プロ野球オールスターゲーム(2)~王貞治さんとの出会い~ 2026年10月5日
以前にも述べたが、スポーツには「する」「観る」「支える」「集いつながる」などさまざまな魅力があり、本市においても「ひとづくり・まちづくり」における大きな政策の柱になっている。また、芸術・文化・音楽などがそうであるように、スポーツもまた一生を通して楽しみや夢を持ち、感動や喜びを感じ、より健康でポジティブに生きる、そんな人生を提供してくれると思うのである。
特に近年注目されている「集いつながる」スポーツの魅力は、日々の暮らしを豊かにしてくれる。たとえば、富山グラウジーズやカターレ富山などの試合を定期的に観戦して声援を送る、スポーツ活動に参加して仲間と汗を流す、あるいは運営ボランティアとしてスポーツイベントをサポートする。さまざまなスポーツシーンに一歩踏み出すことで、新たな発見やこれまで知り得なかった人々との出会いがあるのだ。
自分自身も、今回のプロ野球オールスターゲームの誘致・準備段階や本番を通して、新たな発見や多くの人々との素晴らしい出会いをいただいた。とりわけ、「巨人・大鵬(たいほう)・卵焼き」の高度成長期、近所の子どもたちと草野球に没頭した少年時代を過ごした自分にとっては、王貞治(おうさだはる)さんとの出会いは一生の宝物になった。
オールスターゲーム当日は、王貞治さん、榊原(さかきばら)日本野球機構会長・日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、次回開催地の伊原木(いばらぎ)岡山県知事と観戦させていただいた。王さんは、お母様が氷見市出身であったこともあり、能登半島地震の被災地復興状況にも心を寄せておられた。
また、86歳になられた今でも、自ら主催する「球心会」などの活動を通して全国各地で少年野球教室を精力的に開催されている。「なぜ少年野球教室を続けておられるのですか?」と尋ねると、「自分は野球に育てられた人間です。未来を担う若者や子どもたちへの野球指導は、野球やお世話になった全ての方々への恩返しなのです。」と優しく話された笑顔が実に印象的であった。また、「気力と体力が続く限り野球教室を続けたい。野球も日々進歩している。若者と交流し、新しい考え方や技術を学ぶことで、明日は新しい王貞治に出会える。変化を恐れ今日の自分に満足していたら進歩は無いのです。少年野球教室は、自分自身への挑戦でもあるのです。」と話されたのである。
現役時代に13回のリーグ優勝、11回の日本シリーズ優勝に貢献し、前人未踏の868本塁打、監督として通算リーグ優勝4回・日本シリーズ優勝2回、国民栄誉賞受賞第1号という輝かしい栄冠を持つプロ野球界のレジェンドにして、今もなお感謝と挑戦、謙虚さを忘れない王さんの姿勢に、心からの感動と明日への勇気をいただいた。
オールスターゲームまでの一連の野球関連行事を通して出会った、中畑清(なかはたきよし)さん、井端弘和(いばたひろかず)さん、糸井嘉男(いといよしお)さんらにも、子どもたちに対して情熱をもってスポーツの素晴らしさを伝えていただいた。結びに、スポーツを通した素晴らしい出会いと、オールスターゲームに関わっていただいた全ての皆さんに心から感謝を申し上げたい。
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