定例記者会見 令和5年10月16日

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ページ番号1014041  更新日 2023年10月30日

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  • 日時 令和5年10月16日(月曜日)13時10分から13時35分まで
  • 場所 市庁舎東館802会議室

発表項目

  1. 「富山市LINE公式アカウント」の機能強化について(企画管理部 広報課)
  2. 「男女共同参画とやま市民フェスティバル2023」について(市民生活部 市民協働相談課)

写真:定例記者会見 令和5年10月16日

記者会見の内容

発表項目

「富山市LINE公式アカウント」の機能強化について

【市長】
本市のスマートシティの取組の一環として8月に本格運用を開始したLINE(ライン)の富山市公式アカウントについて、今回、機能を強化しました。
なお、市公式LINEの友だち数については、今年の8月2日の運用開始後、9月末現在で15,000人を超えています。

これまでは、LINEの機能のうち、関心のあるテーマや居住地域ごとに配信ができるプッシュ型配信の「情報配信機能」を重点的に活用してきました。今回、オンラインで各種手続きができる「申請機能」や、講座や窓口などの予約ができる「予約機能」を拡張しました。

今回追加となった主な機能について具体的にご紹介します。
まずは住民票の写し等の申請です。マイナンバーカードによる本人認証を行うことで、住民票の写しや独身証明書、身分証明書の取得をオンラインで申請し、郵送で受け取ることが可能になります。
次に、犬に関する申請として、例えば犬の登録や注射済票の交付、登録情報の変更などをオンラインで手続きすることができます。
なお、申請に伴う手数料等については「LINE(ライン) Pay(ペイ)」での支払いとなります。
また、窓口の予約機能については、これまでの「マイナンバーカードの受取予約」に加え、子育てに関する講座の受講予約を追加し、まずは「子育てセミナー」「離乳食講座」の予約を開始します。
これらのほか、今後も申請手続きや予約が可能なイベント、窓口を順次追加したいと考えています。その際には改めてお知らせします。

市公式LINEについては、今後も機能向上を図ることにより、市民の皆様に利便性の向上を感じてもらえる取組を行っていきたいと考えています。また、万一の際には、友だち登録者に対して災害情報などを素早く通知することにより大切な命を守ることにも(つな)がるものと考えていますので、市民の皆様には、積極的に友だちの登録をしていただければと思います。

「男女共同参画とやま市民フェスティバル2023」について

【市長】
11月26日(日曜日)に市民プラザで開催する「男女共同参画とやま市民フェスティバル2023」について説明します。
本市では「第2次富山市男女共同参画プラン」に基づき、性別に関わりなく互いにその人権を尊重し、一人ひとりの個性と能力を十分に発揮できる「男女共同参画社会」の実現を目指して、様々(さまざま)な施策に取り組んでいます。
今回は作家としてご活躍の家田(いえだ)荘子(しょうこ)氏を講師に迎え、「自分らしく生きるために~家田からのエール~」として題して講演いただきます。家田氏は作家として、社会の様々(さまざま)な境遇に生きる人たちを自ら取材し、執筆を手がけてこられた方で、著書は、映画化された「極道の(つま)たち」など、100冊を超えておられます。
また、僧侶としても日頃、悩みをもつ人たちの声に耳を傾け、教えを説いておられます。講演会では人生を自分らしく、自信をもって生きることの大切さについてお話しいただく予定です。
現在、広報とやま10月5日号やホームページを通じて参加者を募集しています。往復ハガキのほか、インターネットを通じて申し込みできますので、このような機会にぜひ、ご家族でご参加いただきたいと思っています。
なお、市内中学生から男女共同参画をテーマにした作文を募集したところ、今年度は411点の応募がありました。これら優秀作品の表彰式もあわせて実施することとしていますので、多数の皆様のご来場をお待ちしています。

質疑応答

【記者】
今月4日に文部科学省から発表されたいじめや不登校に関する調査結果に関して伺います。県内でも不登校にあった児童、生徒が2,675人、いじめの認知件数も1,963件と、過去10年間で最多の人数となっています。深刻とも言えるこの数字への受け止めを伺います。

【市長】
正直なところ、発表された数字に驚いています。富山市におきましても不登校への対応は、喫緊の課題です。文科省の調査結果は、全国的に見ても非常に憂慮すべき数字であると重く受け止めています。今後とも不登校対策にしっかりと取り組んでいくことが重要と考えており、富山市教育委員会では、全ての児童、生徒にとって学校が安全、安心で自己実現が図られる(学びの)場となるよう、保護者や地域の皆さんの協力も得ながら、各小、中学校において、新たな不登校児童、生徒が生じない、(児童、生徒の)居場所となる、魅力ある学校づくりに取り組んでいる(と伺っている)ところです。
富山市(市長部局)としては、スクールソーシャルワーカーや(スクール)カウンセラーの派遣も含めて、積極的に教育委員会を支援していくことにも力をいれていますが、教育委員会と協力し、地域や専門家の方々の力も借りながら、しっかりと不登校対策に取り組んでまいりたいと思っています。

【記者】
また、増加の背景としては新型コロナウイルスの感染が拡大する中での生活環境の変化に加えて、一部報道ではSNS上のいじめが増加していることが指摘されています。コロナ禍で生じた人との距離をどう縮めていくか、SNS上におけるいじめの可視化に向けた取組など、市として不登校対策を今後どのような形で進めていくのか、そして今のこどもたちをとりまく「生き辛さ」について市長自身のお考えを伺います。

【市長】
SNSやオンラインゲーム上のトラブルがネット上のいじめの発端になっているという事実があります。そして、このようなこと(ネット上のトラブル)でいじめられているということを、学校や保護者の皆さんでは把握しづらいという現状があることも事実です。県教育委員会と市教育委員会ではこのような問題も共有していますが、例えばネットパトロール等での情報をタイムリーに受け取ることが大事だと思っていますし、関係機関や保護者の方々と緊密に連携して、些細なこと、些細な変化であっても、学校や関係者に相談したり、報告できるような雰囲気づくり、ネットワークづくりが大切であると考えています。
富山市教育委員会では、不登校対策として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を強化していくことが一つあると思います。不登校児童、生徒に対する多様で適切な教育機会の確保のために、学校に行きづらい、あるいは不登校になってしまったという状態であっても、そのときの学びがしっかりと受けられるように、ネットなども駆使して学びの場所を作っていくことが大事だと考えています。
また、今年度、教育委員会において調査している学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校の可能性について、本腰をいれて検討していらっしゃいますので、市長部局としてはしっかり見守りながら、方向性が出れば協力していきたいと考えています。いずれにしても、現状を考えると、(一部の)こどもたちが学校に行きづらいということは事実ですので、学習の遅れや友達などとのつながりが切れてしまわないように様々(さまざま)な工夫をしていく必要があるのではないかと(思います)。そのために、いろいろな主体と緊密に連携をとってチームワークで対処していく必要があるのではないかと考えています。
また、(ご質問の)最後にあった(こどもたちの)「生き辛さ」は、深刻な問題だと思っています。例えばこどもたちが、将来、「プロ野球選手になりたい」、「学校の先生になりたい」、「政治家になりたい」、「社長になりたい」、「芸能人になりたい」といった様々(さまざま)な夢に向かって邁進(まいしん)していく、自己実現していくということは非常に大事だと思います。昨今、夢が語りづらい風潮が一部にあったり、夢を語ったら馬鹿にされたというようなことも聞きますが、そのようなこと(夢に向かって邁進していくこと)をみんなで認め合って、励ましあうような雰囲気づくりということも「生き辛さ」を解消していくために大事だと思っています。こどもたちが社会的に孤立してしまうことが一番の問題だと思っています。たとえ学校に行きづらくなっても、教育委員会では学校内での居場所づくりにも力を入れていますし、これは校内適応指導教室のことですが、そのようなこと(居場所)の拡充にも動いています。先ほどと重複しますが、(学校に行きづらい)こどもたちが少しでも学校に登校して、友達とのコミュニティの中でしっかり学んだり、競ったり、お互いを励ましあったりする状態に持っていくことに努めることで、「生き辛さ」を少しでも解消していきたいと考えています。

【記者】
LINEの機能強化について伺います。LINE公式アカウントでの住民票(の写し)等の申請について、既に富山市ではコンビニ交付サービスが開始され、即日交付で入手できることで便利に使っている方も多いと思いますが、なぜここで、郵送(での受け取り)になるLINE公式アカウントでの申請を拡充されたのでしょうか。
また、住民票に合わせて、犬の登録を優先したのはなぜですか。要望が多いのでしょうか。

【市長】
まず住民票の写しなどのコンビニ交付ですが、非常に便利であり、私も使っていますし、良いことであると思っています。それはそれとして便利なものの一つであるということで良いと思います。しかし、やはりLINE上で申請できれば良いというニーズがあるわけです。せっかく公式アカウントを取得して富山市の公式LINEが立ち上がっているわけですから、LINE上でできることも、(他と)重複してもいいから、進めていきたいと(思っています)。多様な選択肢が提供できるという意味では、また一歩進んだと考えています。富山市スマートシティ推進ビジョンの方向性からすれば、オンライン上で申請ができて紙で郵送されてくる、それはそれで良いのではないかと思っています。

【記者】
(送付されてくる)郵送料はどうなりますか。

【市長】
(住民票の写し、独身証明書、身分証明書については)申請者の負担です。それはLINEPayで、それぞれ決済してもらうことになります。
犬(に関する各種申請)については、要望があるのは事実です。最近はペットを飼っていらっしゃる方も多いですし、そのような面でも要望があります。これもオンライン上でできれば便利ですので、スマートシティ推進の一環として、早めに立ち上げることができたということです。
実は、(LINEの各種機能については)担当課ごとに自前でその仕組みづくり、制度づくりを行っていますので、早くできたものから実装していくということも一つにあります。もちろん要望の中からできた制度ですが、早くできたものから順次実装していくという形になっていくと思います。優先度の高い、他のニーズもあると思いますが、(準備が)できたものから順次実装していくというスタイルです。

【記者】
コロナ禍における国の指示にならって順次ということではなく、現状についても(考慮してということでしょうか)。

【市長】
もちろん国(から)の例示などはたくさんありますが、市独自のものも実施していきますし、国から示されている、例えばマイナンバーカードに関するもの、認証に関するものなどを含めて、できるものから順次実施していくということです。

【記者】
LINE社というと2年前まで海外サーバにデータを置いていたわけですが、公共サービスという観点からも(決済方法を)LINEPayの一つに絞るのは少し不適当なところがあるように感じられますが、それについて何か議論はされましたか。

【市長】
(議論は)ありました。2年前まで海外サーバに(データを置いていたことで)実際、問題もあったと認識をしていますが、現在、サーバ上のセキュリティの問題も含めてそれがクリアされたと伺っています。(他の)地方自治体も積極的にLINEを使っていらっしゃいますので、富山市も安全上は問題がないと判断して、LINE(の活用)に舵を切ったということです。
決済については、最初の仕様が、決済はLINEPayで(行う)という決まりになっています。他のところ(他の決済方法)も別途契約すれば、経費は発生しますが可能です。そのようなことも含めて議論しているところです。1社というのはどうかといった議論もありますので、それを受け止め、今後検討していきたいと思っています。

【記者】
先週、文化庁が旧統一協会に対しての解散命令を請求しました。一方で県内の関連団体は、市に対してけんかを売っているのではなく、関係修復を求めているというように発言されています。改めてこのことについて、市長の受け止めをお願いします。

【市長】
文化庁の判断については私がコメントすることではないと思いますが、問題のある団体だと認識されてのことであると思いますので、報道どおりに受け取っています。
一方、富山市に対する(訴訟の)案件については係争中ですので、私から申し上げられることはありませんが、しっかりと対応してまいりたいと考えています。

【記者】
新田知事の就任から間もなく3年になります。ここまでの知事の仕事ぶり、評価をお聞かせください。良くなったことや進展したこと、あるいはもう少し今後期待したいことがあれば、お答えできる範囲でお願いします。

【市長】
まず前提として、私は知事のことを評価する立場にございませんので、知事のことについて評価することはおこがましいわけですが、拝見しておりまして、非常に精力的に公務や政務に飛び回っていらっしゃると考えています。例えば、G7教育大臣会合を一緒に誘致して、先般、成功裏に終わったという評価をいただきましたが、その一連の行動を見ていても非常にアグレッシブに要望活動もされましたし、一度決めたことはしっかりやり遂げるという姿勢でリーダーシップを持ってやっておられるのではないかと思っています。
一方で、前知事から引き継いできた様々(さまざま)な問題などもあります。例えば、公共建築物を今後どうしていくかということに関しては、富山市も同様に悩みを持っています。やはりコストなどの問題は常にあります。したがって、おかしいと思えば立ち止まって修正していけばいいわけで、そのような面でご苦労が多いのではないかと拝見しています。
一方で公共交通機関(に関して、)鉄軌道やバス路線の問題は富山市も抱えていますので、城端線、氷見線に対する取組については評価をさせていただいています。県も主体になって、何とか(公共交通が)活性化していくように取り組んでいただきたいと思っています。

 

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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