定例記者会見 令和6年9月2日
- 日時 令和6年9月2日(月曜日)13時10分から13時40分まで
- 場所 市庁舎東館802会議室
発表項目
- 「令和6年度富山市総合防災訓練」の実施について(防災危機管理部防災危機管理課)
- 公費解体制度の申請期限再延長について(環境部廃棄物対策課)
- 「第64回富山まつり」の開催について(商工労働部観光政策課)
- 富山市民病院「緩和ケア病棟」の再開について(病院事業局 市民病院 医事課)
記者会見の内容
発表項目
「令和6年度富山市総合防災訓練」の実施について
【市長】
令和6年度富山市総合防災訓練についてお知らせします。日時は、10月6日(日曜日)8時から11時30分頃まで、場所は、大沢野小学校及び大沢野会館において実施します。
この訓練は、近年の激甚化・頻発化する豪雨等の自然災害に対応するため、関係機関相互の連携と市民の防災意識の高揚を図ることを目的として、国や県にご協力をいただき、消防や医療機関などの防災関係機関、自主防災組織等の各種団体、地域住民の皆様とも連携しながら、大規模災害を想定した総合的かつ実践的な防災訓練となっています。今回は、約40機関、600名の方々にご参加いただく予定としています。
主な訓練の内容は、大沢野小学校のグラウンドにおいて、消防、警察、自衛隊等による倒壊建物や事故車両からの救出訓練のほか、応急救護所開設訓練、上下水道やガスなどのエネルギー関連施設の被害を想定したライフライン応急復旧訓練など、本番さながらの実働訓練を実施するとともに、はしご車の試乗体験や災害対応車両の展示コーナーも設置します。
また、大沢野小学校体育館及び大沢野会館においては、避難所開設時において使用する段ボールベットの組み立て体験や陸上自衛隊による災害時に役立つ防災技術体験及び赤十字奉仕団による炊き出し訓練などの地域に密着した実地訓練を行います。
今年度の総合防災訓練につきましては、能登半島地震の経験を踏まえ、いざという時に、「自助」「共助」「公助」それぞれの役割が十分に発揮できるよう関係者の皆様、地域住民の皆様としっかり連携して取り組むことを大切に、地域の防災意識のさらなる向上を図ってまいりたいと考えています。
公費解体制度の申請期限再延長について
【市長】
公費解体制度は、令和6年能登半島地震により半壊以上の判定を受けた家屋等について、本市が所有者に代わって解体・撤去を行うものです。
本市においては、4月16日から受付を開始し、申請期限を9月30日まで延長しているところであり、8月30日現在、申請があった15件のうち、書類が整った14件を受理しています。
被災家屋等の解体については、現時点では、9月中に着手することを予定しています。8月中には着手できなかったということで、9月中に着手する予定としています。現在、申請を受け付けている被災家屋等については、令和6年度末の解体完了を目標に実施してまいりたいと考えています。
一方で、被災者の皆様の中には、愛着のある家屋を解体することに、決断の時間を必要とする方も見受けられるところであり、他の各種支援制度を含めて、十分に検討いただく必要があるものと考えています。
また、本市の罹災証明書の申請期限が令和7年1月末であり、新たな対象者が出る可能性があることや、公費解体の申請書類を準備する期間を考慮し、申請期限を令和7年3月31日まで再延長することとしました。
申請期限の再延長については、未申請者に個別に案内するなど、周知に努めるとともに、今後とも、被災者からの事前相談や申請受付に、丁寧に対応していきたいと考えています。
「第64回富山まつり」の開催について
【市長】
富山県内最大級のお祭りである「第64回富山まつり」を、9月21日(土曜日)と22日(日曜日)の2日間、開催します。今回も富山城址公園をメイン会場に、城址大通りなどで様々なイベントを実施します。
行事日程ですが、まず、21日(土曜日)は、富山県民会館において「越中おわら節全国大会」、富山城址公園や城址大通りでの「城址アスレチックパーク」や、「星空バザール」、「富山のよさこい祭り」といったおなじみのイベントを行います。このほか、今回初めてとなる「企業対抗綱引き大会」を開催します。
22日(日曜日)は、毎年子どもたちに大人気の「はたらくクルマ」、オーバードホールで行われる「おまわりさんの演奏とドリルの祭典」のほか、土曜日同様、「城址アスレチックパーク」、「星空バザール」、「富山のよさこい祭り」そして、今回初めてとなる「まちなかベースボールパーク」を開催します。
中でも、今回の「富山のよさこい祭り」は、参加全61チームのうち県外からの参加が41チームあります。昨年は28チームでしたので、本当にたくさんの県外チームに参加していただけるということで、うれしい限りですが、総勢約2,500人が歌い踊る、県外からも注目される富山まつりの名物イベントとなっています。
また今回初めて実施する「まちなかベースボールパーク」ですが、2026年に富山市民球場アルペンスタジアムでプロ野球オールスターゲームの開催が決定しています。このことから、22日(日曜日)に、グランドプラザにおいて、富山GRNサンダーバーズと連携して実施します。ティーバッティング体験や、ユーチューブでも人気の「トクサンTV」チャンネル出演者のトクサン、ライパチさんによるトークショーを行い、オールスターゲームに向けた機運醸成や、祭りの賑わいづくりに努めたいと考えています。
詳細につきましては、お配りしたチラシをご確認ください。
今年の富山まつりも、多くの市民の方に楽しんでいただけるよう新規の企画を織りまぜ、準備を進めていますので、ぜひ皆さんには会場に足を運んでいただき、楽しんでいただきたいと思っています。
富山市民病院「緩和ケア病棟」の再開について
【市長】
富山市民病院では、現在休止している緩和ケア病棟を令和6年10月1日から再開します。
令和2年4月以降、県内での新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴い、患者の隔離や、感染の制御のため、トイレ付きの個室を多く有する緩和ケア病棟を新型コロナウイルス感染症病棟として一時的に転用していました。緩和ケア病棟については、令和2年8月に診療を再開していましたが、令和3年10月から、一般病床の不足に伴い、やむを得ず休止していました。
このたび、施設整備や従事する職員の確保に目途がつきましたので、令和6年10月1日から緩和ケア病棟を再開することとし、これまで以上に、がん診療に力を注いでまいりたいと考えています。
なお、緩和ケア病棟は、全室個室で、病床数は12床で運用します。
緩和ケア病棟では、緩和ケア専門の医師や看護師のほか、薬剤師、ソーシャルワーカーなどの多職種がチームを組んで、患者さんとご家族のケアにあたりたいと思います。さらに、心のつらさに対応する精神科医、心理療法士がきめ細かくサポートします。
また、病室は全室個室で、談話室や屋上庭園があるほか、ご家族が休息するための家族室、簡単な調理ができるキッチン、ご家族にも入浴していただけるお風呂などもあり、ご家族が宿泊できるソファーベッドを備えた病室もございます。
緩和ケア病棟では、自分らしさを保つことや生活スタイルの確保など、患者さんの医学的な側面ばかりでなく、患者さんとご家族の希望にできる限り寄り添えるように幅広く対応してまいりたいと考えています。
質疑応答
【記者】
9月1日から3日の日程で、富山市八尾地域でおわら風の盆が開催されていますが、住民の高齢化や若者の地域外への流出による後継者不足が課題となっています。祭り継続への市長の期待と、現状をどう捉えていらっしゃるかお聞かせください。
【市長】
私も昨日、おわら風の盆に行き、曳山展示館のステージで観光客の皆さんにご挨拶をさせていただいたところです。台風10号の影響も大変心配されましたが、昨日は初日を無事に開催することができ、大変喜んでいます。おわら風の盆ですが、ぼんぼりがあって、唄、踊り、そして胡弓や三味線の調べ、大変情緒のある、もの悲しさも漂うような独特のお祭りです。立春から二百十日の頃の大きな風を収める、五穀豊穣を願うという祭りが、300年、地域の皆さんのお力によって代々受け継がれてきたということです。そのような意味でいうと、昨日も大変多くの方々がその伝統のあるおわら風の盆を楽しまれたということです。
ご指摘にあったように、実際、(おわら風の盆が行われる)11町内どの町内でも担い手不足、後継者不足が非常に大きな問題になっています。一つは、ご結婚されて町外に転出される、大学(進学)や就職等で町外に転出される、そのような若者も多くいらっしゃいます。また、ご指摘があったように、高齢化で演じることが難しくなったという方もいらっしゃいます。とにかく後継者が不足してきたということです。こうした中、それぞれの町内はそれぞれに工夫していらっしゃいます。例えば、転出された若者や昔おわらをやっていらっしゃった方々の親戚や友達の関係を伝って、おわらの時期に手伝いに来ていただく、あるいは一般の方々も含めていろいろなおわらの団体がありますので、そのような方々を呼び込んで、一緒におわらを盛り上げていくといった取組をしていらっしゃいます。また、おわらのファンを増やし、そのような方に声掛けしていただくということにも努めていらっしゃいます。これは、町内の方だけではなく、町外の方(から)も(担い手を)発掘していこうという取組だと思います。1例を挙げますと、今町があります。大変小さな町内ですが、この町は、転出された方々が中心となり、その家族、友人などもお誘いして、おわらの協力隊を組織されています。町外に出て行かれた方が、年間を通じて(今町の)関係行事などに精力的、協力的に参加して、お祭りを盛り上げていくという活動もしていらっしゃいます。そのような地道な活動が実を結んで、今年もおわら風の盆の今町での開催が実現しています。
もう一つ大事なことに、人材の確保と同時に資金の確保があります。コロナ禍前のように、駐車場収入や各種収入をふんだんに得られるという時代ではなくなったので、例えば、今年から新しい取組として、有料観覧席を設けて(いるところもあります。)。私も昨日、少し見学させていただきました。(有料観覧席の)椅子席はパイプ椅子で可動なんですが、市内の心ある企業からの寄附によってその椅子は賄われているということです。固定席よりも近くでおわらのステージが見られるという利点もあると感じました。もちろんおわら風の盆行事運営委員会の方々や観光協会の方々の努力もありますが、そのような企業の支援をいただきながら、新しい取組をしておられると感じました。
(また、)ファストフードのチェーン店とコラボして、おわらカードのようなものを作り、昨日、町内で配布していらっしゃいましたが、若者やお子さんに大人気であり、カードを持っていれば、ファストフード店でインセンティブがあるということです。そのようなコラボ企画も工夫して展開されているということですので、今後また新しい取組を実施されるときは、富山市も必要に応じてサポートしていきたいと考えています。
いずれにしましても、全国的に伝統行事の担い手が不足しているということ、これはおわら風の盆も同じですので、地域の方々、11町内(の方々)、おわら風の盆行事運営委員会、観光協会等、関係者の方々と連絡を密にして、後継者、担い手の確保に富山市も協力してまいりたいと考えています。
【記者】
富山市民病院の緩和ケア病棟の再開についてお聞きします。
令和3年10月から現在も休止しているということですが、これもコロナの影響ということでしょうか。
【市長】
そうです。コロナの影響です。
先ほどの発表の中にもありましたが、(新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴い、患者の)隔離が必要になりましたので、個室がたくさん必要になったわけです。加えて、コロナに対応する医師や看護師などの医療スタッフがたくさん必要になったと(いうことがあります。)。(このようなことから)やむを得ず休止をさせていただいたと(いうことです。)。
【記者】
氷見市の林正之市長が任期満了前に辞任されるということを表明されました。同じ富山県内の首長として、加えて、富山県市長会の会長も務めていらっしゃる藤井市長として受け止めをお聞かせください。
【市長】
林市長におかれましては、本当に志半ばで大変重い決断されたと私自身も受け止めています。林市長とは、(林市長が)県土木事務所の幹部時代、私が県議会議員に初当選させていただいた当時から、いろいろと仕事の面でご指導いただいたという仲であります。首長になられても、行政のプロフェッショナル、特に防災減災や国土強靱化の分野の専門家ですので、そのような面でも、相談したらいろいろなご意見を聞かせていただいて、非常に勉強させていただいたという思いです。ご本人は断腸の思いということですが、体が第一ですので、しっかりと休んでいただいて、無事回復されることを願うばかりです。
【記者】
公費解体について、8月中の着手を目指していらっしゃいましたが、まだ着手に至っていない理由と、今後どのように進めていきたいのか考えを教えてください。
【市長】
(着手されていない理由として)一番は、やはり愛着のあるご自宅を壊すことに対する抵抗感(がある)ということがあります。加えて、(被災家屋の)中にある生活必需品なども含めて、片付けて空にしなければならないという前提があります。また、解体後どうするかということもまだ決まってない方もかなりいらっしゃいます。とにかく解体する前の準備段階に時間がかかっているということですので、その段階で富山市もしっかりと寄り添って、例えば(解体後の)お住まいの相談や、ご自身で調度品などを持ち出せないということであれば、どこまで持ち出せばいいのかなど相談にも乗りますし、なるべくスムーズに進められるようにお手伝いしたいと思っています。今ほど申し上げたような理由で、着手に至っていないというところです。
【記者】
今後どう進めていきたいか、(解体の)時期的なことなど、何かありますか。
【市長】
(公費解体の申請は)相当数、受け付けています。その解体に着手する前の段階で時間がかかっているということですので、被災されたご家族に寄り添って、その悩みを一つひとつ解決していくという方法しかないと思います。しっかりと解体に着手できるように寄り添ってまいりたいと思っています。
【記者】
先日、9月補正予算案が発表されましたが、市長として、思いが強い事業や編成に当たっての考えを教えてください。
【市長】
9月補正は、一つはやはり災害対応もありますし、全般的には当初予算に計上されなかったものについて補正していくという考え方ですので、しっかりと当初予算の考え方を踏襲してやっていきたいと考えています。(災害からの)復旧復興などいろいろありますが、全般的にしっかりやっていきたいと思います。
【記者】
公費解体について伺います。
対象となるのが半壊以上の建物ということですが、現在その対象となる建物の数はどのぐらいありますか。
【環境部次長】
住家の被害状況としましては、8月20日現在、全壊が2件、半壊が48件となっています。ただし、罹災証明(の申請)がまだ続いていますので、今後増えるかもしれません。
【記者】
当初、公費解体の完了は年度内ということでしたが、現在申請を受理しているものに関して、年度末の完了を目指すという認識でしょうか。
【市長】
私どもとしてはなるべく早く着手し、年度末までには解体(を完了)したいということです。(しかし、)これだけは、市役所が行って解体するわけではなく、家の持ち主である被災者の方もいらっしゃいますし、解体していただける専門工事業の方もいらっしゃいますので、工事の発注などいろいろな段取りがあります。そのような中で、できるだけ年度内、早めに実施していきたいという考えです。
【記者】
申請は今年度いっぱい受け付けるが、市としての公費解体の完了は今年度末までを目指して、申請状況によってはそれ以降に公費解体が行われるっていうこともあり得るというような認識でしょうか。
【市長】
状況を見ながらですが、それ(令和6年度末)以降にずれ込むことも絶対ないとは言えないと思います。それは、やはり、住民の方々の要望が一番大事ですので、多少時期は後に先送りになることも考えられると思います。
※発言内容を一部整理して掲載しています。・・・富山市広報課
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