定例記者会見 令和7年2月3日

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ページ番号1016666  更新日 2025年2月18日

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  • 日時 令和7年2月3日(月曜日)13時10分から13時50分まで
  • 場所 市庁舎東館大会議室

発表項目

  1. 富山市SDGsウイークについて(企画管理部企画調整課)
  2. 富山市の「イメージアップフレーズ」について(企画管理部広報課)
  3. 富山ガラス工房開設30周年記念展について(企画管理部ガラス美術館)
  4. 富山市営駐車場「おやこパーキング」の整備について(財務部管財課)
  5. グリーンスローモビリティ運行事業における株式会社ブリヂストンとの連携協定について(活力都市創造部交通政策課)

写真:定例記者会見 令和7年2月3日

記者会見の内容

発表項目

「富山市SDGsウイーク」について

【市長】
2018年6月に、SDGs未来都市に選定された本市では、「SDGsを知り、理解し、実践する」機会の創出を目的として、関連イベントを集中的に行う「SDGsウイーク」を令和元年度から毎年開催しています。
6回目となる今年度は、2月8日(土曜日)から2月17日(月曜日)にかけて、富山市SDGsサポーター登録企業とも連携し、過去最多の全24事業を実施します。
期間中は、幅広い世代を対象に、防災や農業、教育、環境など、様々な分野のセミナーやワークショップといったイベントを開催するほか、企業・団体の取組事例を紹介するパネル展示、SDGsのテーマにあわせた図書展示なども行うこととしています。

主な事業としまして、ウイークの初日となる2月8日(土曜日)には、キックオフイベントとして、今年度、市が制作を進めてきた「富山市版SDGs学習ゲーム」の完成体験会を小中学生向けに開催します。
今回、制作したものは、市販のSDGs学習ゲーム「Get The Point」のご当地版として、本市のまちづくりの取組や地域課題、特産品などをゲームカードに反映させた、富山市オリジナル版となっています。
この学習ゲームでは、子どもから大人まで、SDGsの基本となる「持続可能な社会の必要性」について、理解を深めることができますが、富山市版を体験することで、SDGsをより身近な問題として捉えることができるものと考えています。

2月16日(日曜日)には、SDGsウイークのメインイベントとして富山市SDGs推進フォーラムをオーバード・ホール中ホールで開催しします。
このフォーラムでは、タレントでクイズプレーヤーとしてもお馴染みの伊沢(いざわ)拓司(たくし)さんをゲストに迎え、「SDGsの実践」をテーマとしたトークショーのほか、伊沢さんと私のクロストークなども予定しています。
また、フォーラム当日は、会場の中ホールにおいて、11時からSDGs体験ブースの設置とクイズラリーを実施します。
体験ブースでは、トイドローン操縦体験やエコなフラワーポットへの花育体験など、親子で気軽に参加できる8つの体験メニューを用意しています。

市民や企業の皆様には、SDGsについて考え、実践する機会として、「SDGsウイーク」に多くの方の参加をお願いします。

富山市の「イメージアップフレーズ」について

【市長】
本市では、多くの方々から「選ばれるまち」となるため、市内外に向けた魅力の発信を行っているところです。
しかしながら、首都圏の方々を対象として昨年度に実施したアンケートでは4割近くが本市について「特に印象がない」と回答するなど、認知度の向上についてまだまだ課題を感じているところです。

このことから、このたび、県外の方に本市に「行ってみたい」「住みやすそう」と思ってもらうための15点のイメージアップフレーズを作成し、フレーズを用いた動画によるプロモーションを実施することとしました。
また、今後、様々な場面でこれらのフレーズを活用することにより、県外の方に本市に対する具体的なイメージを持ってもらい、本市の認知度の向上や来訪への関心につなげていきたいと考えています。

フレーズについては、広く一般の方から募集したところ市内外の427名から合計1,063点の応募がありました。その中から、コピーライター等による一次審査を経た24点の最終候補についてインターネット投票を行い、県外の方からの投票が多かったものから順に、優秀賞4点、入選11点、合計15点を決定しました。15点のフレーズについては別紙をご覧ください。

優秀賞の4点については、それぞれ「水」、「コンパクトシティ」、「立山連峰の風景」、「回転寿司」をテーマとしており、例えば、「富山市の水って、立山連峰の雪解け水だから、いつ飲んでも本当においしい!」のように、本市の魅力を具体的にわかりやすく伝える表現となっています。
また、入選の11点についても、「路面電車」や「ます寿し」など、本市を代表するテーマに加え、「スーパーの刺身」や「家族で分かち合う立山連峰の風景」など本市での豊かな暮らしが思い起こされるもの、「花トラム」や「子育て」など、本市の取組に関するものなど多岐にわたっており、どのフレーズも本市の魅力をユニークに表しています。

今年度は、優秀賞4点のイメージアップフレーズを用いた動画を、首都圏のJR主要駅19駅に設置されている合計236面のデジタルサイネージにて放映します。2月10日(月曜日)から23日(日曜日)までの2週間、1回15秒の動画を、6分に1回放映しますので、多くの方に本市の魅力を知っていただくきっかけとなることを期待しています。
また、サイネージ用の動画ではフレーズを表示しますが、敢えて「富山市」の部分を少し隠すことにより、視聴者の関心を引き、県外居住者を対象とした富山の名産品が抽選でもらえるプレゼント応募用WEBサイトへ誘導したいと考えています。

サイネージ用の動画は4種類ありますが、ここで、そのうち一つをご紹介します。

※ 動画の再生(15秒)

プレゼント応募用WEBサイトでは、回答の際に、そのほかのフレーズの紹介も兼ねた簡単なアンケートを実施します。このアンケートにより、世代や性別ごとに人気のフレーズを分析し、今後のプロモーションに活かしたいと考えています。

富山ガラス工房開設30周年記念展について

【市長】
昨年10月の記者会見でもお伝えしていましたが、富山ガラス工房は、2024年に開設30周年を迎えました。これを記念して、昨年から様々な関連イベントを開催してまいりましたが、本日はそのラストを飾る展覧会2本をご紹介します。

まずは、ガラスの街とやま連携展「まなざしとリズム-富山ガラス造形研究所 教員10人の表現」をご紹介します。
本市では、ガラスの街づくりを推進するため、ガラスを専門とする教育機関である「富山ガラス造形研究所」、ガラス作家の創作活動の拠点となり、作家の独立支援を行う「富山ガラス工房」、優れたガラス芸術の鑑賞機会を提供する「富山市ガラス美術館」の三施設が連携し、令和4年度から「ガラスの街とやま連携展」を開催しています。三回目の開催となる今回は、ガラス造形研究所の教員10名にスポットを当て、「まなざしとリズム」をテーマとした作品を展示します。教員として学生の指導・育成を行う傍ら、作家として制作活動を続ける10名の、卓越した技術と独自の世界観をお楽しみください。会期は、令和7年2月8日(土曜日)から2月16日(日曜日)までです。

次に、30周年記念行事の締めくくりとなる、富山ガラス工房開設30周年記念展「Gathering(ギャザリング)-つなぐ創造力」をご紹介します。
「Gathering」は集める、引き寄せるという意味ですが、吹きガラスの現場では竿に巻き取るという意味で使われています。この企画展では、工房の歴代所属作家達の作品を展示し、30年の軌跡をたどるとともに、未来へと続く針路を展望します。会期は、令和7年3月8日(土曜日)から6月22日(日曜日)までです。

富山ガラス工房は、1994年の開設以来、30年にわたり、ガラス産業の推進と、ガラスの魅力の普及に取り組んでまいりました。今では、「ガラスの街とやま」の拠点施設の一つとして、多くの方に認識されています。今後も引き続き、「ガラスの魅力」そして「ガラスの街とやま」を国内外に向けて発信してまいります。

富山市営駐車場「おやこパーキング」の整備について

【市長】
本市では、「こどもまんなか」の趣旨に賛同し、「こどもまんなかサポーター宣言」をするなど、「子育て日本一とやま」を目指して市民一丸となった取組を進めています。このような中、子育て世帯等が外出しやすい環境を整えることとし、このほど、4箇所ある富山市営駐車場全てに、妊産婦の方やこども連れの方に優先的に利用していただける「おやこパーキング」を整備することとしました。この「おやこパーキング」は、こどもの車の乗り降りやベビーカーの積み下ろしなどがしやすいよう、駐車スペースを広げています。桜町駐車場の2月1日のオープンを皮切りに、その他の駐車場も、今月末までに順次供用を開始します。

まず、桜町駐車場については、富山駅前のCiCビルに、中央児童館やこども図書館、学童保育といった子育て施設が設置されており、妊産婦の方やこども連れの方のご利用が多い状況にあります。このことから、CiCビルと連絡通路でつながる4階に「おやこパーキング」を設置したところであり、こども達が安心して車を乗り降りできるよう、他の車両と動線を区分した「おやこパーキング」エリアとして8区画を整備しました。
次に、城址公園駐車場と総曲輪駐車場については、障害者等用駐車区画に併設して、城址公園駐車場は地下1階に、総曲輪駐車場は1階に、各3区画を整備します。
また、富山駅北駐車場についても、障害者等用駐車区画に併設して、2階から6階までの各階にそれぞれ1区画ずつ、計5区画を整備します。

今回の「おやこパーキング」の整備によって、子育て世帯の方々等が気軽に子育て関係の施設や、まちなかの商業、体育、文化などの施設を訪れることにより、様々な体験や人とのふれあいを通して生活の質が向上し、子育て環境の充実につながることを期待しています。

グリーンスローモビリティ運行事業における株式会社ブリヂストンとの連携協定について

【市長】
本市では、持続可能な地域交通網の形成を目指し、環境にやさしく低速で走行するグリーンスローモビリティの運行事業に取り組んでいるところです。
今回、そのグリーンスローモビリティ運行事業のフィールドを活用し、株式会社ブリヂストンが開発を進めているAirFree(エアフリー)を通して、地域社会を支えるモビリティの維持・発展や地域活性化に寄与することを目的とした連携協定を締結する運びとなりました。

そのAirFreeとは、空気充填を要しないエアレスタイヤであり、パンクすることがなく、再生可能資源を使用しており、維持管理コストや環境面などにも配慮されている次世代タイヤです。
このタイヤをグリーンスローモビリティに装着することで、安全性の向上や、AirFreeの洗練されたデザインにより、さらに特徴的な車両が強調され、事業PRにも資するものと考えています。
なお、AirFreeの開発及び、当該連携事業にかかるAirFreeの装着・メンテナンス等は、株式会社ブリヂストンが負担されることとなっています。

現在、本市で所有するグリーンスローモビリティは、バスタイプとランドカータイプの二種類があり、バスタイプは富山駅北地区にて令和5年度より本格運行を開始しています。また、ランドカータイプについては、実装地区を選定中であり、今年度は新庄・東部地区、岩瀬地区で運行社会実験を実施しました。
今後のスケジュールについては、本年11月頃にはバスタイプの車両で全国初の公道での実証実験を行う予定としており、令和8年秋頃にはバスタイプ・ランドカータイプの両タイプでの実装を予定しており、今回の協定に基づき、協働で取り組むこととしています。

なお、2月13日(木曜日)に、連携協定締結式を行うこととしていますので、詳細が決まりましたら、改めてお知らせします。

多様化する市民ニーズや課題に対応するためには、官民連携で取り組むことが非常に重要であると考えており、本連携事業が公共交通のイメージアップ、さらには、本市の公共交通の活性化や地域振興などに寄与することを期待しています。

質疑応答

【記者】
1月に県立高校の再編方針案が県教委から示され、4年後までに富山市を含む県東部で4~5校を2~3校に再編する方針が提示されました。方針の受け止めや、県内で最も多く高校がある市としてどのような再編を望むかについてお聞かせください。

【市長】
県立高校の再編については、昨年6月に二度にわたって行われた、各市町村教育委員会や経済界の代表者、公立中学校長、PTAの代表者等が参加して、検討や協議を進める「地域の教育を考えるワークショップ」が開催されました。本市からは宮口教育長が参加し、考えを伝えています。

このたび示された「新時代とやまハイスクール構想」の基本方針については、本市が必要と考える二点、一点目は、生徒が興味・関心や将来の目標等に応じて、行きたい高校を選択し、学びたいことをじっくりと学べるような専門性を生かした特色ある学校づくりの推進、二点目は、県内の4地区において、生徒が通学しやすいバランスを考慮した学校・学科の配置、このことについて、概ね盛り込まれているものと受け止めています。
このため、今回示された構想に概ね賛成する立場です。未来を担う子どもたちのために、ニーズに即した充実した学びが提供できるよう、学科構成や設置場所などについて、さらに細かく議論を深めていただきたいと考えてます。
加えて、改編により設置された学科等で、生徒が「何を学び、どのような力を身に付けることができる高校なのか」を具体的にわかりやすく理解できるような情報発信を適宜行っていただきたいと思っています。

いずれにしても、変化が激しく、未来を予測することが非常に困難な時代ですので、このような時代、社会を生き抜く若者をしっかり育てていくために、高校再編は非常に重要だと考えています。そのことが富山市をはじめ、社会全体の持続的発展につながるものと思いますので、引き続き、丁寧な議論を期待したいと考えています。

【記者】
埼玉県で道路陥没事故が起き、下水道管の老朽化(が原因)と言われています。富山市としても、市域がかなり広いですが、下水道管の老朽化対策や今回の事故を受けて何か対策を進める考えはありますか。

【市長】
(下水道管については、)これまでも検査を行い、適宜、破損箇所や破損につながる兆候があれば修理や改築を行ってきています。(また、)計画的に老朽化したものから入れ替えています。(このような中、埼玉県八潮市の)事故が起きて、すぐに(富山市の)現在の状況を取りまとめて報告してもらっています。
まず、ご心配の老朽化した下水道管の状況ですが、富山市全体では約2,600キロメートルの下水道管を管理しています。その2,600キロメートルのうち、下水道管の一般的な耐用年数、これは50年と設定していますが、耐用年数50年を経過する下水道管は、昨年度末で(全体の)7.2パーセントの約190キロメートル(あります。)。10年後には、これがさらに増加し、全体の15.2パーセントとなる約400キロメートルとなり、今後、年数が進むにつれて増加傾向にあることが明らかになっています。
そして、この老朽化した下水道管への対応ですが、富山市では、老朽化に起因する道路陥没などが発生する確率が高まるとされている概ね30年を経過するコンクリート管などが約630キロメートルあります。これらに対して、カメラ調査を行ったり、老朽化が進行している下水道管の改築を順次進めているところです。
また、腐食が進みやすい環境下にある下水道管については、5年に1度の点検が義務付けられており、マンホールの蓋を開けて汚水の滞留などの状況を確認するとともに、何らかの異常を発見した場合には、清掃を行った後に再度カメラ調査により下水道管内部の状況を正確に把握し、損傷箇所を発見した場合には、修繕を行うといった処置を順次講じているところです。
その他、定期的に国道、県道、緊急輸送道路などの主要な道路について、道路面の変化を早期に把握するためのパトロールを適宜定期的に行うなど、道路管理者との連携を図りながら対応しているというところです。
参考情報として付加させていただくと、(30年経過したコンクリート管など約630キロメートルのうち)、健全性が確保されている下水道の延長は559.8キロメートルとなっています。これは率にすると、89パーセントは安全性が確保されているという状況にあるということです。

もう一点、八潮市の場合は、直径が(約)5メートルの非常に巨大な下水道管が地中の深い部分に入っていたという特徴がありましたが、本市の状況については、本市が管理する直径600ミリメートルを超えるいわゆる主要な下水道管は、主要地方道富山環状線などの県道や、けやき通りなどの幹線市道に、約49キロメートル埋設されていると報告を受けています。その49キロメートルのうち、30年を経過するコンクリート管は46キロメートルとなっています。こうした主要な下水道管についても、順次カメラ調査を行っていますが、現時点で道路陥没につながるような重大な損傷は見つかっていないと報告を受けたところです。
今後の対応ですが、今回の八潮市の道路陥没を受けて、国土交通省からは一定規模の流域下水道管理者に対する緊急点検を要請されたところです。現時点で、本市を含めた他の下水道事業管理者に対しては、まだ直接要請は出ていませんが、今後の対応については、国の動向などを踏まえて、必要な措置をしっかりと講じていく必要があると考えています。
なお、従来から行ってきた点検や計画的な更新、老朽化に対する更新、改築等については、計画に則って、しっかりと進めてまいりたいと思っています。

【記者】
おやこパーキングについて伺います。
これはこども連れの方(が優先される)ということですが何歳ぐらいまでを想定していますか。
また、「おやこパーキング」という(表示の)写真がありますが、コンビニなどでは色分けしてはっきり明示してあるところをよく見ます。(「おやこパーキング」と表示されている場所が)若干上なので、前を向いて運転している人は見逃したりすることもあるのではないかと思いますが、色分けなどはされていますか。されていないのであれば、今後考えられるのでしょうか。

【市長】
妊産婦さんから概ね小学生まで(を想定しています。)。
ロゴマークも表示していますが、わかりやすい表示は確かに必要だと思いますので、使われた方の感想や利用状況も含めて、工夫をしてみたいと思います。(案内表示は)上のところと、ここ(柱部分)にも設置していますので、使っていただいて改善の余地があれば対応したいと思います。
ご意見ありがとうございました。

【記者】
先日、富山市の小学校でいじめに関するアンケート結果が漏えいするという事案があり、教育用のクラウドで漏えいしたということでした。(クラウドは)便利であると思いますが、この事案に対しての市長の受け止めと今後の対応を改めてお聞かせください。

【市長】
今回の事案は、決してあってはならないことだと、まず冒頭に申し上げたいと思います。
教育長とも早急に話をし、事案の内容を確認しました。そうしたところ、教員の操作のミス、人為的なミスが原因だとわかりましたので、まずは操作ミスがないように、その(正しい)使い方の周知徹底をしっかりしてほしいということを伝えました。そして、市長部局としましては本日の午前中に部局長会議を開き、その点について、企画管理部から再度、(注意喚起を行いました。)。各所属で個人情報を扱っており、特にクラウドとの関係などもありますが、システムを使って取り扱う個人情報も非常に多いので、人為的なミスがないように、必要があれば研修を行うなど、どのような取り扱いをするシステムなのか、その作業手順なども含めて再度確認してほしいということを各部局に伝え、対応に当たっているところです。
いずれにしても、今回の事案も含めて絶対にあってはならないことだと認識しています。

【記者】
今年は戦後80年という節目の年であり、先月27日に超党派の富山大空襲を語り継ぐ議員連盟が設立されました。また、富山大空襲を語り継ぐ会も知事に要望書を提出し、知事も前向きに検討するということでした。それを踏まえてお聞きします。市として、今までその市民団体(富山大空襲を語り継ぐ会)が、資料収集や展示施設の設置などについて要望書を出していると思いますが、実現はしていません。今年、市としてはどのような動きをしていくのかお聞かせください。また、県との連携でどのようなところまでお考えなのかお聞かせください。

【市長】
県との連携は非常に大事だと考えています。市民団体の方々(から要望書が提出されたことや)、超党派の議員連盟が立ち上がりましたので、その重みをしっかり受け止めて、県とは、この80年を機にこの戦争の悲惨さや、二度とあってはならないということを伝えていくためにはどのような形が一番良いのかということも含めて、ハード、ソフト両面から連携して情報交換しながら取り組んでまいりたいと思っています。
施設面ですが、市民団体の方々からは、かなり前から富山市に対して要望をいただいています。私が市長になってからも要望をいただいています。現在、富山市では、ホームページにアーカイブ化した戦争資料などを掲載したり、市役所の多目的コーナー等において展示したり、8月1日に開催している富山市民感謝と誓いのつどいの場で市民の皆さんやこどもたちに戦争の悲惨さを伝えたり、富山大空襲のときの惨状、そこから力強く復興してきた富山市の歴史などを共有する場をつくっています。しかし、施設(を設置する)場合は、一段ハードルが上がります。とは言うものの(戦後)80年であり、(戦争経験者の)皆さんもお歳を召していますので、元気なうちに、この80年を機に次に何ができるのか、もう一歩踏み込んでしっかりと捉え、県とも相談しながら、今までご要望をいただいた方々とも議論しながら考えてまいりたいと思っています。

【記者】
昨年8月2日の定例記者会見で、そのような施設に関する質問も出てており、その時の藤井市長の回答としては、現時点で展示施設の設置を考えていないとした一方で、展示することで実物を見ることも大事だということを踏まえて、実物の展示も議論していきたいという発言がありました。そこから市長としての考えは変わっていないのか、また、その先踏み込んで議論していきたいということでしたが、具体的にどのようなことをお考えなのかお聞かせください。

【市長】
要望も受けていますし、戦争経験者の方々がお年を召しているということもありますし、戦災の資料も少なくなっていく危惧もありますし、展示をすることの必要性は十分に認識をしています。実は今年度、展示(に関して)、例えば常設展示コーナーを市の管理している施設のどこかに設けられないかということを担当部局で調査しています。その結果、(市の施設は)手狭であり、適切なスペースがとれないということですので、今後、どのような場所で、どのように展示していけば良いのかなど、常設展示についてもしっかりと議論していきたいと考えています。施設(を設置する)かどうかは別として、常設的に展示するスペースについても議論していきたいと思っています。

 

※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課

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