ありがとう!オリンピック! 2021年9月5日

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ページ番号1002971  更新日 2023年1月6日

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響による緊急事態宣言下で開幕した「東京2020大会」が、去る8月8日に閉幕した。

厳しい予選を勝ち抜き、さらに1年間の延期を余儀なくされた中で参加した各国のアスリートたちは、この大会をどう感じたのか?開幕1カ月前には、感染拡大により開催さえ危ぶまれる状況もあった。異例ともいえる厳戒態勢の中、大会は無観客試合を基本とされた。アスリートや大会関係者は、選手村と試合会場を往復するだけで、観光や各種イベントへの参加などはできなかった。

日本各地で行われる予定だった各国選手団のキャンプや、アスリートとの交流行事の多くが中止になったことは、地方における草の根交流の機会と、日本人が大切にしている「おもてなしの心」を世界に伝える機会を逸したという意味では、非常に残念であった。

しかし、熱い戦いを終えた閉会式では各国のアスリートの充実した笑顔が溢(あふ)れており、その姿がこの大会の開催意義を物語っていたと思う。

日本選手団は、過去最高となる金27個、銀14個、銅17個、合計58個のメダルを獲得し大躍進した。スケートボード女子ストリートに出場した富山市在住の中山楓奈(なかやまふうな)選手(龍谷富山高校)が、見事銅メダルを獲得する活躍を見せたことが日本選手団に弾みをつけた。また、バスケットボール男子では八村塁(はちむらるい)選手と馬場雄大(ばばゆうだい)選手(奥田中出身)、ハンドボール女子では佐々木春乃(ささきはるの)選手と横嶋彩(よこしまあや)選手(堀川中出身)、水球では稲場悠介(いなばゆうすけ)選手と稲場朱里(いなばあかり)選手(堀川中出身)が躍動し、世界と対等に渡り合う姿は、市民に大きな勇気を与えてくれた。さまざまな競技で多くのアスリートが最高のパフォーマンスを披露し、私たちに大きな感動を与えてくれた。そして、多くのアスリートが、大会や競技関係者、ボランティアスタッフへの感謝の言葉「ありがとう!」を口にしていた。

今大会のコンセプトは「つなげよう、スポーツの力で未来に」であり、スポーツが人々に与える勇気や力をレガシーとして東日本大震災の被災地に残し、復興を後押しし、未来につなげることを目指した。また、スポーツを通して「持続可能な開発目標(SDGs(エスディージーズ))」に貢献すること、多様性を認め受け入れる「ダイバーシティ&インクルージョン」を実現することも目指した大会であった。その目標が達成できたか否かは、後の評価を待つこととしよう。

そして、いよいよ「東京2020パラリンピック」が開幕する。テレビの前から離れられない日々が、もうしばらくは続きそうである。

写真:中山選手と市長
表敬訪問する中山選手(7月5日)

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