と合わせまして、部局横断で連携して実施し、女性活躍を推進してまいります。
(23ページ目)
総合計画の柱の4つ目は、「共生社会を実現し誇りを大切にする協働のまち」であります。
(1)「国際ガールズデー記念イベント開催事業」は新規事業です。
国連が女児の権利向上などのために制定いたしました毎年10月11日の国際ガールズデーに合わせまして、「女性に選ばれ、女性が活躍できる地域づくり」を目指し、ティーンエイジャーをメインターゲットに、ステージパフォーマンスやオンライン国際交流などを行う「国際ガールズデー記念イベント」を開催いたします。
(3)「職員採用強化事業」は拡充事業です。
本市の令和7年度職員採用試験における受験倍率は、市町村合併以降で最低となり、職種によっては申込者数が採用予定数に達しない状況が発生しております。
そこで、新たに採用試験の先行実施やWEB広告を活用した積極的な採用プロモーションに取り組んでまいります。
また、本市技術職場の魅力向上と環境改善を図るため、若手職員の意見を取り入れまして、技術服をリニューアルするとともに熱中症対策として空調服等の導入を推進してまいります。
(4)「富山大空襲資料展示事業」は新規事業です。
戦争の悲惨さと平和の大切さを後世に伝えていくため、本市が保有している文献や写真資料を整理するとともに、資料の展示のあり方などについて検討してまいります。
主な事業の説明は以上です。
資料としてお配りしている主要事業説明や議案概要書も参考にしてください。
なお、詳細につきましては、担当課へ問い合わせいただきたいと思います。
以上が令和8年度当初予算案の概要の説明です。
質疑応答
【記者】
市長としては、2期目に入ってから最初の当初予算編成だと思います。全体的な事業などを見まして、予算編成の手応えをお聞かせください。
【市長】
希望の持てる、しっかりとした予算が組めたのではないかと思っています。
一番最初にやらなければならないのは、やはり令和5年7月の水害の復興と能登半島地震の復旧復興です。これは漁港等も含めてまだ残っていますし、何と言いましても液状化の復旧復興はまだ残っていますので、これは重点的に、切れ目なく、震災の復旧復興は続けてまいりたいと思っています。
もう一つは、市民の皆さんの安心・安全の確保です。
クマの出没や地下道の冠水対策、避難所の環境改善。こういうものにもしっかりと予算が充てられたのではないかと思っています。
また、人口減少・少子化対策特別枠ですね。これはやはり、部局横断的に、男女の出会いも含めて、子育て支援や青年期までの成長に応じた支援も含めて、総合的に取り組んでまいりたいと。そのための支援も施策も、事業も打てたのではないかと思っています。
トピックスとしては、マイナビオールスターゲームが挙げられると思います。
これは何と言いましても復旧復興支援ということもございますし、富山市民球場での開催は30年ぶりでありますので、しっかりと機運を盛り上げて、北陸の一体感と被災地への支援を届けてまいりたいと思っていますし、また10月に、YKK APアリーナがオープンしてグラウジーズがBプレミアに参入しますので、開幕と言いますか、富山市総合体育館YKK APアリーナのオープンは非常に楽しみであります。
事業者が民間に移ることによって、もちろん今までの市民のための体育館としての使用もできますが、いろんなイベントなどが企画されていると仄聞しておりますので、今から楽しみにしております。
予算全体から見ると、あともう一つは子育て支援にも力を入れていますし、特に教育関係では古志はるかぜ学園、義務教育学校水橋学園の開校もありますし、コンパクトシティ政策は不二越上滝線の再構築事業に取り組むということで、大きな第2章の幕が開くということでありますし、観光についても引き続き力を入れることができたのではないかと思っていますので、総合的には本当に夢のある予算にできたのではないかと思っております。
【記者】
人口減少の特別枠を設けて、去年から庁内会議を設けて議論してきたかと思います。特別枠の中の事業にはいろんな独自のメニューがあると思いますが、この特別枠に限って、今どういうふうに評価されていますでしょうか。
【市長】
事業といたしましては、例えば先ほど説明した、人材不足が特に深刻な分野において移住を促進するという、「『日本一幸せ』な移住プロジェクト」ですね。これも特徴的なものだと思います。こういうものですとか、婚活支援と地域振興を融合させました「富山型婚活支援事」ですね。こういうようなものを、いずれも今2つ挙げましたが、部局横断で取り組むというものになっていますし、そういう目玉のものは1年目でありますが、しっかりと実施してまいりたいと思っています。
【記者】
今後の財政状況についてです。国の方では減税の議論はこれから始まるということで、今後その代替財源のようなものも懸念されるとは思いますが、一方で、富山市としては地鉄の再構築だったり、くすりミュージアムも含めていろんな多額の事業が控えていると思いますが、今後の財政状況の見通しについて、どのように考えておられますでしょうか。
【市長】
富山市の財政状況としては、税収の伸び等も含めて、市債、基金の状況なども踏まえてですが、堅調に推移していると思います。
歳入については、先ほど説明した通り、税収が伸びております。
しかし、近未来的には、やはり人口減や景気の動向によっては減る場合もありますし、国の税制改正によって減収になるリスクがあると思いますので、そういったことも注視していかなければならないと思っています。
また歳出ですが、先ほど説明した、いわゆる扶助費や固定費的なもの、義務的経費が(歳出の)50%なんです。
このようなこともありまして、例えば社会保障費や社会インフラ、公共施設の長寿命化対策、このようなものも大変大きなお金がかかってきますので、急激な金利の上昇というものも見込まれておりますし、公債費の増加ということもあります。
財政状況は、今より来年、来年より再来年と年々厳しくなっていくと考えております。
市債(残高)については、中核市で比較すると比較的高い方だと思っています。上位の方です。というのは、20年前に合併した時から、例えば公共施設の整備や上下水道(の整備)や道路整備など、合併前の旧市と旧町村の協定と言いますか、このような形で合併しましょうねという地域づくりですね、そのような基本的な計画を確実に実施してきた、要は社会資本に投資してきたということが今の市債の状況だと思っていますので、多い方ではありますが、決して悲観することはなく、しっかりと減らす方向で考えていけばいいのではないかと思っています。
ただ、必要なものがあればしっかりと借り入れて、投資をしていきたいと思っています。
ただ、今の国の予算ですが、年度内の成立ということは私も望んでいます、と前回の記者会見でも申し上げました通り、なるべく、万が一遅れたとしても、4月に支払いが結構ありますし、事業の執行に影響がないように、財源的には準備してまいりたいと思いますが、第一義的には、年度末には成立させていただきたいと強く要望していきたいと思っています。
【記者】
スマートシティの政策が今回の予算にも入っていますが、現状スマートシティの進捗や手応えみたいなところはどう感じてらっしゃいますか。
【市長】
全体的には、スマートシティの「SCRUM-T」の中で、モデル的事業に予算を今年度つけて市内で実施してもらっていますが、このようなものが確実にいくつか進んでるということと、もう一つは、沿線まちづくりを今、不二越上滝線でやっていくという鉄道事業再構築事業を軸に、沿線のまちづくりをやっていくと。そうすると、そこに対してまたデジタルを入れていく分野はたくさんあるんです。ですから、そのまちづくりと一緒に、まさにスマートシティ、デジタルを地域に導入してまいりたいと今後考えていますので、自分が想像していたことと大体同じぐらいのスピードで進んでいると思っています。
【記者】
今回の予算案ですが、キャッチフレーズのようなものはございますか。
【市長】
「笑顔あふれる幸せ日本一富山実現予算」であります。
【記者】
そのキャッチフレーズに込めた思いはどのようなところでしょか。
【市長】
やはりいろんな施策を打っていく上で、笑顔が一番大事でありますので、市民の皆さんの笑顔があちこちであればいいなと、笑顔になればいいなという願いを込めて、「笑顔あふれる幸せ日本一富山実現予算」としました。
【記者】
人口減少・少子化対策の特別枠についてです。現在の富山市の人口が大体40万人ちょっとというところですが、そういった背景も含めて、改めて今回この特別枠を新年度のこの予算案に設定した狙いや、特別枠に込めた市長ご自身の思いをもう少し詳しくお聞かせいただけますか。
【市長】
まさに人口減少というのは、日本全国どこでもそうなのでしょうが、富山市においても加速度的に人口減少が進んでいるということであります。
特にその原因は、もちろん高齢者の方がお亡くなりになるということが減少の要因のトップかもしれませんが、少子化というのも大きな要因であります。なかなかやはり、核家族化が進む中で、子供を産み育てやすい環境というのは、地域になかったりするわけでございます。
私としましては、男女の出会いから結婚、そして妊娠・出産、子育て、そして子供を社会に送り出していくという手前まで、しっかりと国、県、市が協力して、これからもサポートしていきたいということで、特別枠を設けたということであります。
特に、若いお父さんやお母さんには子育てに喜びを感じて欲しいですし、子育ては素晴らしいな、子供を育てるということはすごいことなんだと、自分も成長していきますし、こうやって親になっていくのかなですとか、自分のお父さんやお母さんもこんな気持ちで自分を育てたのかななど、いろいろ人間的にも成長してくれると思いますので、そういうところをこの富山市で、本当にそういう生活を送っていただきたいなという思いもありますし、その結果、人口減少が止まらないにしても、緩やかに推移してくれれば、将来夢のある富山市になっていくのではないかと思っています。
【記者】
「『日本一幸せ』な移住プロジェクト」と、銘打ってらっしゃると思いますが、目標と言いますか、どういう目標を達成すると、日本一幸せと言えるのかという市長の考えをお聞かせください。
【市長】
今、その数値目標であるKPIは立てていないのです。
ただ、予算でみると何人とありますので、まずやってみて、ピンポイントで自分の将来像、農業に就業して、家族で自然の中で暮らしたいという希望のある方は、そこをピンポイントでいくですとか、そのようなやり方に今回絞っていますので、農業、介護、保育ですとか、そういうところも含めて、今は何人という目標は示していないですが、予算が足りないぐらいであればいいなと思っています。
【記者】
アリーナの完成についてです。10月にいよいよ完成ということで、何か現時点で、その完成後の開幕のイベントですとか、検討してらっしゃるものや決まっているものはあるのでしょうか。
【市長】
(アリーナの)主体はもうすでに富山市ではなく、アリーナコンセッションの会社に移っていますので、その会社に問い合わせをしていただければと思っています。所有は我々(富山市)ですので、いろんな相談を担当課は受けていると思いますが、企画は全部運営会社がしておりますので、取材していただければと思います。
【記者】
富山大空襲のあり方の検討の費用を盛り込まれています。以前、市長が常設展示も含めて検討が必要だとおっしゃっていたと思いますが、改めて今回事業として盛り込まれたことで、思いをお聞かせいただけますでしょうか。
【市長】
富山大空襲は非常に悲しい出来事でありましたし、二度と戦争を起こしてはならないということを後世に伝えていくためには、非常に大事な施設だと思います。
以前にも言いましたが、デジタルアーカイブで見せることは、それはそれでまた意味があるのですが、実物を見るということは非常にまた違う感覚がありますので、しっかりと展示するということは大きな意味があるのだろうと感じています。
我々も、そのためにいろんな調査をしておりましたが、富山県議会でも、知事答弁等で戦争に関する何と言いますか、平和を考えるための施設のようなものを今考えていこうということも答弁されていますし、そういうことも踏まえて、これからは県とも協調しながら、どういうものがいいのかということを協議していけたらいいなと考えています。
※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課
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