定例記者会見 令和5年5月16日

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ページ番号1012659  更新日 2023年5月30日

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  • 日時 令和5年5月16日(火曜日)13時10分から13時40分まで
  • 場所 市庁舎西館8階研修室

発表項目

  1. 富山ガラス工房「1,000人のマイグラス・プロジェクト」の実施について(企画管理部 文化国際課)
  2. 「令和5年度富山市水防訓練」の実施について(建設部 河川整備課)

写真:定例記者会見 令和5年5月16日

記者会見の内容

発表項目

【市長】
皆さんお疲れ様です。報道関係の皆さんには、大変お忙しい中、定例記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。また、(5月)12日から15日まで、富山と金沢で開催されたG7教育大臣会合におきまして、報道関係者の方々には、適宜的確な報道を通じて、富山県、石川県、富山市、金沢市の教育の魅力を全国に発信していただき、ありがとうございました。心より御礼を申し上げます。それでは、記者会見に入りたいと思います。

 

富山ガラス工房「1,000人のマイグラス・プロジェクト」の実施について

【市長】
本市では、30年余りにわたって「ガラスの街づくり」を推進してきております。その成果として、全国に「ガラスの街とやま」として、多くの方に認識されるようになってきております。
そして今回、その取り組みの一環として、広く一般の皆さんに、富山ガラス工房が廃ガラスを再生して生み出した「リメルト・ブルー」を使用したマイグラスを制作してもらい、それらをオーバード・ホールの中ホールにて一堂に展示する、「1,000人のマイグラス・プロジェクト」を開始いたしました。

このプロジェクトにより、「富山ガラス」を、より多くの皆さんに、今まで以上に身近に感じていただくとともに、豊かな、潤いのある日々の生活の一助としてもらい、シビックプライドの醸成につなげていきたいと考えております。また、再生ガラスである「リメルト・ブルー」を使用した作品を制作することで、SDGs意識の醸成にもつながるものと期待しております。

マイグラスの制作体験は、富山ガラス工房の第2工房にて、既に5月9日から開始しております。8月31日までの期間、小学生以上の皆さんを対象に、お一人1,000円の費用で参加いただけます。私も既に自分で制作して持っていますが、この機会に、さらにもう一つ作ってみたいと思います。

制作されたマイグラスは、新たに開館するオーバード・ホールの中ホールにて、展示いたします。展示期間は、9月22日(金曜日)から24日(日曜日)までの3日間です。期間中には、ガラス製の楽器等を使ったロビーコンサートなどのイベントも予定しており、多くの方に来場いただき、作品とともに音楽を鑑賞していただきたいと思います。

ぜひ、このプロジェクトに、市民の皆さんに一人でも多く参加していただき、この機会にマイグラスを作ってみてはいかがでしょうか。心よりお待ちしております。

 

「令和5年度水防訓練」の実施について

【市長】
富山市水防計画に基づき令和5年度富山市水防訓練を5月27日(土曜日)、上滝地先の常願寺川に架かる立山橋の下流、常願寺川左岸河川敷において、8時から9時までの予定で実施いたします。

近年、各地で大規模な水害が発生し、甚大な被害を受けていることから、本市においても水害時における水防活動の重要性が高まっております。こうした中、本年も降雨期を迎えるにあたり、地域住民の生命、身体、財産を水害から守るため、関係機関相互の協力体制を強化するとともに水防工法の技術力向上を図ることを目的としています。

参加機関は、自主防災組織、富山市建設部、防災危機管理部、富山市消防局、富山市消防団、国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所、富山県富山土木センター、富山市建設業協会、約200人が訓練に参加する予定です。

主な訓練内容は、水防工法訓練として6種類の訓練を実施します。今回訓練する工法は、大型積み土のう工法、改良積み土のう工法、シート張り工法、月の輪工法、(かご)止め工法、ブロック投入工法であり、いずれも堤防の決壊を防ぎ、居住地、市民を守るための工法です。

次に救助訓練として、常願寺川の堤防沿いを流れる常西用水においてボートを利用した救助訓練を実施します。救助訓練ではドローンによる要救助者捜索活動も行います。このほか、広報車による住民への広報活動訓練や排水ポンプ車配備、国土交通省の水害対応車両の展示も行います。

なお、当日は小雨程度であれば決行いたしますが、大雨や洪水などの注意報や警報の発令が予測される場合は、中止とする場合がございますので、よろしくお願いいたします。

質疑応答

【記者】
G7デジタル・技術大臣会合が終了し、ChatGPTなどAI技術について規制を設ける判断基準が各国間で共有されました。一方で、先月、ChatGPT開発元企業のCEOが岸田首相と面会し、翌週には横須賀市が業務使用を「実証」として一部認めるなど、にわかにChatGPTを活用した業務改善について、自治体での活用についても話題となっています。富山市における庁舎内でのChatGPT、あるいはそれに準じるAI技術サービスの利活用について、当面の方針、推進や禁止があれば、お聞かせください。
また、コロナ5類移行にあたり、対面での業務再開が言われていますが、庁舎内DX環境整備の現状を含め、庁舎内で整備したリモートワーク環境の今後の方針についてお聞かせください。

【市長】
対話型人工知能、いわゆるChatGPTについては、日本においても、民間部門はもとより、総務省をはじめとする各省庁や地方自治体において、ChatGPTの活用を模索する動きがみられております。神奈川県横須賀市や埼玉県戸田市など、一部の自治体では、ChatGPTの試験導入が始まったと側聞しております。
一般論ではありますが、行政分野においては、市民等からの問合せ対応や議会関係資料の作成など、さまざまな分野において、その活用が想定されています。一方で、機密情報や個人情報の保護、著作権侵害への懸念、生成された回答内容の正確性の確認などの課題が指摘されており、利活用の仕方によってはリスクが生じることもあるため、あらかじめ適切なルールを定めておくことが重要であると考えております。
こうした中、政府においては、今月11日、人工知能に関する政策の方向性を議論する、「AI戦略会議」の初会合を開催されました。ChatGPTなど生成AI技術の利用が急速に広がる中、生成AI技術の活用のあり方と同時に、規制やルールづくりの検討に着手されたと聞いています。本市におきましては、まずは、こうした国や他の自治体の動向などを十分注視し、情報収集に努めてまいりたいと考えております。また、必要に応じて国からの通達や情報提供があれば、各部局に通達を出して、情報共有と周知徹底を図ってまいりたいと思います。

次に、リモートワーク環境の整備につきましては、今般の新型コロナウイルスの感染拡大を契機として行政のデジタル化を推進するため、富山市では令和2年度から3年度にかけて、本庁舎及び行政サービスセンターなど約200余の出先機関全てに無線LAN環境を整備しました。このほか、在宅勤務が可能な専用端末を調達しました。さらに、令和4年度には、文書管理システムの導入や、職員が業務に使用しているパソコンの一部を、更新に合わせてノート型から持ち運びがより容易なタブレット型にするなどの整備を行ってきたところです。今回、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが変更されたことで、職員の勤務体制は原則として新型コロナウイルスの感染拡大前の状態に戻っています。しかしながら、業務の効率化の推進や今般のコロナ禍を経た危機管理上の観点から、今後もリモートワーク環境の整備をはじめ、行政のデジタル化を進める必要があるものと考えております。その上で、やはり基礎自治体でありますので、住民の皆さんとのフェイス・トゥ・フェイスによる対応、コミュニケーションが大事でありますので、リモート環境(の整備)は今後も進めていきますが、引き続き、フェイス・トゥ・フェイスによる住民の皆さんとの対応を大切にしていきたいと考えております。

【記者】
昨日、G7教育大臣会合が終了しました。今回、初めての共同開催ということで、警備等においても大変だった部分もあるかと思いますが、改めて、会合そのものの成果、課題、富山市の教育にどのような点を反映させていきたいか、参考にしていきたいかなど、思いをお聞かせください。

【市長】
まず成果でありますが、石川県、富山県の共同開催、そして開催地も金沢市、富山市の2都市開催だったということが、今までのG7の大臣会合とは全く違った初めての取り組みでありましたので、石川県、富山県、そして金沢市、富山市のコミュニケーションが深まり、2都市の良いところを全世界に発信できたのではないかと思います。両都市間のコミュニケーションがますます深まったという点では非常に良かったと思っています。
また、以前にも言いましたが、富山県や石川県は非常に質の高い教育を提供している県です。特に、そこで頑張っている教員の皆さんや教育関係者の皆さんにとっては、このG7教育大臣会合は、自分たちの今まで取り組んできた教育を世界に発信できる良い機会だったのではないかと思っています。
また、市民、県民の皆さんにとっては、前回、2016年に環境大臣会合がありましたが、それに引き続いて、それほど間を空けずに、今回、教育大臣会合を開催できたということで、シビックプライドの醸成につながったのではないかと考えています。
加えて、両県両市のこどもたち、中学生小学生を中心に事前の授業から本番に至るまで、たくさんの児童生徒が会議に参加してくれました。その児童生徒の表情や発言の様子を見ていると、非常に立派であり、自分の将来の夢や、SDGsの観点に立って世界で起きている問題を自分たち中学生がどう行動することで解決していかなければならないかというような意見発表(もありました)。また、(G7のりもの語り教育国際会議について、)これは富山市で行っているのりもの語り教育を四つの都市をオンラインで結んで行った取り組みでしたが、小学生のこどもたちはそれぞれの都市のことを非常に勉強しており、オンラインでありましたが、良い都市間の協力ができたのではないかと(思います)。こどもたちにとっては非常に良い経験ができたのではないかと思っています。それと同時に、公共交通に関して、これから自分たちはどうしていかなければならないのかという観点でも、小学生にとって見れば非常に素晴らしい、(公共交通について)考える良い機会になったのではないかと思います。
いずれにいたしましても、未来を担う児童生徒にシビックプライドを持ってもらう、あるいは教育大臣会合がここで開催されたこと、自分たちの仲間や自分自身が発表に関わったことで大きな刺激を受けてくれたことは、一番の成果だったのではないかと思います。

問題点は、やはり警備が厳しくなったということもあり、ある程度交通規制をかけさせていただきました。両県警はじめ、警備関係者や富山県、富山市の多くの職員がその警備に当たったわけでありますが、何といってもやはり市民の皆さん(には)、そのようなことを理解していただいて、多少不便はあったと思いますが、しっかり協力していただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。

【記者】
県が進めている武道館の計画について伺います。現在、設置場所が議論になっていますが、現計画の富山市千歳町はまちなかにあり、前市長もコンパクトシティ政策と齟齬(そご)はないと、現計画が決まった当時発言されていたと思います。副市長が見直しの検討会に入っていらっしゃいますが、市として設置場所についてコンパクトシティ政策との整合性をどこまで求めているのか、市長の考えをお聞かせください。

【市長】
前市長の発言は私も存じ上げています。中心市街地であるということ、公共交通沿線であるということに関して、今まで計画されていた場所は、私も全くそのとおりだと思います。齟齬(そご)はないと考えております。
私の考え方としまして、現在、県が一度立ち止まって見直しをされるということの中には建設費の高騰ということがあり、そのようなことになれば、武道館(の)複合化(について)も、武道館の機能(に特化する)ということに1度立ち戻って考えるということだと認識しております。そうなると、場所も含めての見直しになってくることは当然だと思っています。富山市としての統一見解というよりも、私の考え方としては、やはり公共交通沿線が望ましいのではないかと考えております。中学生や高校生、小学生など自分で車を運転できない方も多数利用されるという観点(から)です。それは私の考え方ですが、そのようなことが望ましいのではないかと考えています。

【記者】
G7教育大臣会合について、藤井市長はどの日程に参加されたのか教えてください。

【市長】
(5月13日の)11時半からの中学生の発表(こどもサミット宣言書に関する意見交換)に参加しました。それと、(13日の)夜の地元主催の歓迎レセプションです。
加えて、(12日の)エクスカーションの中の現地視察です。芝園小学校、八尾中学校、富山市ガラス美術館(のエクスカーションに)エスコート役として参加しました。

【記者】
実際に各国の代表の方に富山市の小中学校の授業や課外活動の様子をご覧いただいて、富山市の教育のどのような特徴をアピールできたと考えていらっしゃいますか。一方で、さまざまな意見交換の中で、各国の代表からもっとこうした方がいいのではないかというように、逆に意見を頂いたことはありますか。また、今後の教育にどのように生かしていきたいか教えてください。

【市長】
まず特徴ですが、芝園小学校の場合は、学校給食の中身について、みんなで(給食を)食べている場で児童が各国の大臣に説明してくれたり、クイズ形式でコミュニケーションを図ったり、コロナ禍(であったとき)には考えられないぐらいに、楽しく愉快に、皆さん盛り上がって食事をさせていただきました。2年生でしたが、一つの学年全員で教育大臣や関係者の皆さんとコミュニケーションをとりながら食事ができたことは良かったのではないかと思います。
授業の内容は国語でしたが、タブレットで調べたりしながら俳句を作ると(いう授業でした)。チャット機能を使って、自分の俳句のこういうところがわからない(といったやりとりや)、友達の俳句を参考にしたり(していました)。要はネット環境などもうまく使いながら、グループでもコミュニケーションを口頭でとりながら、そのような国語の授業は私も初めて見ましたので、うまくタブレットが利用できていると各国の大臣も感心していらっしゃいました。
さらに鳥獣戯画について調べるという授業を隣のクラスで行っていました。それについてもネット環境が整っていますので、それぞれが調べる、あるいはグループで調べる、そして、調べたことをプリントアウトして、絵巻を自分で再現してみるといったことを児童がしていました。このような歴史やものを基礎にして調べ、みんなで意見交換しながら、最後は発表するのだと思いますが、こういうものにもネット環境が非常に良く使われていますねと。日本は1人1台端末が一気に進みましたので、G7の(国の)中でも児童生徒の端末使用率が一番なんですね。利用率の高さや生徒や児童がそれを使いこなしている勉強方法、あるいはその(端末の)チャット機能を使っていろいろなクラスの仲間とコミュニケーションをとりながら授業を進めているというところも非常に興味深く、皆さん感心して見ていらっしゃいました。
教育大臣や関係者の皆さんから、こうした方がいいのではないかといった、面と向かっての意見は頂かなかったわけですが、食事をしながら、教職員の皆さんはやはり忙しいんですか、休んでいらっしゃるんですか(といった質問に対して)、私は、「おそらく世界で一番忙しい教職員は日本の教職員ではないかと思います」、というように答えておきましたが、私との間ではそのようなやりとりがありました。やはり各国でも教職員の皆さんにしっかりと余裕を持って児童生徒に相対して欲しいという思いを持っていらっしゃったようであり、教員の働き方なども含めて(質問等のやりとりがありました)。
芝園小学校の教室では、先生に対して、どのように端末を使って指導しているのか、といったことも熱心に聞いていらっしゃいました。そのようなことも印象的でした。
八尾中学校では、おわらで1,2年生の生徒と輪踊りまで行ったのですが、指導されている方の中には(おわら)保存会の方々も来ていらっしゃって、地域の方々がこのように教えに来ていただいていることも含めて、地域との密接さに感心していらっしゃいました。また、地元のお祭りのおわら踊りをどの生徒も踊れるようになっているということに地元愛を感じると、非常に感心しておられました。

【記者】
(G7教育大臣会合では)小中学校の生徒と各国の代表との関わりがありましたが、実際に関わることができたのは一部の児童生徒であり、これからレガシーとしてどう富山市で残していくか、お聞かせください。

【市長】
教育長とも話していますが、実際に関わることができたのは代表の児童生徒だけなんですね。そこで、この成果というものをどうやって富山市内、あるいはその他の地域の児童生徒と共有していくかということは、これからの課題だと思っています。そのようなことについて、富山県はもちろん石川県、金沢市とも、今後も話し合いを続けていきたいと思っています。どのように横展開していくか、このレガシーをどのように未来に引き継いでいくかということについては、また一緒に話していきたいと思います。

【記者】
先ほどの武道館の件に関して追加でお聞きします。武道館の場所の見直しには駐車場の台数の確保というところ(課題)もあると思います。その確保に関して、例えば富山駅前であれば駐車場の台数の確保が難しいという点もあると思いますが、どのようにお考えですか。

【市長】
500台の(駐車スペースの)要望が上がっているということですが、武道館専用ということであれば500台というのは駅前では難しいでしょうね。先ほど公共交通沿線でできればという私の考え方を申し上げましたが、県武道協議会からの要望だと思いますので、どこまで尊重できるかというところもこれから大事にしていかなければいけないのではないでしょうか。

 

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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