平成17年3月市議会定例会理由説明
平成17年3月定例市議会の開会にあたり、提出いたしました案件の概要について申し上げます。
はじめに
現富山市も残すところこの一月となりました。明治22年の市制施行による富山市の誕生から116年の歴史も、この3月31日をもって、一旦、幕を降ろします。
そして、4月1日からは、新「富山市」として、新市の将来像である「環境と創造のゆめ舞台」の幕が開きます。
舞台の準備は整いました。残り期間わずかでありますが、万全の態勢で新市に移行できるよう努めてまいります。
議員をはじめ、関係各位には今日までのご尽力に対し改めて感謝申し上げます。
さて、最近の我が国経済は、雇用情勢に厳しさが残るものの、企業収益は大幅に改善し設備投資も増加しております。しかしながら、個人消費はこのところ伸びが鈍化していることから、景気の回復は緩やかになっております。
一方、地域経済においては、県内の今春高校卒業予定者で就職を希望する生徒の就職内定率が昨年12月末時点で、90.4パーセントと前年同期を4.9ポイント上回り、全国トップとなっております。また、平成17年3月期決算の県内関連上場企業における4月から12月までの連結業績は、売上高で増収となるなど業績回復が鮮明となってきております。
本市におきましても、健全財政の堅持に十分配意しながら、景気の回復と地域経済の活性化に努めているところであります。
提出案件について
次に提出いたしました案件について、その概要を申し上げます。
1.予算案件
予算案件については、平成16年度各会計予算の最終補正として、国の補助事業の認証に伴うものや当面実施を必要とする事業について補正を行うものであり、
一般会計では、21億1,700万余円
国民健康保険事業など特別会計で、5億3,100万余円
公共下水道事業など企業会計で、3億200万余円
を追加するものであります。
一般会計では、補助事業として、ケアハウスや特別養護老人ホーム建設に要する経費の追加認証をはじめ、重要文化財浮田家及び旧森家住宅の保存修理に要する経費などを計上しております。また、3月末で失職する特別職の退職金のほか、事業用地として土地開発公社が先行取得した用地の買戻しに要する経費、県施行の街路事業等の負担金、都市基盤整備基金への積立金、財団法人富山市体育協会への出資金などに要する経費を計上しております。
精算補正については、補助認証の確定に伴うものや、国・県支出金、市債の増減などについて、財源の振替措置を行うものであります。
繰越明許費については、国の最終補正に伴う事業や年度内に完了が困難な市街地再開発事業費などについて繰越措置を行うものなど19件であります。
債務負担行為の補正については、国の追加認証に伴い団体営土地改良事業補助金の期間と限度額を変更するものです。
特別会計の主なものは、国民健康保険事業及び介護保険事業では保険給付費に要する経費、賃貸住宅・店舗事業では基金積立金に要する経費などを計上しております。
なお、国民健康保険事業の一時借入金の補正は、3月31日の打ち切り決算において資金不足が見込まれることから、一時借入金の最高額を変更するものです。
また、企業会計では、公共下水道事業において、国庫補助金に代わって無利子で借り入れていた起債の繰上償還に要する経費を、病院事業では材料費に要する経費と給与費を補正しております。
2.その他の案件
次に、その他の案件といたしましては、富山地域合併協議会の廃止の件など合併関連案件のほか、字の名称及び区域の変更など25件であります。
報告案件といたしましては、除雪に要する経費などの専決処分について承認を求めるもの、及び車両破損事故等の損害賠償請求にかかる和解の専決処分について報告するものなど8件であります。
以上が、今回提出いたしました案件の概要であります。
なにとぞ慎重審議のうえ、適正な議決をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
ご意見をお聞かせください。
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