デザインのチカラ 2026年4月5日

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ページ番号1018667  更新日 2026年4月3日

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 子どもの頃の売薬さんのお土産(みやげ)と言えば、さまざまな図柄の紙風船だった。側面の小さな穴からフウーッと思いっ切り空気を吹き込み膨らまして、兄弟や近所の子どもたちと紙風船で遊んだことは、楽しく懐かしい思い出である。

 さて、富山県には、富山藩が産業振興のため奨励した、300年以上にわたる製薬の歴史があり、今も本県の経済をけん引する産業として君臨している。かつて、売薬さんが日本全国を行商する時に、印象的なデザインを施した売薬版画や紙風船などをお土産として配布し、お客様からも大変喜ばれていた。また、薬を包装するための梱包業や印刷業などの周辺産業が発展し、薬の効能やイメージなどを表現するためにパッケージや薬箱のデザインも洗練されていった。

 とりわけ富山市は、明治・大正期には薬容器としてのガラス瓶製造が盛んだった歴史があり、この史実を踏まえて30年以上にわたり「ガラスの街づくり」を推進している。現在では富山ガラス工房や個人の工房などを拠点に、100名以上のガラス作家が活躍しており、富山ガラス造形研究所や富山市ガラス美術館との連携による相乗効果もあり、デザイン性に優れた作品も数多く制作されている。本市は、先人のご努力により、日本における現代グラスアートの振興において高い評価をいただいている。 

 さて、私たちの周りにある身近なデザインと言えば、その地域の特産品や歴史・伝統・名所などを、親しみやすくデザインした「ご当地キャラクター」がある。今では多くの自治体も採用しており、メディアにも取り上げられ、その地域の観光や特産品などのPR、郷土愛の醸成などに貢献している。熊本県の「くまモン」などは、誰もが知っているご当地キャラクターの代表格であり、地域のイメージアップにとどまらず多くの経済効果をもたらしている。

 先日、本市もシティプロモーションの一環として、立山連峰と路面電車をモチーフにした「やまやま」と、ガラスの薬びんをイメージした「くすくす」という新しいPRキャラクターを、生成AIを活用して作成した。可愛らしく親しみの持てるデザインに仕上がったと思うが、今後大活躍してくれることを願っている。ちなみに、富山市合併20周年記念ロゴマークは、合併した7市町村の一体感と本市の多様性を本市職員がデザインしたものである。

 本市は、ブールバール広場などの歩行空間、公共建築物、路面電車、自然と調和した緑の都市空間などの「まちづくり」では、統一感や一体感を重視している。本市が、政策の柱として取り組む「コンパクトなまちづくり」においても、人々が集い活力ある街や都市空間を100年先の未来を見据えて計画し構築していくプロセスとして、デザインは大切な要素である。

 誰からも選ばれ続ける魅力的な「まちづくり」はもとより、日々の市民生活や企業活動においても、「デザインのチカラ」はますます存在感を増しているのである。

富山市PRキャラクター「やまやま」「くすくす」、富山市合併20周年ロゴマーク

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