師走に想うこと 2021年12月5日

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ページ番号1002974  更新日 2023年1月6日

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松川の桜の葉もすっかりと落ちて、一雨ごとに寒さが厳しくなる季節がやってきた。師走を迎え、何かと気ぜわしく今年も終わろうとしている。この時期のご挨拶(あいさつ)は、「今年も1年、早かったですね。」で始まるのである。振り返ると色々な出来事があったが、年を重ねるにつれ1年間のスピードが速くなっているように感じるのは自分だけではないと思う。

以前、NHKの「チコちゃんに叱られる!」という番組で、「大人になると、あっという間に1年が過ぎるのは何故(なぜ)?」「人生にトキメキがなくなったから。」というようなやり取りがあったと記憶している。思わずクスリと笑ってしまったが、一理あると変に納得したりもする。子どもの頃は、初めて見るものや体験することが多く、「何故だろう?どうしてだろう?なるほど、そういうことか!」といった興味や発見や感動に満ち溢(あふ)れていて常に心がトキめいていたが、大人になるにつれさまざまな経験を積み、知識も豊富になり、身の回りの出来事に対する感動やトキメキが無くなってきたということだろう。ちなみに、この番組では、19歳ぐらいから1年が速く感じられるようになると言っていたと思う。

子どもの頃は何事に対しても興味津々で、新たな発見や感動に溢れ、確かに1日や1年が過ぎるのが長かったのである。今は、昨日何を食べたかさえ覚えていないのに、子どもの頃に作ってもらったカレーライスやポテトサラダの味は決して忘れることはないのである。

ところで、自分の周りには「年を重ねてもトキメキに溢れ、イキイキとした人生を笑顔で謳歌(おうか)している」素敵(すてき)な大人たちがおられる。出来れば自分もそうありたいと願うのである。

そんな方々の特徴は、人との関わりを大切にする、打ち込める趣味やスポーツを持っている、芸術や音楽、読書を楽しんでいる、仕事も好き、食べることが大好き、おしゃべりが好きでよく笑う、四季を通して富山の暮らしを満喫している、お出掛けするのが好き、人のお世話をよくする、などの共通点がある。加えて、これらの方々は、「どこか子どもっぽくチャーミングな素敵な大人たち」なのである。

皆さんの中にも、寒い冬が苦手だという方も多いだろう。しかし、閉じこもりがちになる今年の冬こそ、「クリスマス、お正月、雪遊びなどで毎日が楽しかった少年時代」のトキメキを思い出し、日々の暮らしの中で新しい趣味や冬だからこそできることに気軽にチャレンジしてみては!と思うのである。

写真:ピアノを紹介する市長
富山駅に設置されたストリートピアノで
待ち時間を楽しむ高校生たち

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