自助・共助・公助のまちづくり 2022年10月5日

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ページ番号1002984  更新日 2023年1月6日

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今年の夏は天候不順で相変わらず暑い夏だった。本市においては8月に2度の局地的豪雨があり、河川や用水、道路側溝などから溢れ出した水により、道路冠水、家屋の床上・床下浸水などの被害が発生した。常願寺川と神通川に挟まれた本市では、かつてはこれらの大規模な河川やその支流が氾濫し大水害をもたらしてきたが、近年ではいわゆるゲリラ豪雨による内水氾濫がしばしば起きている。近年では気象データ収集や解析技術が格段の進歩を遂げ、台風情報や起こりうる自然災害が高い精度で予想ができ、数日前から「災害への事前の備え」ができるようになった。しかし、ゲリラ豪雨に関しては、急速に発達した積乱雲が原因で晴れた夏の夕方に多く発生することが多いが、その予想は難しく、降り方によっては短時間で今回のように大きな被害をもたらすことがある。
また、最近では、近隣県でも今年8月に新潟県・石川県・福井県などを襲った豪雨災害や、令和元年には長野県でも千曲川が決壊し大きな洪水被害が出ている。
では、私たちは迫りくる自然災害に対してどう対応すればよいのか?一番大切なのは 「事前の備え」を確実にする事である。自然災害を正しく知り、その上で「自助・共助・公助」の観点から自分がなすべき防災対策を確実に実行することが大事なのである。
「自助」としては、まずは自分(家族)の命は自分で守るため、日頃から家族で話し合い必要な準備をし、個人や家族としての防災力を高め、自分や家族が負傷せず生き残る事を基本とする。
「共助」としては、自分の地域(組織など)は地域で守るため、地域活動や防災訓練に積極的に参加し、地域の絆を育みチームとしての防災力を高め、災害時の役割を自覚し共に助け合えるよう準備をする。
「公助」として、日頃からのハードとソフト両面での防災力を強化し、有事において行政機関等(国・自治体・警察・消防・自衛隊・医療チームなど)が、救助や避難所開設、災害支援、復旧活動などを実施し、食料や生活物資、必要なサービスなどの支援、ライフラインの復旧、情報収集と発信・伝達などを迅速かつ継続的に実行する。
本市では、今年度から危機管理・防災・防犯・交通安全に関する事務を集約・再編し、危機事態が発生した際に迅速かつ的確な対応を図るため、「防災危機管理部」を新設し、平時から関係機関との情報共有や防災訓練などを通して、防災力の向上に取り組んでいる。
ぜひ、自分や大切な人の命を守るため、それぞれの立場で出来る防災への備えをしていただきたいと願う。

写真:非常用袋の中身
自宅の防災グッズ(水、非常食、薬など)

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