平成14年6月市議会定例会理由説明

平成14年6月定例市議会にあたり、提出いたしました案件の概要について申し上げます。

はじめに

まずはじめに、ワールドカップサッカー富山キャンプについて、多くの市民をはじめ、議員、企業の皆様方に、ご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
クロアチア代表チームは、初戦において惜敗したものの、第2戦では優勝候補にもあげられているイタリア代表に対し、果敢な攻撃と堅い守りで優勝を勝ち取り、本日、横浜国際総合競技場において決勝トーナメント進出をかけた試合を行うこととなっております。
さらに、日本代表チームの柳沢選手には、日本初勝利に大きく貢献し、市民の感動はもとより、とりわけ未来を担う子どもたちに大きな夢を与えてくれております。
日本代表はもちろんのこと、クロアチア代表チームの今後さらなる活躍を期待するところであります。

次に最近の経済情勢等について申し上げます。
最近のわが国経済は、設備投資が減少している中、失業率が高水準で推移するなど、雇用情勢は依然として厳しい状況にあります。その一方、個人消費は横ばいで推移する中で、一部には底固さも見られるほか、アジア向けを中心に輸出が増加しており、景気は依然厳しい状況にありますが、底入れしていると判断されております。
このため、国においては、景気の動きを民需主導の持続的な経済の成長につなげるため、引き続き構造改革を断行しつつ、デフレ阻止に向けて強い決意で臨むこととしております。
本市では、国の経済対策に伴う3月補正予算と平成14年度当初予算を一体として執行するとともに、平成14年度上半期の公共事業等の発注目標を80パーセントと設定し、早期の予算執行を図りながら、景気の回復と地域経済の振興に、引き続き努めているところであります。
今後とも、市政の運営にあたりましては、経済の動向や国の行財政運営に留意しながら、適時、的確な対応を行い、市民生活の安定と向上を図ることを最重要課題として取り組んでまいりたいと考えております。

提出案件について

次に、提出いたしました案件について、その概要を申し上げます。

条例案件につきましては、富山市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定の件など2件であります。
契約案件につきましては、岩瀬小学校校舎改築主体（その1）工事の請負契約を締結するものなど8件であります。
その他の案件といたしましては、富山市営住宅中教院団地及び富山市中教院特定公共賃貸住宅の財産取得の件など2件であります。
報告案件につきましては、平成13年度の予算を翌年度に繰越使用することについての報告5件と、株式会社富山市民プラザなどの市出資法人について、経営状況を報告するもの17件などであります。
以上が今回提出いたしました案件の概要であります。

平成13年度決算見込みについて

なお、この機会に平成13年度各会計の決算見込みについてご報告申し上げます。
一般会計の決算は、
歳入総額1,210億7,800万余円
歳出総額1,198億7,600万余円
になるものと見込んでおります。
この結果、形式収支では12億200万余円の余剰を生じますが、このうち、翌年度への繰越事業に要する財源8億7,100万余円を差し引いた実質収支3億3,000万余円が決算剰余金となる見込みであります。
また、特別会計におきましても、繰上充用の措置をとりました国民健康保険事業特別会計のほかは、若干の剰余金が生じる見込みであります。

次に、企業会計について申し上げます。
水道事業会計では、収益的収支で3億6,200万余円の利益が生じる見込みであり、資本的収支では21億4,500万余円の資金不足が見込まれ、この資金不足につきましては、内部留保資金などで措置することとしております。
工業用水道事業会計では、収益的収支で4,600万余円の利益が生ずる見込みでありますが、資本的収支では1億2,700万余円の資金不足が見込まれ、この資金不足につきましては、内部留保資金などで措置することとしております。
公共下水道事業会計では、収益的収支で2億6,800万余円の利益が生じる見込みであり、資本的収支では34億1,400万余円の資金不足が見込まれ、この資金不足につきましては、内部留保資金などで措置することとしております。
病院事業会計では、収益的収支で1億5,600万余円の利益が生じ、平成5年度以来の黒字が見込まれております。一方、資本的収支では、6億1,200万余円の資金不足が見込まれますが、この資金不足につきましては、内部留保資金などで措置することとしております。

以上が、平成13年度各会計の決算見込みの概要であります。
提出いたしました案件につきまして、なにとぞ慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。