定例記者会見 令和6年10月30日
- 日時 令和6年10月30日(水曜日)13時10分から13時35分まで
- 場所 市庁舎東館801会議室
発表項目
- 令和7年度予算編成方針について(財務部財政課)
記者会見の内容
発表項目
令和7年度予算編成方針について
【市長】
令和7年度予算編成方針を策定しましたので、本日はその概要をお知らせします。
予算編成の基本的な考え方としては、財政の健全性を堅持するため、市税等の一般財源の確保に努めるとともに、聖域なき歳出の抑制を図り、見込み得る一般財源の範囲内で、予算の重点的、かつ効率的な配分に努めること、また、市債の発行については、できる限り抑制することを基本としています。
次に、事務事業のゼロベースでの見直しについては、聖域なき歳出の抑制を図るために、事業のスクラップ・アンド・ビルドや、毎年取り組んでいる事務事業評価など、あらゆる視点からの徹底した見直しを行うことを基本として取り組んでまいります。
令和7年度の予算編成に当たっては、「人・まち・自然が調和する活力都市とやま」の実現を目指して、第2次総合計画をはじめ各種計画に位置付けた事業等の着実な推進などに加え、全市一丸となり取り組んでいる能登半島地震からの復旧・復興に資する事業に、限られた財源の重点的かつ効率的な配分を行うこととしています。
なお、私の任期が令和7年4月に満了になるため、令和7年度予算については、市長の政策的判断が必要とされる事業のうち、当初予算に計上しなくても市民生活に支障をきたさない事業については、市長選挙後の補正予算において計上することとしています。したがって、当初予算は、これらの事業を除いた骨格予算として編成します。
次に、令和7年度予算要求基準について、申し上げます。
政策的経費については、一般財源ベースで、令和6年度当初予算額から、総合計画に位置付けられる事業については、マイナス10%、総合計画以外の事業は、マイナス20%のシーリングを設定します。
ただし、例年同様、シーリングの枠外経費として、扶助費や継続費、雪対策事業費などについては、所要額としています。また、従来のシーリング枠外経費に加え、能登半島地震の復旧・復興ロードマップに位置付けた事業に要する費用について、所要額をシーリングの枠外経費としています。
経常的経費については、義務的経費については、所要額、事務・施設管理的経費は、事業費ベースで令和6年度当初予算額と同額の範囲内としています。
厳しい財政状況にあっても、本市が未来に向かって発展し、市民一人ひとりが誇りと希望を持てる予算となるよう、全職員が一丸となって、柔軟かつ大胆な発想で、あらゆる施策に創意と工夫を凝らして、予算編成に取り組んでまいりたいと考えています。
なお、予算編成状況については、今後も機会をとらえて報告してまいります。当初予算案については、例年どおり、来年2月下旬の発表を予定しています。
以上が、令和7年度の予算編成方針の概要です。
詳細については、参考資料としてお配りしている、「令和7年度予算編成方針」をご確認ください。
質疑応答
【記者】
10月27日に執行された選挙について伺います。
まず、富山県知事選挙ですが、現職の新田八郎さんが再選を果たされました。これについての受け止めと新田県政2期目への期待を伺います。
また、衆議院議員選挙については、与党で過半数が割れるという結果になりました。これに伴い、今後の国会運営や、石破政権で組まれると思われる補正予算への影響など、どのように見ていらっしゃいますか。
【市長】
県知事選挙と衆議院議員選挙が同日で行われるということで、投票率はかなり上がるのではないかと私も予想していましたが、逆に衆議院議員選挙の結果を見てみるとやはり下がっています。まず、投票率が下がったことに関しては、非常に残念な気持ちです。これは、我々地方政治をあずかるものの主権者教育や啓発がまだ足りない、反省すべき点が我々にあると(思います。)。議員の皆さんもそう思われている方が少なからずいらっしゃると思います。そのようなことがまだまだ必要だと思いました。
県知事選挙については、新田知事の2期目の当選に、まずはお祝いを申し上げたいと思います。今回の選挙は、1期目の評価と2期目の信任といった位置付けだったと思います。相応の得票をされ、得票率もほぼ目標どおりだったとお聞きしていますので、県民の方の信任は得られたのではないかと思っています。
今回、新田知事は、能登半島地震からの復旧・復興をまず最優先にやるということ、そして引き続き、人づくりに取り組むということ(に加え)、もう一つ、新しい社会経済システムということの2本柱、それに(基づいた)100の公約を掲げられたということで、私も新田知事のホームページで見ましたが、しっかりと実現していただくよう期待したいと思います。
我々、ワンチーム富山連携推進本部会議の一員としては、新田さんの1期目で、例えば中学生までの医療費の無償化や、授業料(の一部無償化)、子ども食堂などの子どもの政策も含めて、様々な子どもや青少年への政策が進んでいるという評価もありますし、これからの期待感も持っています。
また、経済システムについても、スタートアップを含めて、従来の企業に対する支援の取組や、新しく起業される方への取組など、期待感もあります。
特にスタートアップ(支援について)、富山市はスタートアップと声高には言っていませんが、例えばスクラムTの取組の中で、起業してくれる人をサポートするといった取組をしていますので、県と一緒になってスタートアップ(支援に)は力を入れてまいりたいと思っています。
(衆議院議員選挙については、)富山市は(選挙区が)富山2区もありますから、2区の上田英俊先生は安定して1期目を終えられて、(2期目の当選を果たされました。)。非常に政策通であり、上田先生の雇用に対する考え方や、上向きの経済を実質まわして物価上昇を上回る給料、所得となるような政策を実現させていきたいと実直に訴えられていたので、それが2区の有権者の方々に十分に伝わったのではないかと思っています。
1区については、大変な激戦でした。政治とお金の問題が、そのまま票に表れたのだと考えています。田畑裕明先生には、当選されてお祝い申し上げますが、(得票数を)前回の7万数千票から4万5千票まで落としたわけですから、今回、他のところ(候補)に(票を)入れられた方々の思いもしっかりと受け止めて、厚生労働に関しては、田畑先生は精通していますし、党の中でも中堅、そしてこれからのリーダーだと思っていますので、しっかりとこれまでと同様に、これまで以上に仕事をしていただきたいという期待はあります。
(与党が)過半数割れしたということについては、私、基礎自治体の長としては、今まさに予算要望の最中であり、中央の政治がしっかりと安定しているということが、基礎自治体をあずかるものとしては、非常に大事だと思います。そのような面からすると、今、物価が上がってきて賃金も上がっていますが、それ(賃金の上昇が物価の上昇)に追いついてないというような状況が富山市内でも見受けられます。これを(解消し)、物価も上がっているけれど賃金がそれ以上に上がることを政府や国会議員の皆さんに期待しています。また、過半数割れした中でも、しっかりと政策を進められるように、どのような形になってくるのかわかりませんが、志が同じ方向を向いてる方がしっかりと固まって、停滞することなく、特に経済政策は、このタイミングで前に進めていただかないと物価ばかり上がっていくということになりかねないと思いますので、しっかりしていただきたいと思っています。
加えて、地方創生を石破総理が1丁目1番地に掲げられています。これは、石破総理、当時の地方創生大臣が旗を振り出してから既に長い時間が経っています。我々も一生懸命頑張りますが、やはり国がぶれずに、しっかりとその具体策まで示していただき、地方の創生を後押しと言いますか、支えていただきたいという思いです。そのような面から言っても、過半数割れしていますが、その中できちんと決めていただいて、政策が遅れることのないように前に進めていただきたいと思います。
加えて、予算は、しっかりと議論していただき、スピード感を持って決定していただきたいと思っています。
【記者】
衆議院議員選挙に関連して伺います。
富山1区では、立憲民主党の山さんも比例復活で当選しました。このことについての受け止めをお聞かせください。
【市長】
山さんにもお祝いを申し上げたいと思います。
今回、山さんは、連合なども含めて一枚岩で勢いがあったと思っていますし、報道でしか山さんの訴えを聞いていませんが、政治とお金の問題をしっかり正していくことで改革していく、という力強い言葉もありましたので、そのような言葉はやはり有権者の皆さんに響いたのではないかと思います。
自分は働く者の代表だとしっかりおっしゃっていましたので、市民の皆さんの所得が上がるように、山さんともしっかりと協力していきたいという思いでいます。
【記者】
令和7年度予算編成方針について伺います。
厳しい財政状況の中でということで、議会などでも説明されていたと思いますが、改めて、市税の見通し、税収の見通しなどの背景的なところをお聞かせください。
【市長】
市税の見通しは好調であると思います。今のところ、税収は前年度を超えるのではないかと見込んでいるところです。
また、新年度早々、来年の4月で私の今回の任期が終わりますので、従来の部局主導裁量枠や、自分の目指すところ、市の職員の力をもっと発揮できる部分といった独自のものがありましたが、今回はそのようなものはなく、基本的な市民の生活に直結するものを中心に(計上します。)。加えて、能登半島地震の復旧関連などについては(シーリングの枠外経費とし)しっかり進められるようにし、それ以外のものは見直しをかけたりシーリングをかけたりしているということです。
【記者】
衆議院議員選挙に関連して伺います。
富山1区で立憲民主党の山さんが比例復活され、1区では前回に引き続き国会議員の方が2人になると思いますが、そこに関して、多ければ良いといった考えなのか、どのような思いをお持ちなのか、お聞かせください。
【市長】
今回、山さんは立憲民主党ということで、連合の応援などを含めて、働く者の代表という旗を振られたと思っています。私も先ほどから所得が上がっていくことは非常に大事だと言っていますが、このような分野で、組合や労働者の皆さん、働く皆さんにより近いところでお話を聞ける、ある意味、そのような方々の代表という立場だと思います。そのような面で言うと、心強い方がまた1人国会議員になっていただけたと思いますので、本市としてはプラスだと考えています。
【記者】
今回の衆議院議員選挙において、田畑さんの応援で弁士に立たれているのは何度か拝見しました。前回の市長選挙で(藤井市長は)、立憲民主党などからも推薦を受けていたと思いますが、今回、立憲民主党の候補や他の党の候補の応援には行かれていないのでしょうか。
【市長】
行っていません。
【記者】
それはどのような考えからですか。単純に要請がなかったからということですか。
【市長】
要請がなかったからというのが主だと思います。
【記者】
来年4月に市長選挙がありますが、その際には、どこから支持や推薦などを受けて戦いたいと考えていらっしゃいますか。
【市長】
前回ご支持いただいた団体などに(加えて)、プラスアルファで推薦していただきたいというお願いはしたいと思います。
【記者】
立憲民主党や国民民主党などを含めてですか。
【市長】
そうです。
【記者】
お願いされるのはこれからですか。
【市長】
そうです。
【記者】
前回の市長選挙で戦われた吉田豊史さんが、今回の衆議院議員選挙では落選という結果でした。その結果や、今後その方がどのように動いてくるかといったことに関してどのように見ていらっしゃいますか。
【市長】
今ここで言うべきことではありません。
【記者】
令和7年度予算編成方針について伺います。
重点的な配分で能登半島地震からの復旧復興を挙げていますが、9月補正でも呉羽ハイツや文化財の修復などにかなりの予算を割いてると受け止めています。市長としては、それでもまだ足りないと見ているのか、どのような視点で復旧・復興の予算を計上していこうと考えているのかお聞かせください。
【市長】
その時その時にスピード感を持ってやらなければならないものは補正で次々と手当していくということです。来年度の(当初予算は)本予算ですので、しっかりと基本的な部分、例えば予想し得る液状化対策に関連するものや防災減災対策も含めて、年度を通してしっかりとした、これだけ(経費が)かかるというボリュームがあれば、本予算に計上していくというすみ分けをしています。
【記者】
地震の際に(揺れを感知して)自動で解錠するキーボックスについて伺います。
市内の小学校などの一時避難所に設置する方針だと聞いています。市長も(市政)懇談会で、「地元の理解を得て設置を進めたい」とおっしゃっていましたが、改めてこのことに対する考え方とスケジュールについて教えてください。
【市長】
基本的な考え方は、やはり自治振興会や、(避難所は)ほとんど小学校の体育館ですので学校の管理者など、(避難所となる施設を)管理している方々とキーボックス(の設置)やその解錠方法について、まずよく話し合って、住民理解や管理者の理解を得るという(ことであり)、現在、その作業をおこなっています。どのようなシステムが良いのか、いくつか既存のものもありますので、それを選んでいくということだと思います。次に、例えば暗証番号で開けるのか、キーで開けるのか、あるいは震度何以上で自動的に開くのかなども含めて、誰がその解錠を管理するのかということの共通理解です。今までのような(施設の)管理者と教育委員会といった少数で(鍵を管理する)というよりも、自治会にも入ってもらうなど、キーの管理の仕方(について話し合いが必要になります。)。そして、一番大事なのは、(避難所となる施設が)安全かどうか、避難所の中で天井が落下していたり、ガラスが割れていたり(ということも想定されますので)、誰が(避難所の安全)確認(をするのかといった)、そういう手順をしっかり決めた上で、今年度中も含めて、決まったところから順次設置していきたいと思っており、現在、話し合いが進んでいるところです。
スケジュールは、順次決まったところから早めに、必要があれば、補正(予算)で設置していくという形になると思います。
【記者】
(キーボックスの設置に当たり、)今後、地元の理解を得るという部分で、どういったところが危惧されるのか、どういったところがハードルになるのか、想定されることはありますか。
【市長】
(地元の方が)キーを預かる、暗証番号を管理するということになれば、やはりその責任の重さがあります。キーを開けて、住民の方や避難して来られた方を避難所に入れるわけですが、安全確認して(入っても)良いと判断することにも責任が伴いますので、住民の皆さん、自治振興会の役員であってもそのハードルの高さはあると思います。その責任の所在などを含めてしっかりと話し合いをして、納得していただいた上で運営していくことが大事だと思っています。
※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課
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