定例記者会見 令和7年1月6日

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ページ番号1016479  更新日 2025年1月24日

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  • 日時 令和7年1月6日(月曜日)13時10分から13時35分まで
  • 場所 市庁舎東館802会議室

発表項目

  1. 富山ガラス工房開設30周年記念行事について(企画管理部文化国際課・ガラス美術館)

写真:定例記者会見 令和7年1月6日

記者会見の内容

発表項目

冒頭

【市長】

皆さん明けましておめでとうございます。旧年中は報道関係の皆さんには大変お世話になり、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
特に去年は、能登半島地震が1月1日に発生しましたので、本当に報道の方々も大変だったと思いますが、市民(の皆さんも)、本当に大変な思いの中での1年間(だったと思います。)。(また、)初動の対応から復旧復興に向けて、市役所も全職員一丸となって頑張ってきたところです。その間、報道の皆さんには、適宜、能登半島の現状はもちろん、被災された方々の状況や必要な情報などをタイムリーに発信していただきました。おかげさまで市民、県民を含め、我々はそのような情報をタイムリーに共有できたと思っています。今後とも、引き続き、災害の復旧復興対応が続きますので、よろしくお願いいたします。

富山ガラス工房開設30周年記念行事について

本市では、ガラス作家の育成や自立支援、市民へのガラスの普及啓発、そして、産業化を推進するため、富山市古沢地内にある、現在のグラス・アート・ヒルズ内に、平成6年に富山ガラス工房を開設しました。ガラス作家に設備を貸し出す創作工房や、地元作家のガラス作品を購入できるショップのほか、ガラス制作の体験ができる第2工房を拡充整備し、本市のガラスの街づくりの拠点の一つとして、これまで30年にわたり市内外の方に親しまれ、ご利用いただいています。
昨年、10月の会見でもお伝えしていましたが、このたび、開設30周年記念シンポジウムを、2月8日(土曜日)13時から、TOYAMAキラリ内のキラリホールで開催します。
シンポジウムでは、工房の30年を振り返り、将来を展望することとしています。
登壇者は、富山県総合デザインセンター所長の桐山(きりやま)登士樹(としき)さん、富山商工会議所産業振興部長の今川(いまがわ)清司(せいじ)さん、ガラス造形作家の小島(こじま)()香子(かこ)さん、そして、私と工房の野田(のだ)雄一(ゆういち)名誉館長となっています。
司会進行は、フリーアナウンサーの中井(なかい)美穂(みほ)さんにお願いしています。中井さんは、一昨年10月にガラス工房を訪れられ、吹きガラスによるグラスの制作を体験されました。体験の感想を踏まえながら進行していただければと思っています。登壇者のプロフィールはお配りしたチラシに記載のとおりです。
また、昨年10月のガラスフェスタで市民の皆さんとの協働により制作した「ありがとうの樹」を展示します。
シンポジウムの定員は170名で先着順に受け付けます。
なお、シンポジウムに参加された方には、もれなくガラスの葉っぱ「ありがとうの葉」という箸置きをプレゼントします。

次に、そのほか、ガラス美術館で開催される関連の展覧会についてお知らせします。
令和7年2月8日(土曜日)から2月16日(日曜日)まで、「ガラスの街とやま連携展」を開催します。
 続く、令和7年3月8日(土曜日)から6月22日(日曜日)までは、30周年記念展「Gathering(ギャザリング)-つなぐ創造力」を開催します。
これらの詳細については、開催時期が近づきましたら、改めて皆様にお知らせします。

今後も、様々な事業を通して、多くの皆さんに、「ガラスの街とやま」、「富山ガラス」の魅力に触れていただければ幸いです。

質疑応答

【記者】
能登半島地震発生から1年が経ちました。現在の復旧復興の状況と今後注力すべきと考える点があれば教えてください。
また、激動の1年となった昨年1年間の市政運営を振り返り、総括をお願いします。
最後に、藤井市長の1期目の任期も残すところ3か月あまりとなりました。残りの任期をどのような思いで取り組むのか、加えて、2期目に取り組みたいことなどをお聞かせください。

【市長】
最初に、現在の復旧復興の状況と今後注力すべき点ですが、令和6年能登半島地震の発災から1年以上が経過しました。ご存知のとおり、富山市では震度5強の強い揺れを観測、これは(富山市においては)観測史上最大の揺れでしたが、道路や公園、漁港等において液状化や隆起・陥没等の被害が多数発生しました。
本市では、令和6年5月に概ね3年間の取組の羅針盤となる「富山市復旧・復興ロードマップ」、これは県のロードマップとリンクしているものですが、これを策定し、これまで震災によって損傷した道路や農地、公共施設等の復旧に取り組んでいるところです。着手が遅れていた被災家屋の公費解体についても、昨年11月から本格的な解体・撤去工事が始まるなど、一歩一歩、前進しているところです。

一方で、地震による被害発生箇所が広域にわたるため、未着手の工事があることや、被害の大きかった城址公園や水橋漁港、液状化の被害が甚大であった地域では復旧までに相当の時間がかかると考えられることから、全体としては、復旧・復興はまだ道半ばであると捉えています。
このことから、引き続き、「富山市復旧・復興ロードマップ」に基づき、被害に遭われた住民や事業者の方々に寄り添い、着実かつ丁寧に復旧・復興に注力してまいりたいと思っています。

また、巨大災害に備え、市としても組織体制の見直しや、備蓄物資の確保、備蓄場所の見直しなど、いわゆる富山市としてしっかりしておかなければならない「公助」の部分の強化を、現在、部局横断的に防災危機管理部が中心となって図っているところです。しかしながら、今般の地震でも明らかになったように「公助」の取組には限界があることから、まずは初動期の自分の命は自分で守る「自助」をしっかりと認識して行動できるようにしていただくということ、そして、地域のことは地域で守る「共助」の取組の大切さを地域でしっかり認識していただいて、「共助」がしっかり発揮できるようにしていただくと(いうことがあります。)。例えば、避難所の鍵の解錠や運営時の課題等について、しっかりと市も加わって地域や町内あるいは市民の皆さんとディスカッションする中で、それぞれ「自助」「共助」「公助」の果たす役割を認識して、いざとなった時にそれぞれの役割を果たして、しっかり連携できるように取り組んでまいりたいと考えています。

二つ目に、能登半島地震の発生など激動の1年だった(昨年の)市政運営を振り返った総括ということですが、先ほどから申し上げているとおり、1月1日の夕刻に発生した能登半島地震の対応に全身全霊で取り組むことができたと思っています。
取り組んだ結果がどうかと言われれば、今ほど申しましたとおり、すぐに手当できたもの(もありますし)、長い時間がかかるもの、液状化対策など地域住民の方々の理解を得なければできないものなどもあります。その他に、市として、例えば市道や公共建築物、橋りょうなど、現在工事中(のもの)、さらに補強していかなければならないこともたくさんあります。例えばわかりやすく言うと、上下水道、公共インフラなど生活に必要なこのようなものの耐震化をしっかりしていかなければならない、加速化していかなければならないということで、現在、取組を強化しています。このように、災害そのものに対する復旧復興の対応としては、まだまだこれからやっていかなければならない部分がたくさんあると認識しています。ソフト面も含めて今後の対応については、一生懸命取り組んでいるところであり、前進しているとも感じています。とにかく1年間、災害の復旧復興とソフト面、ハード面を含めたこれからの市全体の強靱化対応に取り組んできた1年であったと思っています。

三つ目に、残りの任期をどのような思いで取り組むのか、加えて2期目に取り組みたいことですが、私は既に、(令和6年)9月議会において、今年4月に執行される市長選挙に出馬することを表明しています。
1期目に就任したときは、まさにコロナ禍のさなかであり、(新型コロナウイルスワクチンの)集団接種がこれから始まろうかというところでした。マスクが不足していたり、コロナそのものに対する社会全体の取組も発展途上というような時期でしたので、最初の2年間はコロナの対応に追われたというように思っています。市民の皆さんの協力や報道の皆さんの的確な報道があったことで、しっかりと対応できたのではないかと思っています。
(また、)令和5年7月には、線状降水帯が富山市で初めて発生し、細かいものを含めたら4,000か所を超える被害がありました。主に農地や農業施設の被害、用水、排水路や道路の路肩の崩れなども含めてです。そのうち、国や県、市の公費を入れて(復旧工事を)行っていくものが、最終的には400か所ぐらいになると思います。この工事が今年度から始まったところであり、進捗状況から言うとまだ10%に至っていないのが現実ですので、総括としては、地震の復旧復興も含めて、水害の復旧対策をしっかり進めていかなければならないと思っています。
加えて、地震対応(防災・危機管理対応)です。2年前に防災危機管理部を新設しましたが、40万人の都市ですので、しっかりと市民の安全安心を守っていくために、この防災危機管理部を中心に部局横断的に全市的に取り組んでいける体制を築くことができつつある1期目であったと思っています。

今後は、やはり何と言いましても復旧復興を最優先にしていきたいと(思っています。)。残りの任期も、復旧復興に全身全霊で取り組んでまいりたいと考えています。市民の皆さん(の中には)、不便な思いをして生活していらっしゃる方がまだまだたくさんいらっしゃいますので、できる限りそこに注力していきたいと思っています。
それと同時に来期ですが、1月に記者会見で政策発表の場を設けさせていただき、詳しくはその場で発表させていただきますが、まずは富山市の強靱化(があります。)。これはハード、ソフト両面ですが、しっかり取り組んでまいりたいと思います。加えて、地域の防災力の強化です。これもソフト面だと思いますが、このようなこともしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。
また、今年度、既に取り組んでいますが、「こどもまんなか」の政策(があります。)。これは、「こどもまんなか」というよりも「こどもどまんなか」というぐらいにしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。子どもが将来の夢や希望を持って、伸び伸びと富山市で育って欲しいということが第一ですが、それを取り巻くまずはお父さん、お母さん、保護者の皆さんが子育てしやすい環境をしっかり作っていく。切れ目のない子育て支援にしっかり取り組んでまいりたいですし、若いお父さんやお母さん、ご家庭を取り巻く地域やお年寄りの皆さんも、この「こどもどまんなか」にしっかり参加していけるような広がりを社会全体で作っていくことを一生懸命やっていきたいと思っています。
加えて、(平成17年の市町村合併から)20周年になりますので、今まで取り組んできたコンパクトシティ政策に私が新しく取り組んだスマートシティの政策をしっかり重ね合わせて、基本はコンパクトシティ政策ですが、コンパクトアンドスマートを前面に打ち出して、コンパクトシティ政策だけでは補完できない不便さや不自由さ、あるいは安全安心を、デジタルの力を使って補完していくことにしっかり取り組んでまいりたいと思っています。今年度、ある程度結果を残しつつありますが、それをさらに市域全体に、いろいろな場面で実証実験や取組を進めて、実装していきたいと思っています。
併せて、(市町村合併から)20年が経ちますので、それぞれの旧町村、旧富山市の合併当初の地域の計画、将来像も1度しっかり振り返ってみて、それぞれのエリアで今必要なもの、あるいは将来どうあるべきかというものを、富山市全体の未来の将来像にプラス各エリアの将来像をしっかり描ければ良いのではないかと思っています。それを地域の方々と共有したいと思っています。
また、人口減少問題や空き家の問題は喫緊の課題ですので、しっかり取り組んでまいりたいということ(があります。)。
最後に、やはり市民の皆さんの力、そして民間事業者、企業などの力をお借りして、行政だけでは至らないところがたくさんありますので、そのような方々も入ったオール富山市で市政を進めていければ良いのではないかと考えています。

【記者】
次に取り組みたいこととして、「富山市の強靱化」をおっしゃられましたが、それはやはり能登半島地震を受けて、そのような思いを強くされたという理解でよろしいでしょうか。
また、「強靱化」というのは、具体的にどのようなことを指すのか教えてください。

【市長】
もちろん加速させなければならないという思いに至ったのは能登半島地震(を受けて)です。東日本大震災や阪神淡路大震災などを受けて、強靱化は国策で進められて来ていますが、さらにその思いを強くしたということです。
具体的には、生活のライフライン、上下水道や民間事業者の担ってる部分では電気、ガスといった部分、行政で言うと、国道、県道、市道などがありますが、そのような生活全般のライフラインや公共インフラをしっかりハード的に整備していかなければならないというところが一つ(あります。)。
もう一つはソフトの面で、市民一人ひとりの防災意識の高揚や、市民一人ひとり、町内会、自治振興会の防災力の向上(があります。)。このあたりをソフト対策として、防災訓練を実施したり、防災講座を受講していただいたり、防災の手引きを活用してもらうなどして、高めてまいりたいというところです。

【記者】
政策発表の場は今月中に設けられるということでよろしいですか。

【市長】
もう近々、ご案内させていただきますが、20日過ぎになると思います。

【記者】
昨年末に(富山県)サッカー協会がサッカースタジアム構想を発表されました。まだこれからの話だと思いますが、富山市としてはどのように受け止められていますか。

【市長】
サッカースタジアム構想そのものは非常に素晴らしい夢のある話だと思っています。
それを前提として、やはりこのような夢を市民の皆さんや県民の皆さんと共有していくことは非常に明るい未来につながっていくのではないかと(思います。)。富山市や富山県の価値を上げていくことにつながるのではないかと(思います。)。将来、富山市で生活したい、富山に行ってみたいという来街者を呼び込むことにもつながっていくのではないかと思っていますし、今我々の一番の問題になっている、例えば、大学(進学)や就職で(市外に)出て行った後、なかなか帰って来ないということの解消にもつながっていけば、それは素晴らしいことではないかと思います。
加えて、やはりプロスポーツが提供する元気や勇気、力、感動のようなものがあると思います。(サッカー)スタジアムですので、J2に昇格したカターレ富山に頑張っていただいて、そのようなものを市民、県民に与えていただければ、非常に夢のある取組だと思っています。
その上で、サッカー協会からは、まだ正式に何も相談はありません。報道によると公設民営化のようなことも書いてありましたが、あれはサッカー協会が発表されたのでしょうか。そのようなことも含めて、これから相談があれば、真摯(しんし)に受け止めて取り組んでまいりたいと思っています。

 

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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