2025年に行くべき世界の52か所 2025年2月5日

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ページ番号1016601  更新日 2025年2月5日

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新年早々に大きなお年玉を頂いた。ニューヨーク・タイムズ社の「2025年に行くべき世界の52か所」に富山市が選ばれたのである。まったく寝耳に水の知らせであった。すぐに同社のホームページなどをチェックし、日本からは万国博覧会が開催される大阪市と本市が選定されたことを知った。「混雑を回避しながら文化的な感動とグルメが味わえる」点が評価されたとのことである。本市のような地方都市にスポットを当て、独自の取材でそこにしかない魅力を発見し選定いただいた同社に心から感謝を申し上げ、市民の皆さんと共に心から喜びあいたいと思う。

改めて評価を観(み)ると、本市は東京から新幹線で2時間あまり、大阪からも電車で3時間弱と、首都圏や関西圏からのアクセスが非常に良い。そこに住む市民は、家族のように自分を受け入れてくれる温かさがあるとのことである。「文化的な感動」という点では、隈研吾(くまけんご)氏が設計を手がけたTOYAMAキラリ内の富山市ガラス美術館や、伝統行事として300年以上の歴史を誇る越中八尾おわら風の盆、「グルメ」としては、鉄道模型が走る喫茶店やおでん、和風カレーなど、オンリーワンの魅力を提供する隠れ家的スポットを紹介している。「混雑を回避しながら」とは、「すいている」ということだが、人が心のこもったおもてなしを提供する、あるいは心静かに芸術を鑑賞し文化や自然に向き合うためには丁度良い人と人との距離感があるということであろう。これもまた本市の魅力なのだと、良いふうに解釈している。

一方で、同社関係者は、「新幹線で北陸を訪れる外国人観光客は、何故(なぜ)こんなに魅力のある富山を通過してみんな金沢へ行くのか?」と疑問を呈(てい)するとともに、本市は「能登半島地震の復興の一環で観光客を集めている。」と、富山市への期待を込めた評価もしてくれている。私たちは、この疑問と評価に真摯(しんし)に向き合い、富山市の魅力発信に努めてゆかなければならない。つまり、大きな宿題を頂いたということである。

さて、今回の選定を機に特に欧米からの外国人観光客が急増することは、非常に有(あ)り難(がた)いことであるが、故にしっかりと備えたいと思うのである。言うまでもなく、富山には標高3,000m級の立山連峰から水深1,000mの富山湾まで高低差4,000mのダイナミックな地勢と大自然がある。立山山麓や有峰を含む市域の約7割が緑豊かな山林である。天湖森(てんこもり)や牛岳エリアなど身近な自然と触れ合える場所がある。豊富な天然水や米をはじめとする農産品、地酒、呉羽梨や朝日すいか、池多や山田のリンゴなどの特産品がある。四季折々の海の幸、山の幸をふんだんに提供してくれるお店がある。伝統行事のみならず、チンドンコンクールや富山まつりなどの比較的新しい市民行事がある。富山駅周辺の賑わいづくりイベントや越中大手市場など、市民が主体となったまちづくりの取り組みも活発に展開されている。そして、何よりも心温かい人々がいる。

今こそ、市民一人一人が、日々の生活の中にある「わがまちの魅力」を再発見し、オール富山で発信して行くことが大切だと思う。そして、国内外の観光客に富山県や北陸に滞在していただき、ひいては能登半島や被災地の復興に繋(つな)がることを大いに期待する。

写真:市内の風景(富山城とセントラム)
市内の風景

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