花と緑のまち、とやま 2024年6月5日

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ページ番号1015507  更新日 2024年6月5日

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「目には青葉 山ほととぎす 初鰹(はつがつお)」(山口素堂(やまぐちそどう))、そんな季節の到来である。肌寒さは残るが雨上がりの心地よい日差しが降り注ぎ、通り抜ける風が清々(すがすが)しい朝である。市役所の窓からは、松川沿いの桜並木や城址公園、城址大通りを見渡すことができる。松川沿いの桜並木が青々とするころ、すっかり眠りこけていたケヤキ並木が桜に負けじとばかりに一気に芽吹き、その新緑が実に目に眩しい。新たな生命の息吹を感じることができるこの季節が大好きな方も多いのではないか。

さて、新緑と言えば身近にある緑だけではなく、遠目に観(み)る緑もまた素晴らしい。春から初夏にかけては、市内のいたるところから残雪の立山連峰とその麓(ふもと)に新緑が広がる、まさに「山が萌(も)える」風景を楽しむことができる。本市では、立山連峰の四季折々の雄大な眺望が楽しめる市内22カ所を「立山あおぐ特等席」に選定している。木々の緑やさまざまな草花、田園風景、川のせせらぎ、街路樹、人々の営みなどの近景と、雄大な立山連峰の遠景が日常の風景として楽しめるのも富山ならではの特権であろう。

以前、新緑の富山を初めて訪れた友人が、「富山駅から目的地のホテルまで歩いたのだが、街中に街路樹や公園の豊かな緑があり、あちらこちらで花が咲いている。ゴミがほとんど落ちてなくすごくきれいな街だね。また、ビルの谷間から見える立山連峰も迫力があり素晴らしいね。」と感心しきりだったことを思い出す。観光や仕事で県外から本市を訪れる方々からは、しばしばそのようなお褒めの感想をいただけることがある。そんな時は、花壇の手入れやゴミ拾いなどの環境美化活動が、多くの心ある市民・企業のボランティアの皆さんによって継続的に行われていることを紹介させていただいているが、本当に嬉しくありがたいことである。

ところで皆さんは、富山市の木、花木、草花がそれぞれ決まっているのはご存じだろうか。市民アンケートなどを基に選定したもので、木がケヤキ、花木はツバキ、草花はヒマワリである。ケヤキは、古くから市内の神社仏閣をはじめ民家や街路樹にも植栽してあり、四季折々に季節感を楽しめる日本を代表する広葉樹である。ツバキは、広い市域の至る所に多くの種類が植栽され、庭木としても親しみがある。うっすらと雪化粧した姿も誠に情緒がある。ヒマワリは、太陽に向かい凛(りん)と立つ姿が逞(たくま)しい夏を代表する草花である。種子は食用油として使用されるものもあり、滋養強壮にも良いとされている。

今年の夏ごろには、市民の皆さんと協力して市内の花壇や河川敷・道路際の農地などでたくさんのヒマワリを咲かせて、被災地や富山市民の元気が出るような事業を行いたい。これからも市民の皆さんと共に「花と緑のまち、とやま」を創って行きたいと思う。

写真:富山地方鉄道布市駅近くに咲くヒマワリ
富山地方鉄道布市駅近くに咲くヒマワリ

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