G7富山・金沢教育大臣会合を経て 2023年7月5日

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ページ番号1013055  更新日 2023年7月5日

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G7富山・金沢教育大臣会合が、去る5月12日から4日間に渡り富山市と金沢市を舞台に開催された。本市においては2016年のG7富山環境大臣会合以来2度目のG7大臣会合の開催であり、富山県や本市の雄大な自然や食の魅力、熱心な教育関係者や地域に支えられた質の高い教育、SDGsや環境政策・ガラスのまちづくりなどの本市の取り組みが世界に向けて発信されたことは、シビックプライドの醸成にもつながる素晴らしい出来事であった。とりわけ今会合が、未来を担う児童生徒や若者たちにとって大きな刺激となり、将来の夢へとつながる良い機会になったと確信している。

さて、今回の大臣会合で特筆すべきは、準備段階から本番にいたるまで、たくさんの子どもたちや若者が参加してくれたことであろう。富山大学と金沢美術工芸大学の学生が協力し作成した両県の豊かな魅力を表現した未来志向の「ロゴマークとポスター」は、デザインの持つ発信力を再認識させられる素晴らしいものであった。富山駅でのお迎えのための「花の装飾や日本庭園」は中央農業高校や小矢部園芸高校の生徒が作成、各国メディアへの「お弁当とお菓子づくり」は富山調理製菓専門学校の学生が担当した。心温まる手作りのおもてなしは大好評であった。「富山・金沢こどもサミット」では、市内中学生25人と県内高校生5人、金沢市内の中学生24人が参加し「自分と社会のよりよい未来を創るために私たちができること」をテーマに議論し、最終的には「富山・金沢こどもサミット宣言書」にとりまとめた。本番では各国大臣に対して宣言文に込めた思いを英語で発表し意見交換を行った姿は、本当に堂々たるものであった。「G7のりもの語り教育国際会議」では、本市中央小学校の6年生とデンパサール市、クアラルンプール市、サン・セバスティアン市の小学生がオンライン会議を行い、各市の公共交通の現状に目を向けその良さを再発見し、意見発表をすることで国際交流を図った。大人にとっても、今後の国際交流のヒントが満載の取り組みであった。

また、会合初日のエクスカーションでは、芝園小学校での給食体験と児童との交流会、ICTを用いた先進的な国語の授業を視察、八尾中学校では地域住民の参画による郷土芸能部の活動や文化の継承を視察、「おわら踊り」による生徒との交流会などが開催され、各国関係者が積極的に児童生徒とコミュニケーションを取っておられる姿が印象的であった。この他にも、大学生や専門学校生が通訳ボランティアとして協力したり、夕食会のアトラクションで県内の子どもたちが素晴らしいダンスなどを披露してくれた。

今後は、参加した児童生徒が得た貴重な体験や学び、自信や誇りを県内の子どもたちに広め、未来へと引き継ぎ、今大臣会合のレガシー(遺産)にしてゆくことが大切である。

最後に、市内清掃美化活動などの開催準備や、期間中の交通規制などに協力していただいた市民各位、全ての関係者にあらためて心から感謝を申し上げたい。

写真:芝園小学校での視察
芝園小学校での視察

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