スペインにて 2023年2月5日

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ページ番号1011591  更新日 2023年3月3日

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スペイン王国の国技としては闘牛が有名であるが、国民的スポーツと言えば何と言ってもサッカーである。滞在中はワールドカップグループステージの真只中であり、情熱の国スペインはサッカー一色で大いに盛り上がっていた。

コロナ禍の影響をうけ、昨年11月の海外視察は、県議時代に教育・環境政策などの先進地視察で訪れたデンマーク以来3年ぶりであった。あらゆる政策分野で国内外の先進的な取り組みを実際に見て現地の方々と意見交換することからの学びは非常に多く、まさに「百聞は一見に如(し)かず」の感である。今視察も富山市が目指す「コンパクト&スマートシティ」をはじめインバウンド(訪日外国人)観光などの観点からも大きな収穫となった。

富山市は、一昨年9月に国土交通省都市局と欧州委員会地域・都市政策総局による「欧州連合国際都市地域間協力プロジェクト事業」に選定された。これをうけて、本市はスペイン王国のサン・セバスティアン市およびルーゴ市とペアを組み、都市の諸課題の解決に向けて連携協力により、新しい知識の獲得や交流による国際間連携の構築・強化、相互訪問による情報や知見の獲得を目指すこととしている。

サン・セバスティアン市は、バスク自治州の風光明媚なリゾート都市であるが、新鮮な食材に加えミシュランの星を持つレストランが多いことや、カジュアルに美味しい料理とお酒を楽しめる「バル」が街の至る所にあり「美食の街」としても有名である。同市では、ICT(情報通信技術)を活用した交通データ管理システムやEV(電動)公共都市バス、レベル5の自動運転システム(完全自動運転)、木質バイオマスの活用事例などについて視察したほか、エネコ・ゴイヤ市長を表敬訪問し「都市間連携に関する協力確認書」を取り交わした。市長とは話が弾み、公共交通の重要性について子どもたちに理解してもらうことが必要との認識で一致し、両国の子どもたちが交通環境を学習する「のりもの語り教育国際会議」を開催することで合意した。

バルセロナ市では、バルセロナ交通局でICTを活用した交通データ管理システムについて意見交換し、併せてウォーカブルなまちづくり(居心地が良く歩きたくなるまち)について現地視察した。

マドリード市では在スペイン日本国大使館の北村洋二参事官を表敬訪問し、スペインの現状や日本の地方都市との今後の関係について意見交換したほか、日本政府観光局マドリード事務所長や民間旅行会社の方々ともコロナ後のインバウンド客の地方誘致について意見交換し、新たな関係を築くことができた。

盛りだくさんの視察ではあったが、今視察中にFCバルセロナの下部組織に所属し、将来プロサッカー選手を目指す富山市に縁のある日本人少年に出会うことができた。憧れの選手はクリスティアーノ・ロナウド。遠く異国の地で、直(ひた)向きに世界のひのき舞台を夢見る少年の目は輝いていた。また一つ、元気と勇気をいただいた。少年との出会いに感謝したい。

写真:スペインの様子
サン・セバスティアン市の
ゴイヤ市長と意見交換
写真:スペインの様子
ウォーカブルな街バルセロナ市内

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