COP30に参加して 2026年1月5日
自宅を出発してから既に約40時間が経過している。飛行機を3回乗り継いでようやく目的地のブラジル連邦共和国パラー州ベレンに到着した。南米を訪問するのは初めてであるが、あらためて地球の広さを実感した。今回の渡航目的は、日本の自治体では唯一環境省の招聘(しょうへい)により、本市の地球温暖化防止対策や国際都市間連携の取り組みを、「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議=COP30」にて報告するためである。アマゾン川の河口南岸に位置するベレンは熱帯雨林気候で、到着時の気温は34℃、湿度は80%、日差しは強く大変蒸し暑い。宿泊先の窓からは、真夏のクリスマス飾りが見え、ようやくブラジルに来たのだという実感が沸いてきた。
ところで、ブラジルには多くの日系企業が進出しており、海外最大の日系人社会が存在している。明治以降に入植された多くの先達が、血が滲(にじ)むような努力を重ねて原野を開拓し、今では政治や経済をはじめとする多くの分野で大活躍されている。実に嬉しく誇らしいことであり、心から敬意を表したい。
さて、COP30の開催に合わせて、空港はもとより街のいたるところに大会看板や旗が設置され大会機運を盛り上げ、関係者専用のEVバスが空港と会場を結び市内の主要施設を巡回していた。COP30の会場内に設置された巨大テント内には、世界各国・地域・企業・団体などのパビリオンが多数設置され多くの関係者で賑わい、さながら「地球温暖化防止の万国博覧会」の様相(ようそう)であった。
会場のメインゲートを入り中央の大きな歩行空間を進むと、ブラジルや中国、サウジアラビア、インドネシアなどの国々の並びにジャパンパビリオンが設置され、連日、地球温暖化防止に関するセッションやセミナーが熱心に開催されていた。更には、環境問題解決に資する技術や製品を展示している企業展示ブースがあり、その技術力・システムや先進性は大いに参考になった。ただ、世界の政治経済をけん引している大国アメリカが不参加であることは大変残念なことであった。
今回は、ジャパンパビリオンのサイドイベントで、本市の環境政策をはじめ、2020年から「脱炭素社会実現のための都市間連携事業(環境省)」を協働している、チリ共和国レンカ区のカストロ区長とともに連携の成果などを報告した。本市が子どもたちへの環境教育のために開発した「STOP!地球温暖化すごろく」が、レンカ区の小学校ではチリバージョンのスペイン語版「すごろく」として環境教育に活用されている。加えて、この都市間連携事業により、レンカ区の工場屋根に2メガワット(年間約1,000世帯分)の大規模太陽光発電設備が設置されたことも連携の成果として報告した。
3泊7日のブラジル出張を終えて思うのは、地球温暖化に限らずグローバルな視点での環境問題を解決するためには、未来を担う子どもや若者たちへの環境教育が最も大切だという事である。
ご意見をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
企画管理部 広報課
〒930-8510 富山市新桜町7番38号
電話番号:076-443-2012
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。