プロ野球オールスターゲームからの贈り物 2026年9月5日

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ページ番号1019447  更新日 2026年9月4日

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 待ちに待ったプロ野球「マイナビオールスターゲーム2026」が、30年振りに市民球場(アルペンスタジアム)で開催された。30年前のオールスターゲームは自分も観戦の機会を得たが、松井秀喜(まついひでき)選手やイチロー選手などのプレーに大興奮したことを鮮明に覚えている。

 前日の雨空から一転した爽やかな夏空の下、レフトスタンド外野席越に県民の誇り・立山連峰がその雄大な姿を見せている。市民球場がアルペンスタジアムたるゆえんを実感できる絶景である。リニューアルされた真新しい人工芝と観客で埋め尽くされたスタンドが、カクテルライトに照らされて実に美しい。球場周辺は、王貞治(おうさだはる)さんが主催する「球心会」の野球体験イベントをはじめさまざまなイベントが日中から開催され、グッズ販売や飲食ブースなどもあり、多くのファンで賑わっていた。まさに野球の祭典に相応しい盛り上がりであった。

 北陸3県から招待された225人の野球少年少女をはじめ、当日は沢山の子どもたちが観戦してくれた。未来を担う子どもたちには、ここでしか観ることができないスター選手のスピードやパワー・技術を、その目にしっかりと焼き付けていただきたいと願っていただけに、このことは本当に嬉しかった。

 振り返れば、日本野球機構(NPB)において、今回のオールスターゲーム富山開催を決定いただいたのが約2年半前の令和6年能登半島地震直後であった。NPBからは、「野球の普及・振興はもとより、地震で被害を受けた富山において開催することで、被害が大きかった北陸地方に元気と勇気、そして支援のメッセージを届けたい。」との復興に向けた熱い思いを託された。一緒に誘致活動をしてくれた仲間に対する感謝の気持ちと同時に、大きな命題を託されたという責任の重さで身の引き締まる思いであった。

 その後程なく、富山県や県内市町村、報道機関や経済団体に加わっていただき、「ボールシティとやまプロジェクト実行委員会」を立ち上げ、活発に準備活動を展開した。能登や県内においては往年の名選手を招いた親子野球体験教室の開催、グランドプラザや富山駅でのイベント、ラッピング電車やバナーフラッグの掲出、チンドンコンクールとのコラボレーションやオールスターウィークイベントの開催など、さまざまな関連イベントを県内外で開催しながら機運の醸成に努めてきた。

 試合当日はセ・リーグ、パ・リーグともにホームランが複数飛び出し、逆転につぐ逆転で8対7の好ゲームとなり、熱気を帯びたスタンドは終始大歓声に包まれていた。富山商業高校出身の岩城颯空(いわきはくあ)選手は無失点の見事な凱旋登板を披露し、子どもたちには夢を、北陸には元気を届けてくれた。走攻守にわたる一流選手たちのプレーと会場の興奮は、多くの子どもたちの心に深く刻まれたことと確信している。近い将来、彼ら彼女らが主役となり、野球に限らずそれぞれのスポーツシーン(観る・プレーする・応援する・交流する)を通して、元気な地域づくりに貢献してくれることだろう。このことこそが、今回のオールスターゲームの意義であり、富山や能登半島・北陸に残してくれた最大の贈り物であると思うのだ。(つづく)

約2万人のファンが詰めかけた市民球場。
約2万人のファンが詰めかけた市民球場


※イタリア視察報告(3)については、次号以降に掲載します。

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