お正月の思い出 2023年1月5日

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ページ番号1011541  更新日 2023年3月3日

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「もういくつ寝るとお正月 お正月には凧(たこ)あげて こまをまわして遊びましょう 早くこいこいお正月♪」懐かしい滝廉太郎作曲の唱歌「お正月」である。自分が子どもの頃はよく歌ったものだが、残念ながら最近は子どもたちが凧あげやこままわしをして遊んでいる風景はあまり見かけなくなった。しかし、今も保育園や幼稚園などでは12月にはこの歌を元気よく歌っているようである。

自分の子どもの頃を思い出してみると、お正月にはたくさんの楽しみがあった。正月だけは親も周りの大人も寛大になるのである。兄弟やいとこ、近所の子どもたちと夜遅くまで遊んでいてもあまり叱られなかった。紅白歌合戦が終わる大晦日(みそか)の深夜には、しんしんと降り積もる雪を踏みしめ兄弟や近所の子どもたちと村の鎮守(ちんじゅ)の除夜祭(じょやさい)に出かけたものである。元旦には元旦祭が行われ、初詣にも出かけた。少なくとも三日間は大好きなお雑煮と正月の御馳走(ごちそう)が食べられる。冬休みのため学校が休みになるのも嬉(うれ)しかったし、友達から届く年賀状も待ち遠しかった。近所の里山でスキーやソリ遊びに興じた。そして何と言っても一番のお楽しみはお年玉であろう。子どもたちにとってお正月が待ち遠しいのは、今も昔も変わらないのである。

さて、大人になって歳を重ねると、お正月を迎える準備が結構大変なことに気づく。最近は忙しさにかまけて大掃除を後回しにし、大晦日の夕方までかかることもしばしばである。我が家では、大掃除の大部分は主にお父さんの仕事なのである。そして、新しい年の幸せを運んでいただける年神様をお迎えするために、玄関先にしめ縄や門松を飾る。床の間にはお供物の鏡餅や神酒、掛け軸は天神様を飾る。富山では学問の神様である菅原道真(すがわらのみちざね)公を天神様として飾る風習がある。菅原道真公は学識が高かったことから、子どもが賢くなるようにとの願いを込めて飾るのだと両親から聞いたことがある。最後に子どもたちへのお年玉を用意してから年越しそばをいただく。新年の1時間前にようやく正月準備が完了する。いつもギリギリセーフである。

年が明けて新しい1年が始まる。「あけましておめでとうございます。」というお正月の挨拶(あいさつ)には、無事に年を越して年神様を迎えられたことに感謝するという意味がある。まさに今年も感謝からのスタートである。

また、「一年の計は元旦にあり。」と言われる。年頭に当たり「今年は何をするのか。」という目標をしっかりと定めることも大切なことであろう。趣味や仕事、人間関係、今年こそチャレンジしたい事などを思い描き、ノートに書き出すのも楽しいものである。

本年が皆さんにとって素晴らしい年になるよう心からお祈り申し上げます。

写真:鏡餅

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